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猫は又もや世界樹の実に翻弄される。

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「野菜系はかなりの売り上げを上げてます」

「ウチって野菜売ってんの?」

 今日は、キャット商会の定期報告会で、従業員やちびっ子達を含め関係者達強制参加させている。

 そうでもしないと皆んな仕事を休んでくれない。で、まさか野菜売ってたなんて知らんかった。


「ダメだよ。売るのは調理したものって決めてたじゃん」

 ベルダ達に勝手に冬に取れない野菜の販売した事を注意する。

「勿論です。ですので夜間営業店などの加盟店さんだけに、同じメニューを提供分として卸してます」

 一人勝ちしてやっかまれるより、他のお店と共同でメニュー展開していたら、卸してた店屋はいつしかキャット商会の加盟店となっていた。

 

 キャット商会の本店でもあるレオハウスには冒険者ギルド長のレフルドが番犬として一緒に暮らしてる上、俺が会長になった事で、領主様と王家が後ろ盾になっているが、如何(いかん)せんメンバーのほとんどが成人したてだったり、まだ未成年の子どもだけの商会だ。地元の方に何かとお世話になる事が多いだろう、味方は多い方が良い。

 で、契約したメニューの定期契約をしてその食材に必要なものの一部として、手に入りにくい野菜や調味料などの材料を卸し販売している。


「野菜は加盟店さんが買ってるってこと?」

「そうですね。特に野菜系は冬場は手に入りにくい事もありますから、重宝されてます」

 確かに、ある程度は提供保証しないとメニューに影響が出る。

 俺も旬の安い時期を狙って異世界(こっち)でも地球(あっち)でも購入してストックしている。

 特に向こうではタカシと直売所などを周り、相当な量を買い溜めしておいたお陰で、冬場でも安定的に食材を渡すことが出来ている。


「屋台の方も5つ全て順調ですし、弁当売りの方も人気でお客様から拡大要請されました」

 知らん間に屋台が5つに増えていた。道理で、買い出し量が増えており、報告かれた売上金が倍々に増えてた訳だ。

 会計係のカイトからの売り上げの報告は受けていたが、完全に皆んなにお任せ状態だった。

 だが、報告を受ける度、俺の仕入れ分を引いても相当な利益を叩き出していた。

 皆んなちゃんと休んでる?


 その後も、各チームからの報告などを受ける。

「縫いつけチームです。未だに金額を間違えて支払われる猫さんがいます」

 はい、すみません。

「足りてない事は無いですか?」

 猫さんのやらかしは、聞いておかないといけない。

「はい、全員が多いです。で、差額を預かってますので返金します。自分達が持っていると危ないので」

 相当な額のようだな。重ね重ねすみません。

 未だに硬貨を間違える猫さんは多い。


「その事だけど、商業ギルドでキャット商会の名義で口座が開設したから、大金はそっちへ預けるようにしてくれ」

 その話を聞くやいなや、一瞬静まった会議室(食堂)だが、急に皆んな大興奮して騒ぎ出した。

 いつも冷静なベルダまでが一緒に騒ぎ出したから驚いた。


「どうしたんだ?!急に騒ぎ出して?」

 俺にはさっぱり興奮する理由が分からない。分かってないのは俺とちびっ子達だけだ。

 聞くのが一番早いからベルダに尋ねる。

「商業ギルドで口座開設ですよ!口座開設!つまり、信用なり得る商会の意味ですよ!元孤児達の俺達が働いている商会が口座開設できるなんて!」

 相当興奮している。なんか、商業ギルドの口座は信用の証の様だ。

 まあ、商業ギルド長のグレンドルもレオハウスに来てご飯食べてるぐらいだ。信頼されているだろう、特にご飯系に対しては絶大に。


「なら尚更、俺がいなくなった時の事を考えての営業方法を考えないとダメだぞ!」

「「「「「!!!!!」」」」」

 皆んなの動きが急に止まった。

「ロイさん!どっか行かれるんですか!?」

「どっかと言うか、俺は猫だ。寿命も人間と比べて短いから俺が居なくなっても継続できる様にしないとダメだろう」

「世界樹の実を食べたのに?」

 ちびっ子に突っ込まれる。

「……それでも、俺無しでも営業できる様にするのは必要だ」

 いけない!このままでは世界樹の実に翻弄され続ける。


「それですが、以前ロイさんが読んでくれた本の中に、パンの作り方とマヨネーズの作り方、ソースの作り方、ケチャップの作り方がありました。浄化魔法が必要ですが、それらを使用するメニューを中心に考案中です」

 なるほど浄化魔法が使えれば、マヨネーズ作りに必要な玉子も、産みたてならば異世界(ここ)でも作ることができ、マヨネーズ生産が継続可能になる。

 今後はスクロールで浄化魔法を使用、もしくは魔術で使用する魔道具を作っれるように計画しよう。


「事業拡大は、俺が居なくても可能な製品作りに力を注いでくれ。俺が居なくなったら商会を潰すなら別に構わん「「「「「嫌です」」」」」が」

 被せ気味に即答された。


 以前、俺は本屋で大量に購入した。

 いろんな調味料制作本やレシピ本から、作れそうな品を抜粋して読み上げ、こっちの言葉で記録して作った。

 記録した物と日本の本屋から買ってきた料理本は『キャット商会秘伝のレシピ』と名付けられ、レオハウスに凄い厳重に保管されている。

 その中には、ミートソースやホワイトルーの作り方もあり、今では屋台の主力商品メニューになっていた。

 だが、やはり一から作るとなると手間と材料費がかかる。

 今は俺が買い出し部隊長として日本でタカシと一緒に爆買いしているが、今後の事を考えてもこちらの世界での購入方法や材料費など、どれも課題が山積みだ。


「まずは、一番に考えるのは調理場所の問題だな」

 既に拡大した屋台の下処理や、弁当の調理スペースと手狭になってしまい、新たに調理場所を確保する必要が出てしまった。なかなかの難題だ。

「その事ですが、立て直す冒険者ギルドの独身寮の一階を提供してくれる話が出ています」

「??は〜?どういう事?」

 ベルダの話に正直驚く。

 仕事が早いのは良いが、全く理解できてない。ってか、いつ話をつけたんだ!?


「レフルドさんが独身寮を改装してくれるなら、完全に1階を店舗貸し出し用に作り替えて良いそうです。場所の確認をしましたが、メイン通りから少し入りますが人通りはあり、店を構えるにはなかなかの好条件な場所です。我がキャット商会の記念すべき第一号店の出店場所として申し分ありません。ですのでロイさんには、冒険者ギルドの独身寮の改装と同時に1階部分の店舗用の改築をお願いします」

 難題が解決したが、それは全部俺が動く事だよね。


 王様兼、買い出し部隊長兼、商会長兼、一人親方(NEW肩書き)


 俺の肩書きが増えていく。そして、会長はベルダで良くねぇ?



 後日、辿々(たどたど)しい文字で書かれたお手紙をもらう。

『ぼくがおじいちゃんになるまで、ながいきしてね』


 延命には60年ほど必要と推測。やはり俺は世界樹の実に翻弄される運命なのか!?

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】 

 火曜日・木曜日・土曜日  21時

★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。

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