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ギルド戦力調査部 あなたの旅をサポートします! ギルドに働くダメな仲間達  作者: 秀典
転生無双の勇者様(無双するとは言ってない)
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恋の花裂く冒険路

 引き続き冒険を続け、勇者様は成長を続けている。

 低レベルでもレベル差のあるオークを撃破するまでになり、次はもっと大きな依頼でもこなそうと思っていた。

 受付のリセルさんから依頼を受けるのだが、女神様が花柄の槍を奪い、ギルド内で晒してしまう。

 それにより勇者様は引き籠ってしまった。

 三日経っても出て来ないし、もう扉でも壊そうかとするとファラさんとディザリアさんが現れる。

 蝶番を切り裂き扉を開けると勇者様を引っぱたく、しかし何故か勇者様はディザリアさんに惚れてしまったらしい。

「え~っと……その流れはおかしいんじゃないですか?」


 勇者様が立ち直ったのはいいのだけど、不思議な状況に僕は首をかしげている。

 なぜファラさんに殴られるとディザリアさんを好きになるのか意味が分からない。


「俺は綺麗な人が好きだ。気が強そうな人も好きだ。でもオッパイが大きい人も大好きなんだ!」


 盛大な宣言をした勇者様は、力を込めて立ち上がった。

 まあ何はともあれ立ち直ってくれたのは良い傾向だ。


「つまり、綺麗で気が強そうでも、ファラさんは選ばれなかったと」


「ぶん殴るわよ」 


 ファラさんからはすでに殴り掛かられていたけれど、僕はなんとか回避した。


「美しさとは罪ですわね。当然答えは決まっています。引きこもりの勇者なんて真っ平ですわ。悔しかったら魔王の一人でも倒して武勲をあげてらっしゃいな。そうしたら考えてあげてもいいですわよ。アーッハッハッハ!」


 キッパリと断り高笑いをしているディザリアさんに。


「俺頑張ります、もし武勲を上げて有名になった時には、俺にオッ……俺とつきあってください!」


 勇者様はひざまずき、祈るように見上げている。

 でも動機には不純なものを感じる。


「その時になったら考えてあげますわよ。その時がきたならね。貴方にできるかしら? アーッハッハッハ!」


「ミコト、ヤリだよー!」


 女神様が立ち直った勇者様に花柄の槍を渡そうとしている。


「うっ、それは……」


 やっぱり花柄というのがダメなんだろうか?

 いっそ色を塗ってしまうというのも有りかもしれない。


「貴方、私と付き合いたいと言ったばかりでもう挫折するのですか? そんな柄ぐらいなんですか、言わせたい奴には言わせとけばいいのですわ! あとで全滅させて笑ってやればいいのです。こうやってね、アーッハッハッハ!」


