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猫は人助けをする。

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

 丸々2日間は買い物三昧で終わり、ベルナドルの街にいるレフルド達に顔を見せる。

「ようやく来たか!レドラス様がお呼びだぞ!」

 『レドラス様』とは、グーデルンの領主様の名前だ。最近知った事は内緒だ。


 かなり待ち侘びてた様で、俺はレフルドに抱えられながら、レドラス様がお泊まりされているベルナドル伯爵邸に向かう。

 普通は猫を抱えたおっさんが走ってきたら、怪し過ぎて門で止められると思ったが、まさか抱えられた状態のまま屋敷に入って行く。

 そんなに大至急の出来事か?


「おぉ、待っておったぞ!」

 お屋敷のお部屋に通されると、グーデルン領主様が大袈裟なお出迎えをしてくる。

(何かあったな)と直感で察知した。

 猫の直感はバカに出来ない。

 なにせ、ほぼ本能で生きているからな。危険察知する能力には長けている。

 普段は抜けてる猫さん達だが、危険に対する直感だけはバカに出来ない。


「実は、ロイ殿に少々助けて頂きたくてな」

「…面倒ごとか?」

「人助けだ」

 そう告げると、今度はグーデルン領主のレドラス様に抱えられて一緒に、ここの領主であるベルナドル伯爵の元に向かう。

 最近、抱えられての移動が多いな。


「お待ちしてましたぞ、ロイ殿。グラフィス・ベルナドルと申します」

「グルン獣人国の使者のロイです。猫です。敬語は使えません」

 猫が敬語使えない事は事前に伝えられている様だが、一応伝えておく。

 そんな猫に対して恭しく挨拶される。

 何かとレドラス様をライバル視しているベルナドル領主様は、金髪のイケおじ風で、外見ではベルナドル領主様の勝ちだ。

 髪の毛はフサフサになったが、お腹のぽっこりがレドラス様の敗因だ。(俺評価)

 レドラス様にも以前尋ねたが、何故ライバル視されているのか分からないそうだ。外見では無いようだな。(納得)


 独り言終了。


 そんなベルナドルの領主様だが、最愛の奥さんと娘さんが一ヶ月程前から病で倒れておられた。

 残念ながら、この街の治癒の魔法士のレベルでは完治は出来なく、王都まで治癒魔法士を呼びに向かったのだが、既に他の貴族方の治療依頼の予定で詰まっており、二ヶ月待ちになっていた。

