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猫は夜の蝶に。トカゲはテカテカに。

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「お泊まりさんが増えたのでグルンを広げます」

 野良さん達の冬のお籠もり場所は、通常住居とは別に広げたエリアに、ホテルをイメージした造りで建てる予定だ。

 ついでに、グーデルンの飲み屋街の近くの小さな空き地に新たに『キャットハウスⅡ』を建てた。

 グーデルンのキャットハウスとレオハウスによく出没する『俺の奢りだ!メンバー』だが、夜に酒飲んで騒ぐ事が多くて迷惑なので、領主様の許可を得て飲み屋近くに猫さん達の素泊まり用の家を建てた。


 城壁内は空き地スペースは無いが、狭すぎて普通の家を建てるには使えない広さだった上、飲み屋街の近くという

 奇跡的に空き地を発見した。


 中はガランと何も無い。ただの板の間の状態で、ただ寝るだけの場所になっている。

 『俺の奢りだ!メンバー』はほぼ野良さんなので、問題なく皆んな雑魚寝で寝ている。

 家には【防音魔法】を施しているので、騒いでる猫さん達は家に放り込めば、周辺には迷惑がかからない。


 定期的にキャット商会に頼み、『キャットハウスⅡ』の家の掃除を依頼してある。

 飲み屋街だが、朝や日中なのでスラム街よりは安全だ。

「掃除の時に邪魔なおっさん猫は、裏庭に追い出しても良い」

 とは伝えてあるんだが、皆んな優しいので備え付けの毛布に起きないおっさん猫達を一匹ずつ丁寧に包んで庭先に並べられた。

 まるで春を待つ蝶のサナギが大量に現れたかの様に見える。

 あっ、夜になるともそもそ出てくるから蛾か?



