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猫は人助けをする。その2

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「では、王都でお会いしましょう」

 グラフィス様自らお見送りをする程の熱烈な友好関係になった。


「まさか、ベルナドル伯爵が友好派になるとは。ロイ殿のおかげだな」

「味方になってくれるなら嬉しいことだ」

 猫さんに友好的な人間が増える事は良い事だ。

「それにしても驚いたぞ。まさか『貴婦人病』が呪いだとは…」

「ええ、この発見で、多くの女性は救われますわ!」

 クラベート夫人や、侍女さん達も皆んなが頷く。


 判明した後は後で大変だった。

 原因不明だった病の正体が分かった事で、クラベート夫人が自分のはどうかと俺に見せてくる。

 ついでに、侍女さん達も見せてくる。

 【鑑定】スキルは持ってないと言ったが、念のためと言っては俺に見せてくる。執拗(しつこ)い。


 キリがないので、呪いじゃなくても全部一編にまとめて【神聖魔法】で【浄化】しておりた。

 まとめ行うと聞いて、ベルナドル家の侍女さん達も挙って白粉を持ち出して来てたので大量だった。


 そこまでして付けたいのか?と言いかけたが、記憶の俺がその発言は禁止だ!と叫ぶから言ってない。

 猫には一生理解出来ない品物だ。




「この先に、人間が待ち構えてるぞ」

 俺は馬車の上から中に居る護衛の黒獅子達に声を掛ける。

「どれぐらい先だ?」

 リーダーのクロムが俺に尋ねる。

「ん〜どうだろう。このまま進んで行くと夕暮れ近くになるあたりかな」

「まだかなり先だな。一応、報告しておこう」


 昼休憩の時にでも、護衛の騎士さん達に報告するようだ。

 俺は今は馬車の屋根にいる。

 何故、馬車の上に居るのかと言うと、正直、馬車の中に居るのが飽きたからだ。

 ベルナドルの街を出発して数日経つと、話す事が無くなる。

 それに、俺が下手に喋った事で、色々と誤魔化してる事がバレるのを恐れ、自主的に馬車の上に登って周囲を警戒しながら、のんびりお昼寝タイムをしているのだ。

 たまにはのんびりしたいのに、空から襲ってくる大型の鳥モンスターがいるので、定期的にヤっつけている。


 丁度この道は山近くの脇を通ってる事もあり、襲ってくるのは狼系や鳥系モンスターが多い。

 王都に続く主要な道なので基本的に交通量も多く、人の往来は多いので道は広く作られており、すれ違う事も可能な道幅となっているが、山の脇道では場所によっては一台の馬車しか通れない箇所もあり、そんな場所は、盗賊達の待ち伏せスポットになっているので要注意ポイントになっている。

 更に休憩地として使用されている場所にも、盗賊もどきの仕事にしている人間達がよく現れる場所の様で、集団での行動が推奨されている場所だ。


 


「なぁ、盗賊達の棲家を発見したんだけどどうする?」

 明らかに普通の住人では無い。数人が隠れ住むならわかるが、山の中腹に【偽装】で建物を隠して数十人も暮らしているなんて、怪しさ抜群だ。


「また凄いモノ発見したな。近くか?」

「ん〜あの山だが、なんか凄い人数がいるんだが…」

 先に見える山の中腹にあった。

 クロムと相談した結果、昼休憩の時に俺が下見に行く事にした。


 盗賊達の塒(ねぐら)は道から離れている上に、クロム達には護衛の仕事ある。

 本来は立ち寄った近くの街に報告だけで終了するのだが、俺が発見したアジトはかなりの人数が居る盗賊団の様なので、昼休憩を少し延長する合間に、俺がチャチャっと偵察をする事にした。

 だって俺は、護衛の依頼を受けている訳ではないフリーの猫さんだからだ。

 それに建物周辺には隠蔽系の魔術が使用されてるので、街に報告しても場所が見つけられるか怪しい。


「チャチャっと行ってくる」

 俺は、【音速飛行】で向かうと、一瞬で到着だ。


 山の中腹の辺りの崖下に、ひっそりと隠れ里の様に存在していたが、丸太で作られた家が数件と、奥の崖面には洞窟が幾つが穴が開いており、ぐるりと囲うように立派な壁が建てられている。

