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俺とカレーと皆の間にあるもの・其の二
「なぁ―――、寂しいか?」
「……うん」
俺は、じいさんの言葉に素直に頷く。
そうだよなぁ、と一言呟くとじいさんはカレーをすくい、口へと運ぶ。
そうして小さな声でぶつぶつと何かを呟く。時々あのバカたれが、なんて悪口めいた言葉が聞こえたのできっと親父にたいしての怒りだったんじゃないだろうか。
その間、俺はただ黙々とカレーを食べ進めていた。
空腹なんてあんまり感じていないと思っていたのだが、カレーの食欲を刺激させる力は凄まじく、気がつけば腹が求めるままにカレーを貪っていた。
結局、二杯のおかわりとラッシーを平らげた。
満タンになったお腹が、今度は眠気を増幅させ始める頃に、じいさんは俺の頭を撫でながら「おいしかったか?」と聞いてくる。
いつも聞かれている事だが、素直に俺は頷く。
良かったと言わんばかりにじいさんも二回ほど頷き。
撫でるために置いていた手をそのままに、俺へと視線を合わせて一言。
―――なぁ、じぃちゃんと一緒にカレー作ってみるか?




