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猫は依頼を受ける。その1

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今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。

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現在、中の人(作者)の本業が繁忙期に入った為、更新を変更させていただきます。

詳しいスケジュールは後書きに記載いたします。

遅くとも来年の4月からは週3回に復活いたしますので、今後とものんびりお付き合いいただけると嬉しいです!

 保護してから一月(ひとつき)程立った。

 街はとても賑わっていたので、踏まれないように空を飛んで泊まっている宿まで向かう。

 

 救出した時とは違い、皆んな落ち着きを取り戻した事もあり、顔色が良くなっていた。

「どうだ?身の振り方が決まったのは居るか?」

 代表の人間に聞いてみる。

「はい。5名程ですが遠い親戚を頼れるかもと話しでしたが、実際には親戚付き合いがないので、当てにならない様です。仕事は探してみましたが…日雇いの仕事以外は見つかっておりません」


 やはり、遠い親戚より、近くの他人 でも難しそうだな。

「わかった。ここから離れた街だが、グーデルンっいう街で商売をしてるから、そこに来て働かないか」

 俺の勧誘に皆んな喜び、合計16名全員がグーデルンに行く事が即決する。


 そんなにすぐに決めて良いのか?と尋ねると、グルンのおかげでグーデルンが超好景気なのは知られており、猫が商会長をしているキャット商会は凄い有名だと知られていた。

「元々、好景気のグーデルンを目指していた者が多いですし、皆様が出発してからですが、グーデルンの領主様御一行で、猫さんはグルンの大使だとも教えてもらいました」

 それなら、問題ないな。

「それじゃあ、王都からグーデルンに帰る冒険者ギルド長達と合流して来てくれ、詳しい事は後日連絡するが、同行するギルド長達には話しておくから安心してくれ」


 そう伝えると、今度は王都の冒険者ギルドに向かいレフルドに会いに行く。と、言うのはついでで、宰相様からの依頼を受けたので、王都の下水道の浄化の仕事をする為にやって来た。


 新たな仕事は断りたかった。断りたかったが、この悪臭には俺の鼻の限界を感じたので、勝手にブチギレて王都中を『浄化』しまくるよりも依頼として受ける方が良いと思えたからだ。

 それに冒険者になったが、冒険者としての仕事をしてないからだ。




  王都冒険者ギルドは、貴族街へと続くメインロードに構えており、とっても重厚な石造りの5階建ての建物だ。

 道を挟んで向かい側には、更に大きな商業ギルドの王都本部が存在している。


 今回も記憶の俺が、『絡まれる』『フラグ』と言って騒がしいが、残念な事に昼近くだった事もあり、初の王都冒険者ギルドに入っても、受付の人間以外は居なかった。


「グーデルンのロイだが、宰相様からの下水道の浄化の依頼が有ると思うんだが」

 入ってきたのが二本足で歩く猫で、言葉を話すから少し驚いた顔をされたが、受付窓口で仕事依頼についての説明がされる。

「下水道の入り口は全部で7箇所です。配管はそれぞれの地区に別れている為、入り口までの移動用の馬車はこちらでご用意いたします。入り口の鍵ですが、同行するギルド職員が持参しますのでご安心ください」


「早速始めたい」と話すと

「準備いたしますので、しばらくお待ちください」

 と言って、受付の人間は裏の方へ走って行った。

 まさか新年早々にすると思っていなかったらしく、慌てて案内する人間を呼びに向かった。

 今日は新年の初日、元旦だとさっき気が付いた。

 通りで、街が賑やかだと思った。

 もしかして、冒険者さん達もお休みだったのか?

