表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/52

猫はおっさん猫の生態を活かす。

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!応援よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「な〜どうしたら良い?」

「久々に来て、のっけから何だ?」

 グーデルン冒険者ギルドのギルド長であるレフルドの元にやって来た。

 ギルドに来ると、いつもギルド長の部屋に通される。

 猫さんは癒し系だから、暇なギルド長の相手を任される為なのだろう。

 なので、暇なら一緒に考えて欲しい。


「聖王国の奴らが、未だにちょこちょこやって来るんだ」

 レフルドに聖王国の事を相談してみた。

「何か被害でもあったのか?!」

 レフルドが眉間に皺を寄せる。

「猫さん達が存在忘れるくらい何もない。何もなさ過ぎて、存在を忘れて危ない」

 グルンの現状を俺は説明した。

「…聖王国の奴らも哀れだな」

 何故か聖王国に同情するレフルド。

「何を言うか!何かずっとうちの塀に魔法をぶっ放してる連中だぞ!」

 迷惑行為をやめて、さっさと国に帰れ!


「そうだ、その事でお前さん達に報告する事があってな。実は、例のお前さん達が街で踊り回るのが国中に噂になり過ぎた事から、この街に原獣人達が出入りしてるって事が聖王国の連中にバレてしまったようで、どうやら近々ここに聖王国の間者が送られて来そうだ」

 何と!あの奇行の所為(せい)でか!

 まさか猫さん達の奇行で、聖王国を釣り上げてしまった!


「…どうしたら良い?」

 こう言うことは、まず人間のレフルドにの意見を聞いた方が良いはずだ。

 猫的思考では『逃げる』事を中心に考えてしまう。

 この街に馴染んでしまった猫さん達だから、他所の街に避難場所を移すのは少々難しい。

 もしも、移動したとしても聖王国の連中も付いてくるだろう。結局はイタチごっこでキリが無い。


「あいつらの目的は、死霊系のダンジョン攻略へのコマとして、お前さん達を使用するんだったよな」

「あぁ、そうだ」

「抵抗しなければ、命を取られる心配は無いだろうが連れ去られると、向こうの国から連れ帰る必要が大変になるな……ロイが転移系が使えるとしても、一度でも奪還すれば警備も強化されるはず」

「確かにそうだな…………ん?」

 待てよ。連れてかれても、猫さん達はダンジョンに放り込まれるだけなら、以前捕まったおっさん猫みたいにすれば良いだけか!


「解決した!」

「ん?もう解決したのか?!」

 驚きとは別に、怪しモノでも見る目を向けてくる。

「猫さん達には、もし捕まっても抵抗しないように言っておく。魔法も街中での使用と一緒で、攻撃魔法は禁止にする。怪我させられたり、酷い事されなければ従う様うに伝えておく」

「良いのか?従わせて」

「あいつらに捕まったら、大人しくダンジョンに入れてもらい、猫さんだけが通れる穴で帰って来させる計画だ」

 呆れ顔のレフルド。

「ロイたち原獣人は何でも有りに思えてくるな」

「そんな事はない。猫達は美味しいご飯やキラキラな物の飾り付けは出来ない」

 猫さん達は自分達で作れないモノをたくさん作れる人間を尊敬している。


 そう、今や猫さん達のアイデンティティに必須アイテムとなっているキラキラマントは、人間達に依存している状態だ。

 原材料があっても猫さんではマントに上手く取り付けが出来ない。

 本来集めたコレクションであるキラキラは、自分の棲家に並べて楽しむだけだった。

 それがマントに取り付けた事で、いつでも自分のお気に入りに囲まれた状態なのだ。

 もうマントは手放せない猫さんもかなりの数がいる。

 今日も、たくさんのキラキラに囲まれてご満悦の猫さん達だ。


 早速グルンに帰って猫さん達にお知らせする。



《街に行く猫さん達へ、お知らせです》

 城壁に嫌がらせしてる人間達がグーデルンの街にもやって来ます。危ないですから、見つけたらすぐに逃げて下さい。

 万が一にも捕まってしまったら、大人しくする従う様にお願いします。

 危険が無ければ、街中と同じくモンスター以外は攻撃魔法は禁止です。

 大人しく従うと、『人間の骨』や『腐った人間』が居るダンジョンに入れられますので、そこの3階に有る『黒いぐるぐる穴』 を使って『ボロ家』から出て帰って来る様にしましょう。


 逃げ切れたら勝ちです。捕まったら負けですよ!

 注意:ダンジョンにいる『腐った人間』はモンスターですので攻撃してください。


 鬼ごっこ形式にして伝えておいた。

 捕まえられても抵抗しなければ安全だが、もしやられたら、やった人間にやり返す事は許可はしてある。

 ちゃんと注意事項も伝えておく。

 『腐った人間』と『臭い人間』の差が理解出来ず、モンスターだと勘違いする猫さんがいるので、街では襲われない限り攻撃魔法禁止にしているのだ。


 グルンのダンジョン以外に入る時は、必ず冒険者ギルドで紹介してもらったチームと一緒にしてもらっている。

 ダンジョン内は意外と『臭い人間』が多いので、猫さん判断だと大変危険なのだ。


 ともかく、グランダス聖王国には捕まらないように頑張ってね!




「おいたんが捕まったよ!」

 数日後、報告が上がってきた。

「お酒くれるって聞いたら()()()()行った」

 想定内だな。


 【擬人化】のスキルでお酒が飲める様になり、その魅力に沼ったおっさん猫が一定数存在する。

 ちょこちょこ聖王国に捕まっては、酒を貰うおっさん猫が数匹確認済みだ。

 おかげで聖王国(あちら)さんもにはダンジョンに定期的補充されてると思われ、手荒な真似はされていない。

 敵も『酒で猫を釣る』作戦が有効と思われ、グーデルンの街と城壁の外では実行されている。

 聖王国はまだ知らない。

 まさか捕まってるのが()()()()()おっさん猫達だとは。


 おっさん猫達も中々の曲者だ。

 同じ猫さんだと気付かれ無い様に、首に巻いたアクセサリーをおっさん同士で交換して変えたりしている。

 これは『鬼ごっこ』では無く、『間違え探し』か『変更ゲーム』に近い事をしながら、お酒を貰って楽しんでいるようだ。


 聖王国のダンジョン3階の『黒いぐるぐる穴』周辺には【神聖魔法】で安全地帯にしておいたので、『ボロ家』の出入り口はいつでも帰って来れるように封鎖を解除してある。

 幽霊船が出る26階層にも同様に設置を考えた。

 何故か、やたらとスケルトンさんが『黒いぐるぐる穴』から手を出してくるから、ボロ家の夜の人気スポットになったままだ。


 なので設置しようとしたら、同居人さんが少し悲しそうな顔をしたから、26階層の設置は見送った。

 同居人の(元)人間さんは、人間が来てくれるのを楽しみにしている。

 人(元)の楽しみを取ってはいけないからな。


 漸く、本当にひと段落しそうだ。

 そして、季節はいつの間にか冬になっており、日中は暖かな26階層とグルンの国の中で過ごす猫さん達が増えている。

 メルーベン王国より北に位置するグデデの大森林だが、意外と暖かく過ごしやすい場所だ。

 特に野良さん達はグルンが気に入ったようで寝泊まりする事が多くなり、今や村から街へとランクアップ状態になっている。


「寝泊まりする場所が足りなくなってる?」

 新たな問題が到来した。

 ひと段落したと思えた時間は短いな。

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★

 【更新スケジュール】 

 火曜日・木曜日・土曜日  21時

★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。


★同日 17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