 野良さん達の冬のお家は、城壁のすぐ横を拡張して完成した。

 グランダス聖王国の連中も、グルンでの確保よりグーデルンの街でおっさん猫の捕獲が可能になったので、ここには来なくなた隙を見て、城壁の壁の移動や拡張しておいた。

 中は、壁一面にカプセルホテルのようになっているおり、それとは別口に、中心部は日向ぼっこ用スペースとして広い芝生を確保しておいた。

 この造りを見たグルンの猫さん達も、自分達の所にも日向ぼっこ用スペースが欲しいとせがまれ、みんなで使える巨大スペースを造った。

 まるで、人間で言う体育館サイズの建物が、日向ぼっこ用スペースとなり、巨大ねこねこパラダイス状態になった。



 どんどん拡張していくグルン獣人国だが、住宅と憩いの場所以外何も無い国だ。

 買い物や食糧は外から買って来るシステムで、誰も作ろうとはしない。いや猫さんだから作れない。

 国と言うよりもベッドタウン状態だ。

「完全に人間に依存しないと、ダメな国だからな」

 やはり、今後の事を考えてもダンジョン以外の特産品を見つけないとまずいな。

 特産品があれば国として対等に扱われ、グルンの未来が広がる材料となりえる。


「何か特産品を考えないといけないが、まずは例の鉱脈からだな」

 初めて来た時に発見した鉱脈だ。

「周辺を調べながら鉱脈の調査してみよう。何か凄い鉱脈っぽいが特産品になれば良いが」

 丁度ひと段落したから本格的に探してみるか。




 数日後、グルンから少し離れた岩ばかりの場所についた。

 大森林には珍しく大きな木々が生えていない。空から見ると、そこの一帯だけが地表が見えている。

 近くには洞窟のがあり、大きな口を空いていた。

 洞窟の中には、100体以上のモンスターの気配がする。

 洞窟の中を進んでいくと、テカテカした岩をボリボリ食べているトカゲがいた。

 見た目は大きなトカゲでテカテカした鱗で覆われている。二本足で立ち上がれば3m程の大きさだ。

 どうやら丁度、お食事タイムの様だ。


 お食事タイム中だが無視して一匹倒してみた。

 姿が消えないので、この洞窟はダンジョンでは無い事が分かる。

 念の為、この石って食えるのか?と【判定】したが、食えなかった。

 倒したモンスターと食っていた石の食べかけを持って、早速、冒険者ギルドに向かう。


「石食ってる変なモンスターがいたんだが、倒したから見てほしい」

 受付でお願いしたら、暇なギルド長が現れて解体場所に一緒に付いてくる。

 いいな〜暇で。


「このモンスターだ」

 いつも通り解体場所でモンスターを取り出すと、解体現場にいるおっさん達が騒然とする。

「「「「「ミスリルリザードだと!!」」」」」

 野太い声が響きわたる。

「どうしたんだ!どこにいた!って、グデデの大森林だろうが!近くなのか!」

 凄い食い付きで質問してくる。

「この前の特産物の話で、何かの鉱脈見つけたって話しただろう。それを探してたら見つけたんだが、こいつらがこの石食ってた」

 俺は、トカゲのご飯を取り出して見せる。

「「「「「何じゃ!?この純度の高いミスリルは!?」」」」」

「トカゲの餌だった残りカスだ」



「待ってろ」とレフルドに言われ、大人しく待っていると、何故か商業ギルド長と領主様までやって来た。

 モンスターと食べカスを見て何やら相談している。


「ロイくん。ミスリルを定期的に卸すことは可能だろうか?」

 しばらくして領主様が尋ねてくる。

 ミスリルとはトカゲが食っていた、テカテカ岩の名前だ。

 理由は知らんが、記憶の俺がミスリルの名を聞いて喜んでいるようだ。


「量はどのくらいなんだ?」

 猫さん達に頼んでも良さそうな量なら、話を進めて行こう。

「君が持って来たその塊でを10個程だが、採掘可能かな」

 領主様が食べかけの塊を指して説明しを始める。

「ん〜まとめてなら良いが、ずっとかかりっきりに出来ないし、まだトカゲ達が沢山いる居てご飯にしてるから、急に襲われるかも知れない。わざわざ分けて少しずつ卸すのは面倒だな」

 毎回その量だで納めるのは、正直めんどくさい。できればまとめて卸したい。


「ん?ロイ。なんか色々と話しが噛み合ってないぞ。まず、トカゲのご飯っていってたがミスリルリザードだよな」

 レフルドがトカゲの事を尋ねてきた。 

「そうだ、沢山いる」

「ちょと待て!沢山いる?!1匹や2匹じゃないのか?!」

 何を驚いてるのか分からないが、トカゲにやたら食いつくな。

「違う。アイツらは食べられないんだよな残念。100匹近くいたんだが」

「「「100匹だと!」」」

「ああ、みんな丸々太ってた。食えるヤツだったらよかったのにな。残念だ」


「ロイ!頼む。すぐさま討伐しておいてくれ!」

 レフルドが慌てて俺に頼んできた。

「ん〜、でも買い取ってくれないんだよなアレ」

 急にヤっつけるようにレフルドから言われたが、人気がなくてギルドで買い取ってもらえないトカゲを倒してもなぁ。

「高額すぎてすぐに売れないんだよ!良いから取り敢えずミスリル食わせんな!」

 レフルドだけじゃなく他の二人も、ものすごく頷いてる。


「分かった。買い取ってくれる約束なら、狩るだけ狩っておこう」

「私からもお願いします。商業ギルドの方でも購入者先を探してみますので」

 2つのギルドが買取約束してくれた。

 いつも自由な猫さん達がお世話になってるから、言われた通りに狩っておく事にした。

 なんか、アイツらの血も貴重らしいので、出来るだけ無傷でと注文された。


 早速、明日からテカテカ洞窟で、トカゲのヤっつけ作業を開始することにした。

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】 

 火曜日・木曜日・土曜日  21時

★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。

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