「は、はい!」


 ディザリアさんの一喝で勇者様が動き出した。

 色々な意味で勇者なんだなってしみじみ思う。

 そしてやる気を出した勇者様と、早速冒険に出ることになった。

 というか。


「二人共ついて来るんですね?」


 僕達に続き、ファラさんとディザリアさんもついて来ている。


「今日は休みなのよ」


「シャイリーンが居ないとチームが機能しないんですのよ」


 簡単にいうと暇なのだろう。

 ディザリアさんを連れて行くのは僕としては勘弁してほしいが、勇者様のやる気に関わるから仕方ないのかもしれない。


 ということで勇者様が奮発して豪勢な鉄製の馬車を購入した。

 シャイリーンさんの時間短縮のためなのかもしれないが、流石お金持ちだ。

 無事にシャイリーンさんの重さにも耐え、壊れることも無く運び終えた。


 そして到着したのが、前に魔王の使いが大量に居た場所だ。

 結構大きな洞窟だったし、魔物が入り込んでしまったのだろう。


「とうちゃーく!」


 で、女神様が真っ先に馬車から跳び下り、ピョンピョン跳び回っている。


「ディザリアさん、俺の俺の活躍を見ていてくださいよ!」


「期待はしておりませんわ」


 勇者様は、もう恥ずかしがることも無く花柄の槍を持っている。

 少し成長してくれたのかもしれない。


「それじゃあ下りるねー」


 シャイリーンさんは洞窟のスロープを滑り降りて行く。

 勇者様と女神様、それとディザリアさんも続き。


「じゃあ行きましょうか」


「そうですね」


 ファラさんと僕も洞窟の中へ下りて行く。

 内部は相当に大きく複雑そうだったけど、今回は冒険者達が作った地図が支給されている。

 これを見れば迷ったりすることも無いはずだ。


「じゃあこのまま真っ直ぐ行ってみましょうか」


「何が出るかなー、わっくわくー!」


 僕と女神様は最後尾につき、ランタンの灯りを頼りに地図を見ながら指示をだす。

 ファラさんは僕達の前だ。


「よし、ディザリアさんは俺の後ろへ!」


「あらあら、私好みの男に成長なさってくださいね。アーッハッハッハ!」


 と勇者様がディザリアさんを気遣うのだが、一番先頭を進んでいるのはシャイリーンさんだ。

 ゆっくり着実に足を進ませている。

 ちなみにこの中に入り込んだ魔物は、クイーンと呼ばれる精霊種だと聞かされていた。

 特に弱くもなく強くもないが、その能力が厄介極まりない。

 気まぐれに精霊や妖精に属する魔物を呼び出し、被害を大きくさせる。

 予測されるのは、グレムリンやゴブリン、コボルトとサキュバス、サラマンダーにスプリガン、グールとウィル・オー・ウィプスなど。

 何が出て来るかは相手の気分次第で、放っておくと更に魔物が入り込み、高難易度ダンジョンに認定されることもある。


「来たよー」


 シャイリーンさんの警告が飛ぶ。

 来たのは。


「ゴブリンか! どれだけ来ても雑魚は雑魚だ、蹴散らしてやる!」


 暗くて良くは見えないが、数十体は超えているだろう。

 シャイリーンさんが多くを引きつけ、勇者様が前に出る。

 そして僕は女神様を抱きかかえ、ファラさんと共に後方に避難した。

 だってこの後の展開は予測できるし。


「アーッハッハッハ、大量ですわ、全滅よおおおおおおお! オクタゴン・ラムダ・ライトニング!」


 僕達が退避した直ぐ後、当然のように仲間を巻き込む魔法が展開された。

 シャイリーンさんは何時ものことでダメージもないと思うが。


「ぎゃああああああああああ!?」


 背後に敵が居るとは知らない勇者様に、真面に魔法が直撃した。

 ゴブリン数十体と共に痺れて倒れてしまう。

 まあゴブリンを倒す程度に威力を押さえられていると思うし、死んではいないだろう。


「ミコト、だいじょうぶ?」


 女神様が勇者様をのぞき込む。


「む、むり……うぐッ……」


 まだ意識があったようだが、ガックリと倒れてしまった。

 クー・ライズ・ライト (僕)

 ウェイリー(女神様)

 イサバラ・ミコト(女神が連れて来た勇者)

 ミア・ミスト・レイン(元賞金首)

 アリーア・クロフォード・ストラバス(管理お姉さん)

 グリア・ノート・クリステル(お姉さんの相棒)

 コーディ・フル・フラグメント(獣使い見習い)

 ランズ・ライズ・ライト (父)

 ファラ・ステラ・ラビス(護衛の人)

 フェイ・ステラ・ラビス(ファラの父親)

 スラー・ミスト・レイン(僕の上司)

 ディザリア・エルス・プリースト(破壊教)

 シャイリーン・ブラック・ダイヤモンド(防御職の人)

 ナオ・ラヴ・キリュウ(リセルの弟でディザリアのチームメイト)

 デッドロック・ブラッドバイド(冒険者)

 ミカグラ・ツキコ(デッドロックさんの相棒)

 リセル・ラヴ・キリュウ (ローザリアのギルド受付)

 ディーラ・ストライウス (ミトラの町のギルド員女)

 デルメオ・ザック・デルタ(ミトラの町のギルド員男)

 フデ = インフェニティ―・ダーク・ロード・ウミノメ・キング・ジョージ四世ファイナルモード・ディスティニー(没落魔王)

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