 かなり立派なアジトの中には、武装したザ・山賊の出(い)で立(た)ちの男達が、昼間っから飲んだくれていた。


 【隠密機能】を使って、アジトの中に入っていくと、ボロボロの服を着た子ども達が料理を作らされており、ガリガリの身体には至る所に殴られた後が残っている。

 様子見だけのつもりだったが、予定変更だ。だって

「胸糞悪い」


 俺オリジナルの結界系の魔法で、アジト全体を覆う。

 結界内には入れるが、一度入ると結界から出る事が出来ない仕様の魔法。名付けて『Gホイホイ』だ。

 そんでもって中に居た、盗賊団のおっさん達を片っ端から【睡眠魔法】で眠らせる。

 叩かれようが殴られようが、数日間は眠り続ける。


「助けに来たぞ」 

「「「えぇぇぇぇぇ!!??」」」

 手に持っていた物を落とし、後退りしながら俺を見る。

 急に盗賊達が倒れ出し、そして急に猫が現れて話しだす。驚くわな。


「こいつらは魔法で眠らせた。丸っと5日は起きないから安心しろ。今から順番に怪我を治すぞ」

 見本として、俺は後ろ足でケシケシと盗賊のおっさんの顔を蹴りながら説明をする。な、起きないだろう!

 驚きながらも、俺が近くにいた子からどんどん怪我の治療をしていくと、安心したのか俺の周りに子ども達が集まる。


「猫さん!ありがとうございます。家族がまだ牢の中にいます。お願いです。家族も助けて下さい!」

 どうやら洞窟内の牢に捕まった人物がまだいるようだ。


 向かった場所は洞窟の奥で、洞窟内には食料や、奪った戦利品が置かれた部屋が入り、更にその奥には薄暗い部屋があり、格子で塞がれていた。


 部屋の中には幼い子どもや若い女性が数名いた。

「まずは、治療と飯と服だ」

 山の中腹だ未だに寒いのにかなりの薄着で皆んな唇の色が紫色になりかけていた。

 適当に人間の服と、毛布を取り出して渡す。

 食事は「何かあった時の為に」と大鍋のスープと、日本製の食パンを大量にアイテムBOX内に常に入っている。

 今まで特に「何かあった時の為に」が無かったので、旅の途中にでもみんなで食べようかな〜と思っていたが、やはり「何かあった時の為に」は必要だ。

 

「本当は、近くの街から救出で来るまで待っていて貰う予定だったが、予定変更したから。ちょっとだけこのまま待っててくれ」

 子ども達に聞くと、出て行った盗賊達の仲間は夕方にならないと帰って来ないそうなので、彼らが着替えと食事している間に俺は一度戻り現状の報告をする。



「じゃあ、もう盗賊達を捕まえたのか!?」

「蹴られても起きない【睡眠魔法】を掛けてあるだけだ。それに【結界魔法】でアジトを囲っているから逃がしはしない。で、街への報告をお願いしたいのと、あいつらの仲間が帰ってくるから、援軍が来るまで俺がアジトで待ってる事にしたい」

 そう説明したのだが、

「流石に許可は出来ない。ここから一番近い街でも1日は掛かる上、アジト到着までに数日は掛かる。それでは王都での謁見に間に合わなくなってしまう」

 領主様からNOが出されてしまった。


「ん〜じゃあ、今日はこの近くで一泊するのはどうだ?その間に俺が捕まってた人間達を連れてくるから、近くの街まで一緒に連れて行くって事ならいいか?」

 領主様が俺の提案に少し悩んでいるが

「それならば許可をしよう。だが乗り物はどうするのだ?話からして数名ではあるまい」

「大丈夫だ。俺に案がある」



 すぐさまアジトに戻り今後の行動を話す。その後は、協力してもらいながら盗賊達のお宝や武器をどんどん集めてもらいアイテムBOXに収納していく。

 回収し終えると、馬車の本体を2台をアイテムBOXから取り出し、全員を馬車に乗せた。

「あの〜、馬はいませんし、山の中です。馬車の移動は無理かと思われますが…」

 不安げに保護した人間達が俺に問いかける。

 無問題(モーマンタイ)。


「魔法で浮かして空を飛んでくから」

 馬車を飛ばすと言ったら、俺の頭の中がぶっ飛んでいると思われたようで不安がられた。

 実際に飛んだら、乗ってた人間達は少し腰抜かしてた。怪我はしてないから無問題。

 領主様達が待つ場所に空を飛ばせて向かう。魔法は便利だ。


 馬車の本体は、以前の猫さん達の『お引越し演出』に使おうと思い、いくつか用意していた。

 実際には使わなかったが、無駄にならずに良かった。


「…なんでもありだな〜」

 空を馬車と一緒に飛んできた俺を見て、レフルドが呟く。無問題。

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】 

 火曜日・木曜日・土曜日  21時

★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。

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