勇者パーティ爆誕?
僕達が騒いでいる間に女神様が武器を買ってしまう。
ミコトさんは店の親父さんに断るのだが、その威圧感に負けて購入してしまった。
そして急いだ女神様がスッ転んで、持っていた槍がすっ飛んだ。
槍は壁に突き刺さり、更に激怒した親父さんに追い出された。
二人を宿に案内してギルドに帰った僕。
しかし今度はパーティに同行しろと言われてしまう。
僕はシャイリーンさんと一緒にあの二人に会いに行った。
鎧を外したシャイリーンさんを連れて、僕は二人の部屋を訪ねた。
扉を開けたのは女神様で、ミコトさんは部屋の隅で座り込んでいる。
「あー、さっきぶりー! あれ、そっちの人はー?」
女神様は僕に手を振って、横にいるシャイリーンさんを気にしている。
忘れられてたらどうしようかと思ったが、そんなことも無かったようだ。
「あ、女神様こんにちは、この人はシャイリーンさんです」
僕はシャイリーンさんを紹介した。
二人共お菓子好きだから気が合いそうだ。
一応女神様の機嫌を良くするために道中でお菓子を買って来ている。
「私はシャイリーン、お菓子食べるぅ?」
「食べるー!」
二人がモグモグとお菓子を食べ始め、友情でも芽生えたように笑い合っている。
今が言うチャンスだろう。
「ってことで僕達をパーティに入れてくれませんか?」
僕は女神様に分かりやすくそれだけを言ってみると。
「うん、いいよ!」
考えもせずに僕達を受け入れてくれた。
もう一人のミコトさんは、部屋の隅であの槍を振っている。
もちろん練習している訳でもなく、ただやる気なく現実逃避しているように見えた。
あの柄がよっぽど嫌だったんだろう。
これだけでそこそこダメっぽい。
「じゃあ明日の朝から冒険しましょうか。僕達はずっとギルドで待っているんで、来たら受付で声をかけてください」
「冒険だねー、がんばるよ!」
女神様は頷き、明日の約束をとりつけた。
そして日が変わって時刻は昼。
僕達はギルドでずっと待っていたのだけど、二人は一向に現われない。
このまま待っていても延々に来ない気がするし、これは呼びに行った方がいいのだろう。
「シャイリーンさん、二人を呼びに行きましょうか」
僕はお菓子を食べながらボーっとしているシャイリーンさんに声をかけた。
「そうだねー、う~んと、鎧は持って行った方がいいかなぁ?」
「いえ、とりあえず要らないと思います」
盗もうにも誰一人持ち上げられないだろう。
いっそ町の入り口で管理して貰った方が手っ取り早い気がする。
機会があったら一度提案してみよう。
まあそれは置いといて、僕達はまた宿舎に向かい二人の部屋を訪ねてみた。
「女神様、ミコトさん、誰か居ませんか?」
ドンドンと扉を叩いてみたけど、中からの返事はない。
もう一回叩き、暫く待ってみたがやっぱり返事はないようだ。
「居ないんじゃないのー?」
「お金があるから買い物にでも行ってるんでしょうか? う~ん……」
扉に耳を近づけてみると、中から何やら聞こえてくる。
ブツブツと呪詛のような?
たぶんミコトさんは部屋に居るのだろう。
女神様は……寝てたり?
「おっ、開いた」
僕が部屋の中に入ってみると、大体予想通りだった。
女神様は気持ちよさそうに眠り続け、ミコトさんは部屋の隅で座り込み、ふらふらと槍を振り続けている。
もしかして昨日から振っているのだろうか?
意外と体力があるのかもしれない。
とにかく、冒険に出ないことには勇者の力というものが分からない。
やっぱりここは。
「ミコトさん、そんなどんな槍をもっていたとしても凄く恰好良いです! 勇者様この世界を救ってください!」
僕は出来る限りおだてて、ミコトさんの気持ちを上げようとしている。
「……勇者……?」
「そうですミコトさんは勇者なんです! だって女神様に選ばれたんですよ、すごいじゃありませんか! さあ立ち上がって、皆のために戦いましょう!」
「……そうだ、俺は勇者だ、こんな所で立ち止まっていられない! さあ行くぞウェイリー、冒険に出発だ!」
「……ふぇぇ?」
ミコトさんは立ち直り、女神様は目を覚ました。
今後もこんな展開になるのだろうか?
なんかめんどくさい。
「待ってくださいミコトさん、冒険もいいですけど、もうお昼になりました。出発はギルドで食事をすませてからでもいいでしょう。お金はたっぷりあるんです、ミコトさんのおごりでご飯を食べに行きましょうか! 勇者様ならとうぜんですよね!?」
僕は自分のお金を使いたくないから、食事をおごって貰おうと頑張っている。
「当然だ、勇者の俺にかかれば飯ぐらい軽くおごってやろう! なんせ勇者だからな!」
ミコトさんは調子に乗せてしまえさえすれば簡単なのかもしれない。
ちょっと詐欺師に騙されないか心配だが、僕にとってはすごく良い人だ。
そして女神様はまだ眠そうだけど。
「……ご飯んー?」
「うん、いこーねー」
シャイリーンさんに髪を整えられていたりして外出の準備をしている。
鎧が無いと普通の人並には動けるみたいだ。
勇者様は花柄の槍を袋にしまい、顔を洗って元気になった女神様とミコトさんを連れてギルドに行くと。
「すみません、勇者様のお金はありますから美味しい物を持って来てください! いいですよね勇者様?」
ウェイターをしているギルド員を呼び止めた。
「ああ、俺は勇者だからな。食いたい物を頼むといい!」
これからはミコトさんを勇者様と呼ぶ事にしよう。
「アタシお菓子がついたのがいー!」
「えっとぉ、バランスがいいのがいいなー」
っとそれぞれに食べたい物を注文してギルドの料理が到着した。
お肉や野菜、もっちもちのパンやスープなど、ズラリと並べられた料理の数々は、どれもギルド屈指の料理人が作り上げている。
美味くないはずがない!
「「「「いただきま~す」」」」
とご飯を食べ始め。
「あ~、アタシのお肉ー!」
「違います、これは僕のです! 例え女神様であろうと食料は渡しませんよ!」
僕は女神様と競うように肉を奪い合い。
「「「「ごちそうさまでしたー!」」」」
満足してお腹をふくらませたのだった。
クー・ライズ・ライト (僕)
ウェイリー(女神様)
イサバラ・ミコト(女神が連れて来た勇者)
ミア・ミスト・レイン(元賞金首)
アリーア・クロフォード・ストラバス(管理お姉さん)
グリア・ノート・クリステル(お姉さんの相棒)
コーディ・フル・フラグメント(獣使い見習い)
ランズ・ライズ・ライト (父)
ファラ・ステラ・ラビス(護衛の人)
フェイ・ステラ・ラビス(ファラの父親)
スラー・ミスト・レイン(僕の上司)
ディザリア・エルス・プリースト(破壊教)
シャイリーン・ブラック・ダイヤモンド(防御職の人)
ナオ・ラヴ・キリュウ(リセルの弟でディザリアのチームメイト)
デッドロック・ブラッドバイド(冒険者)
ミカグラ・ツキコ(デッドロックさんの相棒)
リセル・ラヴ・キリュウ (ローザリアのギルド受付)
ディーラ・ストライウス (ミトラの町のギルド員女)
デルメオ・ザック・デルタ(ミトラの町のギルド員男)
フデ = インフェニティ―・ダーク・ロード・ウミノメ・キング・ジョージ四世ファイナルモード・ディスティニー(没落魔王)