 そんな時、高レベルの治癒魔法が使えると噂される猫が現れた。

 いつもは張り合っていた相手だが、背に腹はかえられなく、頭を下げて俺との顔繋ぎを頼み込んだとの話だ。

 まぁ、問題案件ではなさそうだから、治癒魔法を掛ける事には了承した。


 奥様と娘さんはどうやら『貴婦人病』と言う貴族女性がよく罹る病で床に伏せている状態だった。

 全身の皮膚が変色し、悪化すると命の危険が有る病で、未だに原因が不明とされている病であり、男性には殆ど罹らない謎の病なのだ。


 グラフィス様と一緒に、二人の元に向かう。

 話はそれるが、二人とも領主様になるので、ここでは名前で呼ぶ事にした。「領主様」と言うと二人が振り向くからややこしいので、二人とも了承してくれた。


 まずは奥様からだ。

 どうやら奥様の方が重症のようだ。

 早速、部屋に入る。

 豪華な部屋の窓は締め切られており、薄暗い部屋には侍女さんが一人付きっきりで看病をしていた。

 領主様と一緒に入って来た俺をみて驚いたのか、目を一瞬見開くが何事も無いように振る舞っている。

 ベッドの上には、苦しそうに魘(うな)されながら横たわっている女性がいた。


「…これは…」

 全身が青紫になっておるが、明らかに病と言うには疑問に感じる。

 【判定】で「呪いか?]と尋ねると「Yes」と答えがでた。

「どうか!妻と娘を治してくれ!」

 俺の隣では必死でグラフィス様が祈っている。

「治せるが、根本的にこれは『呪い』だ。元を探さないとまた罹(かか)るぞ。まぁ、とりあえず治すな」

 レベル6の【治癒魔法】なら問題ないようだ。


 【治癒魔法】を掛けると青紫になった肌は元に戻り、顔色も良くなった。

 苦しさも無くなり、夫人が目を覚ました。そして、俺とグラフィス様を見ての第一声が

「猫?」

 猫の俺を見て少し驚いていた。寝室に知らない猫が居れば驚くよな。


 侍女の方も喜んで涙を流していた。

 体調的には多少衰弱していたが問題なさそうだ。

 続けて娘さんの部屋に向かい、同じく治療を施しす。

 娘さんも同様の『呪い』に罹っていた。


 二人が治った事で安堵したグラフィス様が『呪い』の事で俺に質問してくる。

「女性特有で発症される原因不明の病とされてきた『貴婦人病』がまさか呪いとは…ロイ殿はその原因を探す事は可能だろうか」

「ん〜、近くにあれば分かるかも知れない。一度、屋敷内を回っていいか?」

「勿論だ!クラスト、案内を頼む」

 そう言うと廊下で待機していた執事さんが、恭しく頭を下げる。


 早速、【判定】を使って「呪いをかけた品」で探してみる。

 すると、あっさり見つかる。

「見つかったぞ!」

「えっ!もう見つかったのか!?」

 グラフィス様や周りにいた侍女の方、執事のクラストも驚いてるが、娘さんの部屋に有ったから直ぐ発見出来た。

「これだ。何だ?この粉は」

 よく分からない粉だが『呪い』の素になっているようだ。

 詳しく聞いてみると、肌を白く見せる粉。白粉(おしろい)だった。



 どうやら、こっちの世界では魔石を砕いて作る白粉は、より美しく透き通った肌に見えるのだと、貴族の女性達が挙って使用している品だった。

 

 後に判明されたのだが、原因はダンジョン産では無い魔石の使用だった。

 高ランクの魔石を使用すると更に美しく白く輝くと言われてる為、高貴な女性達は高ランクの魔石を使用した白粉を使用していた。

 だが、ダンジョン以外での高ランクのモンスターの魔石には、稀ではあるが『意思』が残る。

 それが殺された時、人間への恨みの感情が『意思』という形で魔石に残り『呪い』となったようだ。


 普通に魔道具使用される分には良いのだが、粉になっても『呪い』は残り、対象者である人間の身体に長時間触れ続ける事で『呪い』が発動していたと判明されれ、長年貴族の女性達を苦しめていた原因不明の病の正体が判明され解決に至る。


 そして、万能だと思っていた鑑定だが、レベルや得意分野によって鑑定できるモノの差が生れる事を知った。


 女性達ばかり多数に広がった事や【治癒】で完治する事から、この病が『呪い』だと気付かれずにいた為、病を中心に【鑑定】していたようだ。

 だからと言って、呪いの専門家の【鑑定】であっても、かなり細かな粉になっていた事で、小さ過ぎた『呪い』の粒子は、なかなか呪いだと気付かれずにいた事もあり、今まで原因を突き止める事が出来なかったそうだ。


「どうしてロイ殿は見つけ出せれたのですか?」

「俺は【鑑定】スキルは持っていないから、【判定】で治療前に呪いか?と尋ねたら『そうだ』と答えが出たのと、呪いの素はどれだと【判定】したら『これだ』と指定されたからだ。だから鑑定みたいに細かくな成分などはわからない」

「なるほど、そのような使い方があるとは」

 領主様のお二方に今回の事を詳しく説明した。

 

 原因はわかったから使用していた白粉を【神聖魔法】で【浄化】しておいた。

 ついでに、他の関連もあるかも知れないので、一通り屋敷内を回ってみる事になった。

 勝手に、貴族の御宅を歩くなんて滅多に出来ないから楽しんだ。……いや一部訂正する。

 お(・)庭(・)以(・)外(・)は出来ないから楽しんだ。


 以前、グーデルンで勝手に領主様のお庭を勝手に徘徊していた猫さんがいて焦った事があった。

 丁度ナイスタイミングで、鳥型のモンスターが空から街を襲って来たので、討伐と【結界魔法】で防ぐ為にお庭に入ったと思われて、事なきを得た。


 猫さん達には後日、ちゃんと説明をする。

「擬人化したら、人間のルールに従うように」

 そう伝えると何を思ったのか猫さん達は、擬人化を解いて領主様のお庭に入って寛ぐ猫さんが続出した事によって、急ぎ俺は領主様のお屋敷に向かい五体投地で謝った。

 領主様ご家族は、笑って「庭を荒らさなければ良し」と許してくれたのだ。ありがたい。


 改めて、猫さん達に伝達。

「擬人化を解いて領主様のお庭に入るならお庭を荒らさない事と、ちゃんと警備もする様に」

 と伝えると、早速、不審者を確保したので猫さん達の面目躍如となった。


 話を戻して、貴族のお屋敷の散策開始だ。GO!

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】 

 火曜日・木曜日・土曜日  21時

★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。

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