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猫は真面目に王様活動開始。そして、取り巻く環境を整える。

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

 『獣人国専用窓口』の主な伝言窓口は、一番顔をだす冒険者ギルドでしばらくはお願いする。

 だって俺が来なくても『俺の奢りだ!』メンバーは、定期的に街に来ては冒険者さん達と騒いでるから、連絡が取りやすいはずだ。

 実際、弁当の配達時に冒険者ギルドから伝言を受ける事もよくある。

 他にも『レオハウス』でレフルド経由で連絡が入るしな。


 新たに『グルン獣人国』の名義で商業ギルドに口座が開設された。

 取引金額が大きいので商業ギルド一択となる。

 特別なマスターキーが作られて、現時点で登録されているのは俺と万が一の為に代表でロトだけにした。


「こんなにお金あっても使わないんじゃないの?」

 とロトが金額を見て言ってくる。

「俺達を連れ去ろうとしてるグランダス聖王国と対抗する俺達の国にお金無いと、この国以外の人間達が協力してくれないかもしれないから、使わなくてもお金は持ってないとダメなんだよ」

「ん〜、使わなくて持ってないとダメなんて、人間って面倒くさいね」

 ああ本当に人間は面倒くさいよ。猫になってしみじみ思う。


 正しいかどうかでは無く、猫さん達は基本何も持ってない。

 そしてその日暮らしの考えだから理解出来ないのだ。

「猫さん達にとってのマントに取り付けてる攻略ステッカーみたいなモノさ。沢山お金を持っていると、人間達は凄いと思うんだよ」

「ふ〜んそうなんだ。何となく分かったかも」

 今では必需品となりつつある、猫さん達の共通の宝物であるマントを例えとして説明をした事で、ロトも少しは理解出来た様だ。




 国同士の貿易になるが『獣人国専用窓口』での買取に関して、他の国とは違い関税などは掛けない。

 本来、輸出輸入は外務担当などが入り、細かく打ち合わせをするものだ。

 しかし、今回はこちらの要望を中心での取り決めとし、後は王家の許可を貰うだけとなっている。

 なので、本来なら関税や運搬方法、採掘量に価格の取り決めなど、細かい交渉が必要だが俺が全部すっ飛ばしたのだ。

 だって猫にはこれ以上は無理だもん。


 タカシに教えてもらったが、関税とは国内産業の保護や国の収入源を目的とした税金だ。

 グルン側は設定する意味が無いモノだ。

 グルンには販売する店屋が無いし、保護する産業も無い。

 俺が住宅を建てる時の材料に使うとしても高が知れている量だ。

 ミスリルなどの鉱物があっても猫さん達には加工する事が一切出来ない。宝の持ち腐れになる。

 猫さん達購入するのはマントの飾りとご飯だけだ。

 皆んなグーデルンで買ったご飯はグーデルンで食べるし、買って持ち帰る品は個人の小ちゃな品ばかりだから。


 メルーベン王国側もわざわざ欲しい品に関税かけて、グルンからの輸入量を少なくすれば、折角の『獣人国専用窓口』の意味が無くなる。

 こちらが採掘量の調整したところで、グルン獣人国では鉱物やダンジョンの品は全部輸出するしかないからだ。

 細かい市場への調整はメルーベン王国でお願いする方が良い。

「心配しなくても、絶対量が不足していますから値崩れは難しいですよ」

 と、商業ギルド長のグレンドルが教えてくれた。


 採掘場所も俺以外ではハク達しか今は知らないから、今は誰も街に持ち込まない。

 運搬も俺が直接持ってくるから問題ない。

 税に至っては、一応王様である俺自身が採掘して、他国に卸し、その売れ上げで皆んなのご飯を購入しているのに、税金って?て事だ。


 なので損してるように思われる買取設定を通常買取額の80%にする代わりに、今後街での生活に必要な住民税や他の街に入る時に掛かる通行税など、グルンの猫さんやハク達がメルーベン王国で生活する場合に掛かる総ての税などは、全てこの20%分で支払う形にしてもらう事を条件にした。

 その方が面倒な事や細かい計算は出来ない猫さん達にとっては有難い。

 領主様達も20%なら充分な交渉材料となり、国の利益になるので間違い無く王家から許可が降りると教えてくれた。

 産出量もトカゲ達の数や成長具合、肉付きを観ても充分だと考えられる様だ。

 一応、確認の為に、全部のトカゲを見せてある。

 途中から皆んな呆れが笑い声を出すんだが。何でだ?


 更に今回、俺が植えた世界樹の葉も定期的に卸せるのは、交渉に対してかなりの強い手札のようだ。

 世界樹は、大昔には地上でも存在が確認されていた。

 だが、今では地上では存在が消え去り、ダンジョンでしか手に入らなくなってしまった。

 そのダンジョン産でも、限られた階層以上でなければドロップ品や宝箱から出て来ない貴重な品となっている。

 そんな世界樹関連の品が定期的に手に入る事はかなりの旨味だ。


 薬師ギルド長のトイトルさん曰く。

「もし、メルーベン王国が難色を示したら、直ぐに近隣の国が声を掛けに来ますよ。下手をすると西側や東側の諸国もやって来る可能性もありますね」

 まさか将来的に夏場の日除け対策用のつもりで植えた世界樹が、とんでも手札になるとは思っていなかった。

 毎日世話していて良かった。



 グーデルンでは国との交渉とは別口で、『グルン獣人国』の猫さん達の住居の建設と特別住民としての在籍の許可をもらった。

 要は、普段は住民として家の購入を許可され普通に暮らす事ができるが、兵役の義務は免除される。

 勿論、冒険者として登録していれば、別の義務は発生する。

 街の危機に対する冒険者としての義務だ。棲家を守る為でもあるから、猫さん達は参加するだろう。

 何故ならば、お金を使うのはグーデルンの街だけだからな。

 特に『俺の奢りだ!』メンバーは、この街で食べ物を食べ漁るか、はちゃける楽しみの街が無くなったら大変だ!グーデルンの為に、全力で戦うだろう。

 既にグーデルンの街は猫さん達にとっては、大切な棲家の一つであり、大事なお買い物する場所なのだ。


 我が国は貨幣も無い原始生活をする国で、未だに食事は配給制が中心の国だ。

 全てグーデルン有りきの経済活動への参加であり、国と名乗ってるが僻地の村と同じく、良くて物々交換が関の山だった。

 グーデルンのおかげで、最近ようやく貨幣について理解し出した程度なのである。

 何もかもが足りない国であり、人間達が欲しがる宝が詰まった国なのだ。

 だから猫さん達の将来を考え、出来るだけ対等な関係を作るのが大事だ。


 良くも悪くも聖王国しか来れない場所だから、今は店も無い国だが、いずれ商人の様な事ができる猫さんが現れる事を期待しているが、かなり先の話になるだろう。

 『俺の奢りだ!』メンバーみたいに二拠点生活も良いかもしれない。

 暮らし方は自由だ。

 俺は猫さん達の生活の土台作りに勤しむだけだ。


 どうやらトカゲを王都に持って行くのは、王様から許可もらうのに必要なお土産だと教えてくれたので、だったらと、交渉成立として領主様には一体ずつ合計3匹分をプレゼントした。

「食べカスいるか?」

「食べカスという言い方が悪いが、鉱石の質を見てもらう為にいただこう。これだけ高純度の品を見ても難色を示す様では、話にならんからな」



 後にミスリルリザード、オリハルコンリザード、アダマンタイトリザードを一匹ずつ献上した事が王都のみならず、各国で衝撃的な話題となる。

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】 

 火曜日・木曜日・土曜日  21時

★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。



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