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猫は実りをおすそ分け。

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「王様!また人間が来出したよ!」

 グデデの大森林は、冬でも雪は降らない程度の暖かさがある。

 なので季節関係無しに、グランダス聖王国がやって来る。

 冒険者ギルド長のレフルドからの情報だと、俺にミスリルの在処を吐かせるのと、かなり大きくなった世界樹が目的のようだ。

 捕まえたおっさん猫から情報を得たようで、

「洞窟の事はウチの王様()しか知らない」

 と聞いているからだろう。

 その言葉から、メルーベン王国やグランダス聖王国側は()()()()が知っていると思っている。


 おっさん猫は嘘はついてない。

 知ってるのは王様(俺)と元住人のハク()だけだから。

 【真偽】のスキルを使ったとしても、嘘ではないからな。

 まぁ、そのまま勘違いさせておこう。

 ご苦労な事にまた城壁に攻撃を初めているので『城壁の外の森へは行っちゃダメ』とグルンの猫さんと、避寒地として来ている野良さん達にも通達済みだ。

 勿論、捕まった時の対処法も伝えている。


 今ハク達は、グルンに来て一緒に暮らしている。

 ダンジョンで問題なく食料が賄えるので、皆んなんでお引越しして来た。

 長く住んでいた洞窟を離れるけど良いのか?と尋ねたら、一族で雨風凌げる場所があそこしか無かっただけだから問題ないらしく、俺が建てた家の方が快適だからこっちが良いと言っている。

 彼らにはグルンの警備と、口伝の追加で『お買い物ボード』購入品を覚えてもらう事にした。

 残念ながら猫さんには口伝は難しかった。

 おかしな伝言ゲーム状態になるので、早急に諦めた。


 食料は調達は猫さん達と一緒にダンジョンに潜っている。

 皆んな前足にテイム用に腕輪を装備させる。

 腕輪には、希望のスキル等を【付与】しておいた。

 勿論、足りない時用に皆んなの分の肉などをマジック袋に入れて渡してある。

 猫さんみたいに、つまみ食いする犬さんはいないようだ。流石だな。

 【擬人化】のスキルを取得すれば、マジック袋を自由に使えるだろう。

 今は、戦いに邪魔になるので、荷物係が管理する用になっているようだ。


 洞窟にまた別のモンスターが住み着くといけないので、幻影と結界の魔術で封鎖してある。

 調べてみると、洞窟の近くにも同じ様な場所が3カ所もあり、トカゲがテカテカ岩を食事してたのでヤっつけておき、同じように封鎖しておいた。



 世界樹は立派な木になっており、時折実を生らせる。

 どう言う仕組みか全然わからないが、俺に目掛けて実を落としてきた。

 初めは嫌われたのかとショックだったが、どうやらお裾分けの様だと判明したので、枝部分など世界樹の周りを飛んで回ると、食べ頃の実を葉を避けて俺に見せてくれるので、早速収穫する。


(なんて可愛いヤツだ!)ペットを飼うってこんな感じなのかもしれない。

 猫さんは癒し担当だが、俺の癒しを見つけた!

 実は食べれると判定結果が出たが、猫さんも犬さんも果実には余り興味を示さないので、アイテムBOXに入れておく。

 翌日、冒険者ギルドでペットの様に可愛い世界樹の話を暇なレフルドに熱く語っていたら、商業ギルド長のグレンドルと薬師ギルド長のトイトルが血相変えて飛んで来た。


「「是非、世界樹の実を卸して頂きたい!」」

 まだ食べてないが、そんなに美味いのか!?

