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猫は忖度できません。

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今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「ロイ。そろそろ新年の挨拶用の衣装の準備をしないと間に合わないぞ」

 レフルドが新年の王都行きの準備状況を尋ねてきた。

「準備は出来てる。手土産もバッチリだ」

 俺を見つめて止まるレフルド。

「………おい!誰か!領主様の所に行って空いてるスケジュールを聞いて来てくれ!言伝(ことづて)は『ロイが自分で衣装と手土産用意したと言ってきた』だ」

 何だ?色や決まりでも有ったのか?そういう事は先に教えて欲しいな。プンプン



「今日の昼過ぎなら空いているそうです」

 ギルド長でしばらく待たされると、領主邸から返事が帰ってきた。

「分かった。手土産品と衣装を持って領主様ん所へ行くぞ」

 アイテムBOXに入れっぱなしだから、そのまま向かう事になった。



 お屋敷に着くと、領主様達が待ち構えていた。

「ロイ殿、衣装をお見せいただきたい」

「これだ!」

 アイテムBOXから、先日購入した子供用スーツを見せる。ズボンはハウスの子に直してもらい、尻尾部分と裾上げをしてもらってある。

 皆んな一斉に服を見つめる。

「うむ、よかった普通だったな。レフルドからの連絡で驚いたが大丈夫そうだな」

 なぜ安心する領主様?俺は常識のある猫だぞ!


「確かに早とちりしてしまったようだな。それにしても、良い生地をを使っておるな何処で作らせたんだ?」

 レフルドが生地と触りながら質問してくる。

「王様が特別に依頼して作ってもらったから、詳しくは知らない」

「確かに、上着の方は見事な縫製になっているな。それにこの生地、滑らかな上、素晴らしい光沢を放っておる」

 執事さんまで加わり縫製チェックが始まった。だって手縫いじゃないからな。


「衣装はこの一つだけか?」

 領主様に言われて焦る。

「えっ他にもいるのか?!とりあえずズボンが人間サイズになっているから、尻尾部分と丈を直したが、まだ直してない物なら幾つか王様から貰った」

 買った服を出す。ついでに良さそうな衣装を選んでもらおう。

「あっ間違えた」

 間違えてドレスも出してしまったので引っ込めようとすると。領主様がすごい勢いでしまうのを止められ、ドレスまでチェックされる。

「ドレスは着ないぞ」

 先に言っておこう。勘違いされては困る。

「このドレスは?」

 すごい目をして、ドレスを見ながら質問された。

「今後、女性用が必要になるかも知れないから、俺の服のついでに買って、俺が預かっている」

 いつでも架空の王様の所為にする。


 しばらく、ドレスのチェックをすると、

「このドレスの買取は可能か?」

 まさか領主様から買取を希望された。

「えっ?領主様の趣味なのか?」

「違う!!ゴホン、娘へのプレゼントだ。サイズ的に少し手直しで済む大きさな上、これほど見事な色合いと可愛さを兼ね備えたデザインでありながら、ここまで薄くて軽やかな生地は見た事が無い!」

 ドレスを絶賛しだず。

 確かに、フワフワしてて、色も淡いブルーにキラキラした飾りも所々に可愛く付けられている。

「王様もついでで買ったって言ってたから、一着だけなら問題ないだろうけど。普通は幾らするんだドレスって?」

 服を着ない猫には服の相場や、ましてやドレスの相場など知らない。

「これだけの品ですと50000ミューレでもお安いかと」

 執事さんの言葉にメイドさん達皆んなが頷く。

 えっと金貨5枚って日本円で確か500万円か。…500万円!?


「それで良いよ」

「では早速お支払いを」

 執事さんが代金を用意しようとしたので、

「だったらもう一着あるから、どちらか選んだら?」

 実は他にもドレスを購入しる。似たデザインでもう一つ、ふわふわドレスに細かい花柄のプリントがされており、こちらは全体に薄いピンク色だ。

「これも素晴らし一着だな!どちらかか…どとらか…だけか?」


 相当悩んでいる。

 領主様からおねだりの目線が…金額と言うより、どちらも欲しいと訴えている。

「……金額そのままで両方とも良いよ。但し、王様でしか買えないから新規の注文は出来ないからな」

 これからもお世話になるから猫さんサービスだな。ってか元は2着で5万円以下だったんだけどね。


 領主様も王都での新年会で、田舎者だと娘がバカにされないように色々考えてたようだ。

 先にそう言ってくれれば良いのに。


「ついでに手土産も見せてもらえるか?」

「これだ!」

 酒瓶を数本取り出す。

「ロイ殿それは?」

 領主様達が出した瓶を不思議そうに眺める。

「酒だ」

「酒?酒とはワインの事かね。それともミードやエールの事かね」

「ワインもあるが、他の種類の酒だ」

「「他の種類?!」」

 その一言で、男性陣が興味深そうに瓶を手に取り観察する。

「同じのが数本あるから、味見するか?どれを手土産にするか、まだ迷ってる」


 俺の一言で急に騒がしくなる。

「急ぎ他のギルド長を呼んで来るんだ。手が離せなければ、酒に詳しいものを寄越すように伝えろ。後、屋敷で酒に詳しい人間も呼んできてくれ」

 味見のつもりだが、毒味役か?

 ちゃんと缶抜きやコルク栓抜きを準備してある。なぜか、そちもチェックされた。


 10名程揃ったところで、お酒の毒見大会だ。

「かなり強いのがあるから、少し口をつけてダメなら水と氷でとお湯があるから、薄めてくれ」

 グラスと氷入れとピッチャーに水とお湯を用意しておく。準備完了。

 半セルフで始まった。

 

「何ですか!この酒は!どこで!手に入れたのですか!ドワーフですか!」

「うお!強いが飲みやすいぞ!」

「ワインですよね!今までと味わいが違います!」

 毒見役達が喜んで飲んでいる。毒ではない事が証明された。


「飲み方は詳しく分からないから、飲み方について教えて欲しい」

 一応、ネットでタカシにも調べてもらったが、現地の人間の口に会う飲み方を推奨した方が良いと思う。

 そうすれば、俺にいちいち聞かれないで済むからな。

「これはどこから入手したんだね!ロイ殿!」

 領主様、まだ飲み続けながら質問する。

「王様特別ルートだ。数量も限定らしく滅多に入らない品もあるらしい。王様のお土産には丁度いい品だ」

 困った時の架空の王様。


「そうか、そんな特別な品なのか。注文しようと考えたが残念だな」

 これ以上、買い出したい部隊を働かせないでくれ!

「どうしてもむりか!?」

 今度はレフルドが食い下がる。領主様が諦めたんだ、お前も諦めろ!

「いつ入るかは分からないし、種類も色々あるから、同じ品が手に入るか分からない。残念だがあきらめてくれ」

「なら、お任せでいいならどうだ」

 どうだと言って食い下がるレフルド。執拗いオスはモテないぞ!

「それに、値段も高い品だったはずだ」

「大丈夫だ!金を払う」

 くそ〜まだ引き下がらない番犬め。

「王様次第だから、俺は答えられない」

 困った時は、架空の王様の出番だ!

「じゃぁそれで頼む」

「「「「「我々も!」」」」」


 じゃぁそれで頼むって、どういう事だ?!王様ヘルプ! 

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】 

 火曜日・木曜日・土曜日  21時

★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。

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