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喰らう者  作者: メグム
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違和感

 私は今、弓での支援を止めサンダーワイバーンの攻撃で傷ついた冒険者の人達の傷の回復をしています。


「あれは何でしょう?」


「ナギ、どうかしたの?」


 私と一緒に冒険者の人達を回復魔法で回復させているスノトラさんが手を止め私にそう聞いてきました。


「あ、スノトラさん今向こうの方で何か光ったように見えたんですけど」


「あそこは、サンダーワイバーンが居る方向ですね...さっき冒険者の誰かがサンダーワイバーンの鱗を砕いたっていう情報があったから、そのおかげで冒険者達が攻めやすくなったから誰かが何かしらの技を使った時に発生した光が見えただけじゃないかしら」


 スノトラさんがそう言いながらサンダーワイバーンの居る方向を見る


「うーん...でも空が光ったように見えたんですよね」


「空ですか...もしかしたら向こうで何かが起こっているのかもしれませんね。まぁ向こうは向こうで何とかするでしょうし、私達は私達にできる事をやりましょう」


 そう言うとスノトラさんは止めていた回復魔法を再び使い傷ついた人達を回復させていきます。


(そうですよね、ヒャクヤも向こうで頑張っているんですから私も頑張らないと)


 そう思いながら私も回復魔法を発動させて傷ついた人達を回復させ始めました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 サンダーワイバーンの鱗を砕き、冒険者に声を掛けた後、俺は少し違和感を感じサンダーワイバーンから距離をとり、少し離れた丘の上からサンダーワイバーンを観察していた。


「やはり何かがおかしいぞ」


 俺がそうつぶやくと後ろから声が聞こえた。


「よう、少年何がおかしいんだ?」


 俺が後ろを向くと、ファレグとその隣には浅黒い肌でスキンヘッドの男が立っていた。


「あんたは、さっき鱗に罅を入れたおっさん!」


「誰がおっさんだ!俺はまだ20代だ!」


 俺がそう言うとおっさんが的確にツッコミを入れてくる、うん...このおっさんできるな、でもその顔で20代はないだろ


「まぁまぁ、落ち着きなよグラン、おっと自己紹介がまだだったね俺の名前はファレグ・ルドラーだ。」


 そんなやり取りをしているとファレグがおっさんを宥めながら自己紹介をしてくる


「そして俺はグラン・ゴートンだ。お前の名は知っているが、人違いだと困るからな一応お前も自己紹介してくれ」


 ファレグの自己紹介に続きおっさん改め、グランが自己紹介をしてくる


(まぁ一応自己紹介しておくか)


「俺は葛城百夜だ。よろしく。」


 そう思い俺は2人に自己紹介を行う 


「で、何がおかしいんだい?」


「そうだぜヒャクヤ!何がおかしいんだよ!」


 自己紹介が終わった後2人がそう聞いてくる


「分かった、今から説明するから静かにしてくれ」


 俺がそう言うと2人は静かになったので説明を開始する


「俺が鱗を砕いた後、少し違和感を感じてここでサンダーワイバーンを観察していた。その観察していた中で2つのある事に気付いた。」


「「ある事だと?」」


「ああそうだ、サンダーワイバーンの攻撃方法についてだ。」


「攻撃方法だとそれに何があるって言うんだ?」


 グランがそう聞いてくる


「あいつがこの戦闘中に使った攻撃方法は、翼で風を起こす攻撃、足での攻撃、尻尾の蛇と棘での攻撃、竜魔法<雷>による攻撃の4つだ。そして俺が鑑定した中で奴がまだ使っていない魔法が1つある、その他にも幾つか攻撃方法があってもおかしくないが」


「鑑定って事は魔眼持ちか?」


「ああ、俺は魔眼を持っている」


 そう俺がファレグの質問に答えると2人は少し驚いていた。


「そうか魔眼持ちか...なるほどな」


「ヒャクヤお前が言ったサンダーワイバーンがまだ使っていない魔法って何だ?」


 グランが質問してきたので俺はその質問に答える


「蛇魔法<毒>だ。奴はまだそれを使っていない」


「蛇魔法<毒>だと?」


「そうだ、まずそれが1つ目の気づいた点だ」


「2つ目は奴が攻撃を喰らうたびに翼の光が強くなっていっている事だ。」


 俺がそう言うと2人はサンダーワイバーンを見る


「確かに最初に見た時よりも今の状態の方が光が強くなっているな」


「ああ、最初の時はもう少し弱かったと思うが...だがあの光に何があるんだヒャクヤ」


「奴が攻撃を受けるたびに光が強くなっている予想だが、翼に貯めこんでいるあの光を何かの攻撃に使うのかもしれないという事だ。」


「攻撃だと?」


「ああ、だがどんな攻撃方法かは分からない」


「ならば早めに皆に知らせなければ」


 ファレグがそう言って丘の上から降りようとしたとき


「グアァァァァ!!!」


 サンダーワイバーンが咆哮した。


「クソッ!これが竜種の咆哮か」


「ああ、少しとはいえ離れているのにここまで聞こえるとわ」


「それに今の咆哮で空に雷雲が発生したみたいだぜ。」


 俺がそう言い空に指を向けるとさっきまで無かったはずの雷雲が雷鳴を轟かせて現れた。

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