 

 基本、空を飛んでるので、街が賑わってるのは王都だからだと思っていたので、受付で「担当者は新年の休暇の為、お休みしてますので代わりの者を呼んできます」と言われるまで忘れてた。

 昨日は王城での祝賀会の催しに出席してたのにな。すっかり忘れてた。



 準備してもらってる間に、他の暇そうな受付の人間にレフルドへの伝言を頼んでおく。

「伝言を承りました。明後日でしたら、各地のギルド長が一堂に会しますので、夕方まではレフルド様もお見えになりますよ」

「そうか、わかった。寄れたら来る」

 受付も年末年始は交代で開いているが、利用する人は殆どいないようだ。



 しばらくすると、準備が出来たと言われ、入り口に停泊された馬車に乗り込む。

 下水道の入り口は城壁の壁近くにあり、かなり臭いが酷く、誰も住み着く人間は近くには居ない。

「以前は、貧困層の住宅エリアでしたが、流石にこの臭いには耐えきれず、ここから移動したようです」


 この世界での下水道の仕組みは簡単だ。

 下水道内にスライムを解き放ち、その後は近くの川へ流す方法だ。


「作られた当時は、そのまま垂れ流しだったそうで、作ったものの上手く作動していなく、王都中が今より悪臭を漂わせていたそうです」

  今より臭かったとは驚きだ!

「更に、下流の村や街に病が発症し甚大な被害が出たり、下水道を流していた川の氾濫により水が逆流してしまい、王都中が汚泥の被害と下流の街と同じ病が蔓延していました。ですので100年前程前からスライムを使用した今の方法が確立され、すぐに変更されたのですが未だに悪臭は消えない状態で、教会に浄化の依頼はすれども高額請求される割には一向に効果が表れない状態です」


「浄化するとスライムも消えちゃうかもしれないが、大丈夫か?」

 以前仲間にノミ取り魔法を掛けてる近くにスライムがいて、スライムにもノミ取り魔法が掛かったらしく、彼らはキラキラ光りながら消えていった。

 ノミ取り魔法は危険なのか!?と焦ったが、冒険者ギルドで聞いてみたところ、モンスターは基本『浄化』には弱いと教えてもらった。

 モンスターとはダンジョンで生まれる生き物で、魔石を持っている生き物だ。

「ですので、強力な『浄化』での討伐は効率が悪ので、討伐として『浄化』を使用するのは実用的ではありません」

 と以前教えてもらった事がある。



「問題ありません。スライムなら近くの川辺に居ますから、低ランクの子ども達のいい稼ぎになってますから多少討伐されても問題なく集められます」

 定期的に近くの川までギルドが馬車を出し、その場でスライムを回収するので運搬しないで済むから、意外と人気の依頼のようだ。

 回収されたスライムは、王都にある公衆トイレから下水道に解き放つのとの事だ。


「問題は、浄化でないと倒せないヘドロのスライムが大量に発生している事です」

 悪臭の原因であるヘドロスライムは、汚泥を吸収し過ぎて進化したスライムだ。

 定期的にこいつを倒せば問題ないのだが、教会の人間は下水道の浄化の仕事は周辺を浄化するだけで、ヘドロスライム討伐は余り行っていなかったようだ。


「スライムなのに、【浄化魔法】でしか倒せないのか?」

「正確には【浄化魔法】でない方法で討伐すると、駆除した瞬間、汚泥と悪臭を撒き散らすんです」

 『イタチの最後っ屁』ならぬ『スライムの最後っ屁』とは、敵ながら中々ヤルな。



 城壁近くにある一つ目の下水道入り口に到着する。

 到着前から相当な悪臭を漂わせているので、向かう途中から手持ちの【浄化魔術】を【付与】してある石を使用しながら、馬車を進ませた。

 いつもだと、お馬さんもこの悪臭を嫌がり途中から馬車の進みが遅くなり、仕方なく途中から歩きになる事が多いから助かったと、案内人の人間のおっさんが話してた。


 おっさんは大丈夫なのか?と尋ねたら、慢性的な鼻炎だと言う。

 治療しようか?と尋ねたら、今はやめてくれと頑なに断られた。

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】 

 2026年12月までは土曜日 21時

★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。

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