「分かった。そんなに美味いのなら、まずは皆んなで味見してみよう」

 その場にいた人達に勧めてみる。

「いやいやいや、流石にそれは、1つ1000万ミューレは下らない品の味見なんて!」

 皆んな高速で首を横に振る。

「沢山ある。猫さん達や犬さん達どちらも肉系以外興味無いから、実ったのを俺一人で回収しているだけだし、ちょっと大きいから俺だけでは食べきれない」

 意外と実は大きく、見た目は桃に近いのだが、サイズがメロンサイズだった。

「猫だと上手く向けなくて、潰してしまいそうなんだ」

 と訴えたら、慌ててギルドがナイフと器などを用意してくれた。

「「…ではご相伴に預かります」」


 世界樹の実のカットはギルドのお姉さんに頼んだ。

 おっさん達に凄く見られてる所為か、ちょっと手が震えてるけど大丈夫か?

 おっさん達も切り分けの多い少ないのチェックするかのようにじっと見ている。

 そんな事するぐらいなら、もう一個切れば良い事なのに。

 そうレフルドに話したら、

「ウチのも他のギルドの者達も、多分そんな理由では無いはずだ」

 そうなのか?遠慮しなくて良いのにな。



 世界樹の実を食べた分だけ肉体が若返るそうで、商業ギルドは普通に金に糸目を付けない方々がお買い上げの様だ。

 薬師ギルドは欠損部回復薬の開発と永遠のテーマである育毛剤の開発に使用するとの事だった。

 冒険者ギルド職員一同とギルド長のお付きでで来た人全員で、内緒でカットされた世界樹の実の試食会をしてみる事にした。


 凄かった。味も凄く美味しかったのだが、頭が寂しい荒野状態の商業ギルド長のグレンドルの頭が、春を迎えた草原の様にふさふさし出し、薬師ギルド長のトイトルの疲れ切った砂漠状態のお肌がてゅるんてゅるんの剥きたて卵の様になって行く。

 レフルドも若返って見える。他の職員さんも若返った様だ。

 お姉さん方もかなり喜んでおり、かなり効果は出てるが、おっさん二人の効果の方が凄まじくて霞んで見えた。


「たった一口でここまでの効果とは!」

 と、皆さんかなり興奮気味だ。確かに皆んな一口食べただけでかなり効果が現れた。

 変わってないのは俺だけだった。猫には効果が無いのか? 


 剥いた皮と種と残った実だが、皮と種は商業ギルドと薬師ギルドにあげた。残った実は、

「「「領主様にあげないとマズいだろう」」」

と言われ、3つのギルド長に連行されて、領主様のお屋敷に向かった。

 門番さんも3つのギルド長が揃って来たことと、明らかに変わった見た目に驚き、只事では無いと屋敷に即報告。直ぐにお屋敷に入ることが出来た。


「どうしたんだ!その髪は!」

 領主様の第一声だった。

 分かる。

 領主様は忙しいから疲れ気味の上、頭も商業ギルド長と似たり寄ったりだったからな。

 ギルド長達が理由を話したら、領主様の目が俺にロックオン状態に。

「…妻を呼んでくれ」

 近くに居た、男性に指示をしてしばらく待つ。


「どうしたのですか!その肌は!」

 奥様の第一声だった。

 こちらは薬師ギルド長の肌をみたのだろう。

 再度、説明で奥様も俺にロックオン状態だ。

「はい、これ」

 なのでさっさと一口大にカットされた世界樹の実を出した。


 効果は一瞬だから周りも驚く。巻き戻し映像を見ているようだった。

「ロイ殿、世界樹の実は定期購入出来る品か?!」

 領主様が真剣な表情で聞いて来るが、

「世界樹次第だ。いつ実がなるのか分からないからな」

 頼んで実らせた訳じゃ無いから分からない。

「確かにそうだな。では、今幾つ卸す事が可能か?」

「今有るのは10個ぐらいだったかな」


 後の買取については、皆んなにお任せしよう。

 その間、近くに居る執事さんやメイドさん達にも勧めてみたが、皆んな強張った笑顔で断られた。

 メイドさんはとっても食べたそうだったが、執事さんに睨まれて断念していた。

 美味しいのにね。



「タカシ。桃(っぽい世界樹の実)を切ったから食べるか?」

 残りはタカシに内緒で食べさせた。

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】 

 火曜日・木曜日・土曜日  21時

★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。



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