サンダーワイバーンとの戦闘②
『ガキンッ!』と武器が弾かれる音が響く、新入りの冒険者のヒャクヤと言う少年がファイアボールでサンダーワイバーンを空中から落としてくれたおかげで戦闘がやりやすくなったが、攻撃が当たってもサンダーワイバーンの硬い鱗に弾かれてダメージが入っている様子が無い。
「どうするんだ?この硬さは並の冒険者の攻撃は弾かれてしまうぞ」
「そうだな...俺が奴の鱗を砕こう」
グランはそう言うと彼の武器である重さが50㎏以上あるハンマーの<爆獣の巨腕>を構えサンダーワイバーンに突進していく、すぐさま俺は自分の魔法を使う時のロッド<風獣の牙>を取り出し詠唱を開始し<ウインドカッター>を発動して支援を行う
「喰らいやがれっ!!」
グランがサンダーワイバーンの攻撃を避けながら遠心力を利用して、<爆獣の巨腕>をサンダーワイバーンの腹部に向け振るう
「ギャァァ!?」
『バキバキ』と言う音と共にサンダーワイバーンの腹部の鱗に罅が入る、サンダーワイバーンも自身の鱗に罅が入るのが予想外だったらしく尻尾の蛇が雷を纏い暴れてくる、周りの冒険者達はすぐさまサンダーワイバーンから距離をとる
「クソッ!罅が入るだけかよ、それに尻尾の蛇に雷を纏わせて暴れてやがるこれじゃあ迂闊に近寄れないぞ!今は魔法を使える奴は回復にほとんど回っているから魔法による遠距離の攻撃も使えない」
グランは攻撃を当て戻って来て悪態をつく
「仕方ないさ、仮にも竜種だ。罅が入っただけ良かったと思うが...それにあの少年もまた動き出したみたいだ。」
俺はグランを宥めながらサンダーワイバーンの攻撃を掻い潜りながら両手に持った武器を構えている黒髪の少年ヒャクヤを見る
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「おお!凄いなあのおっさんあの鱗に罅を入れるなんて!」
俺はサンダーワイバーンの攻撃を回避しながらだんだんとサンダーワイバーンとの距離を縮めていく
「この位の距離でいいだろう、喰らえッ!」
俺は左手に持ったナイフを全力で罅が入っている中心の場所に投擲する、『ザクッ』と言う音が響きナイフが刺さった場所からはサンダーワイバーンの物と思われる血が流れている
「あいつグランが作った罅に攻撃を加えて血を流させたぞ!」
「新入りの癖にやるじゃねぇか!!」
「だが待て、奴はまだ何かするつもりだぞ!」
最後の冒険者が言った通り俺はこの程度の攻撃では終わらせない
「これで砕けろ!!」
俺はすぐさま移動し、サンダーワイバーンのナイフが刺さっている腹部に行き、刀の柄を思い切りナイフの柄目がけて垂直に振るう
「グギャァ!!!」
その瞬間ナイフが鱗を砕きサンダーワイバーンの腹部に深く刺さる
(ああ...ナイフはこのナイフは諦めなきゃな)
そう思いながらも俺は鱗が砕けた事に茫然としている周りの冒険者に言葉を発する
「腹部の鱗は砕いた!今なら攻撃が通るはずだ!!」
「おっしゃぁ!よくやった新入り!」
「行くぞお前ら!新入りばっかに働かせるな!!」
俺の言葉を聞き周りの冒険者達が再びサンダーワイバーンに向かって行き攻撃を加えていく...
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