表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/54

猫は大型スーパーを駆け回る。その2

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「大変だったんだね」

「あぁ、今は『やらかし猫の取り締まり役』は街の住人とハウスの子ども達が代わりに仕事してくれている」

 あれから数日過ぎて少し落ち着いた。

 理由はやはり『俺の奢りだ!』メンバーの資金が無くなったことだった。

 今はグルン村、いやグルン獣人国に戻り、頑張ってダンジョンで活動している。(俺の奢りだ!する資金を稼ぐ為にだ)


 今日は、タカシと一緒に大型業務用スーパーマーケットのを巡って、買い出し部隊長としての重要任務を果たしている。要は爆買い中だ。

「最近、隣りの街にも大型ショッピングモールも建って、すごく賑わってるんだよね。人も増えてる感じだし、空き地だった所にいつの間にか新しい家が建つようになってるから驚いたよ」

 とタカシが語りながら、少しやり切れない表情で俺を見る。

「その所為(せい)で小山も開発されちゃうんだよね」

「あぁ、悔しいが仕方ない。代わりに今はこうやって人間の恩恵を受けているがな」

 他所(よそ)からの移住で増え続けるのは人間ばかりでは無い。猫さん達も同じ様に、住んでいた街に『黒い変なモノ』が増え過ぎた事で住みづらくなり、この街にやって来ている。

 そんな猫さん達の食糧確保の為に、新しく出来た大型店での大量調達が可能となったことで、一時的かも知れないが猫の食糧事情は解決された。何とも皮肉である。


「ところで、その何とか聖王国って、まだそこに居るの?」

 タカシから質問されたが、答えに困る。

「それがよく分からない。偶に来て何かしているが、壁は壊されないし、防音も完備しているから最近では本当に猫さん達は、聖王国の事なんか完全に忘れてるみたいだ」

 普通に森に行こうとした猫さん達を発見したので慌てて注意したら、

「忘れてた!」

 との返事が返ってきた。

「まぁ、もし、連れて行かれても例のダンジョンに入れられるから、ボロ家から聖王国のダンジョンに入って救出すれば問題ない」


 既に一匹のおっさん猫がやらかしている。


 森に行くの禁止だった事忘れて、お出かけ中に聖王国に捕まったおっさん猫が一匹いる。

 捕獲された後は、やはり直ぐに転移門で王都に連れて行かれたようで、数日分の食料を渡されると、そのまま死霊系ダンジョンに放り込まれたようだ。

 自由の猫さん達だから、攫われたことに気付くのが遅くなったてしまった。

 慌ててゴールド隊と一緒に攫われたおっさん猫を救出する為、ボロ家からダンジョンへ入り向かうと、ダンジョン通路から、上機嫌に鼻歌を歌いながら楽しそうにこちらに向かって来るおっさん猫を発見。

 それもルンルンで浄化魔法を使いながらだ。

 救出したおっさん猫だが、

「人間のメスに可愛いって撫でられた」

 などと、自分が攫われたのだと気付いておらずに、呑気なことを話していた。


 人間の目からすれば、仔猫以外は成人したての若い猫か、中年の只のおっさん猫なのかは、余程観察しないと分からないのであろう。

 おっさん猫は状況が分かっていないのか、救出に向かったメンバー達に、撫でられた事を照れながらも喜んで報告してくる。

 救出に向かったゴールド隊全員「………………」の表情だ。

 猫でもするんだ。と新たな発見をした。

 このダンジョンと繋がる『黒いぐるぐる穴』には、時間のズレが無いので助かっている。

 決まりを破って迷惑かけたおっさん猫は、1ヶ月間の見張台の刑となった。(王様の仕事の次に不人気の仕事)



 買い物は順調に進んで行く。大型店でどんどん爆買いしていく。

 調味料以外でも、タカシが『祭りの買い出しの為、大量に必要』などと店員に伝え、ケース買していく。

 買った商品を車に積む振りをしながら俺のアイテムBOXに入れていくので、鮮度には問題なく購入していく。

「次の店は初めてなんだけど、魚介類が豊富に扱っている店だって聞いてるんだ」

 事前に調べた事を教えてくれる。

「本当か!楽しみだな」

 今日はタカシの車で周辺の街の大型店を中心に、さらに開拓をしていく予定だ。

 特にアウトレットのお菓子系は非常に嬉しい。

 個包装で無い大袋だから、こちらとしては中身と一つずつ取り出す手間が省ける。ビニール袋入りは余り見られたくないからな。

 特に商業ギルド長のグレンドルに見つかると何かと煩い。

 街の子ども達には、外で使用する場合は、ソースなども全て他の入れ物に移してから使っており、秘密厳守にしている。



「これは、凄いな!」

 到着した場所は、海沿いの大型店舗だった。

 そして猫さん達にとっては、まさにパラダイスである。

 連れて来てもらったのは、隣街にある港近くの鮮魚センターで、水揚げされた魚から干物や加工品まで揃っていた。

 目移りするが早速、買い物のスタートだ!


 タカシにお願いして、順番に購入して行く。特に鮮魚を中心に回ってもらう。

 水揚げされてすぐの魚だけあって、どれも活きがいい。

 鮮魚はだけではなく、加工品の種類も多く大量に購入できる。

 何と猫さん用のおやつセットなる商品まであったではないか!是非購入させていただこう。

 加工品はネット注文も可能らしく、大量購入しても顔がバレないので、気に入ったらタカシに頼むつもりだ。


 大量購入がバレないように、ランダムに回る。

「お客さん。凄い買ってるが何か商売してんのかい?こっちとしては嬉しいが、特に消費期限が短い生のもんも大量にあっちこっちで購入していたようだが」

 バレている。そりゃバレるはな、自分でも凄い量を買い漁ってるし、子ども連れのおっさんは意外と目立つ。

 特に平日だと尚目立つ。


「大丈夫ですよ。僕はここまで来る足が無い人達に頼まれて、代理で買ってるんで問題ないです」

 タカシが店の大将と話をしながら次々と購入していく。

 なるほど、そういう設定なんだな。タカシだから可能な設定である。

 幼稚園児にしか見えない俺では出来ない設定だ。

 安定した中年男の成せる技だ。(注:褒めている)


 初めと比べてもタカシの顔色は(すこぶ)る良くなっているのは、猫でも理解できる。

 出会った時は、疲れ果てた顔してたが最近めっきり表情も明るくなったし、顔色も良くなってる気がする。

 なので、店屋の大将からの信用度も高いのであろう。(猫分析)


 この勢いで、どんどん買っていこう!

 魚達が俺を呼んでいる!

【次の更新日】7月25日 土曜日 21時


★同日17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。


引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

【更新スケジュール】

火曜日・木曜日・土曜日 21時

日程を変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