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猫はマントを飾り出す。その2

ブクマ!ポイント評価★!リアクション!ありがとうございます!!

今後とも、ブクマ!ポイント評価★!リアクション!よろしくお願いします。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「あっ王様!どうしたの?塀の上まで登ってきて?」

 一匹のブチさんが俺を見かけて声を掛けてきた。

「見張してたんじゃ無いのか?」

見張役なのに、へそ天してお昼寝してた。

「だって、あいつらいつも同じ事してて、よく分かんないし。なんか爆ぜて自分達で怪我してる事しかしてないんだもん。皆んな飽きたって言ってるよ」

「まだ来てるって事か?」

 ブチさん少し考えて数えている。

「2日ぐらい開けて来てる。で、怪我して帰ってく」

 何をしてるか知らないが、まだ定期的に来ているようだ。

 相当飽きた様なので見張の数を減らし、森への立ち入り禁止以外は自由にする事にした。

 ロトに猫さん達への連絡をお願いして、俺は冒険者ギルドに戻り報告する。



「居る様だが、2日毎にやって来て、何かしてる様だがよく分からんらしい。それで怪我して帰って行くという報告だ」

「…全然意味が分からんが、まだ居て、原獣人のお前さん達は安全だと」

 困った顔されても、こっちもそれ以上は分からないから困る。

「暇だという苦情はあった。なのでまた、猫さん達がここに来ると思うからよろいく頼む」

「そうか分かった。街の連中も、お前さん達が来ると好景気になるから喜ぶだろうよ」


 確かに猫さん達は意外とお金持ちだ。グーデルンの街に来ては食べ物やらキラキラした物を買ってくる。

 勿論、自分でダンジョンで取ってきたお気に入りのモノもある。

 とにかく自分のお気に入りをマントにドンドン取り付ける。お気に入りの中には蛇の脱皮した皮もある。

 本猫(本人)にとっては、宝石もアクリルのビーズも蛇の脱皮した皮も、同じぐらいにお気に入りだから仕方ない。

 お気に入りが見つかると、急ぎハウスに持ち込んで、マントに付けてくれと子ども達に依頼して大渋滞に。

 宝石などより、蛇の脱皮した皮はどう縫い付けようか悩んだと、ハウスのお針子の子ども達から報告があった。


 取り付けられたらすぐに街の中心街に出向き、マントを見せびらかしながら屋台で食べ物を買いまくる。

「美味い!感動だした!これあげる」

 未だに金貨を渡すやらかし猫さんが出没する事によって、心を乱される被害者の屋台の店主はしばしば存在するが、グーデルンの街の人達には慣れた光景になりつつあった。


 ついでに冒険者ギルドに依頼を出しておく。


 『無制限:夜間、道端で寝てる猫さんが居たら回収してください』


 その名の通り、夜間に道端で寝ようとする猫さんを発見したら回収してもらう仕事だ。

「一匹回収毎に300ミューレでどうだ」

「高額だな。そんなんじゃ猫達の後をつける奴ばかりだぞ」

 レフルドが依頼書を見て呟く。

「どうせ、ずっと飲み屋から一緒なんだろう。安全に連れて帰ってもらえれば助かる」


 冒険者さん達には猫さん達は大人気がある。

 理由は簡単だ。

「俺の奢りだ!皆んな楽しもう!」

 っと言っては、酒場で金を払って宴会する猫さんが現れたからだ。

 確かに、ダンジョンの品を換金して使うとしても、基本的に食べ物だけだ。

 戦うのは魔法だけで武器にはお金がかからない。

 『衣・食・住』の内、『食』以外は猫さん達にはほぼ必要が無い。

 最近『衣』であるキラキラした物をマントに付けるだけしか、お金を使用する必要が無い。

 エンゲル係数はで言うなら脅威の50%であり、残り20%はキラキラ購入資金で、30%は次の食べ物購入資金だ。

 お金を使わないから貯まっていく一方だった。


 んで、どこかで見たのだろう。『俺の奢りだ!』をしている人物を。

 とっても楽しそうに見えたようで、数匹がするようになった。

 人間だったら『老後を考えお金を貯めよう』とでも言えるが、短い猫生(人生)だ。猫生をエンジョイしてもらっている。


 ダンジョンで取れた魔石やドロップ品の一定量を、ちゃんと仲間用に分配しているので問題ない上に、各ギルド側からも積極的に経済参加(どんどん売って、どんどん買って、お金を使っとくれ)して欲しいと言われてたから。丁度良いので放置している。


「猫達の回収場所はウチのギルドで良いのか?」

「そうしてもらえれば助かる。ちゃんと寝かせなくても、邪魔にならない所に転がしておけば良い」

「扱いが雑だな」

「道端で寝れるんだ。問題は無い」

 元は野良さんばかりだ、誰も気にしない。起きれば勝手に帰ってくるだろう。


 見張の数を減らした翌日から、猫さん達が出没する様になる。

 換金するのに、各ギルドの窓口に長蛇の列の猫さん達が並んでいた。

 勿論、レオハウスにもマント取り付けの為、猫さん達の列ができている。

 どんどん盛られていくので、取り付ける場所が無くなってきた猫さんも既に数匹いる。

 既にマントなのか、キラキラ石のオブジェなのか分からない状態になっていた。

 取り付け出来ない猫さん達はショックな顔してるが、盛りすぎだ。

 仕方ないのでショックを受けている猫さん達にアドバイスする。

「新しいマントに付けたらどうだ?マントが2つでも3つでもあっても構わないだろう。毎回、その日の気分で変えれば良いじゃないか?」


 猫さん達驚いた顔で、そのまま街に向かって走り出した。向かった先は、

「なんで俺の所に来る!マント売ってる店に行け!」

 レフルドにへばり付く猫さん達。

「グーデルンで困った時はレフルドに聞け!」

 と猫さん達には教え込んでいるからだ。

「お願いする時は、最後に『にゃ〜』を付けると効果的だ」

 とも教えておいた。

 なのでレフルドの周りだけ、猫さん達がへばり付いて『にゃ〜にゃ〜』と五月蝿かっただろう。


 レフルドに衣料店の場所を教えてもらい。早速、猫さん達は駆け込んで行った。

 

 数匹はまだマントに余裕があり、取り付けしてもらっている。中には

「綺麗だったから」と、どこかで拾ってきた羽根を数枚取り付けていた。

 お針子さんの子も気を使い、オシャレに襟元に取り付けて仕上げる。中々の仕上がりに猫さん大興奮!

 いち早く街に繰り出し、お披露目している。


 その結果、どこかで調達してきた大量の羽根を猫さん達のマントに取り付けられていく。

 まるで、どこかの演劇で使われるマントみたいに、ド派手な羽根付きマントになっていく。

 あっ羽根を逆向きにして立たせてゆらゆらさせてる猫さんを数匹発見!


 記憶の俺が呟く「サンバのカーニバルだな」

【次の更新日】 7月21日 火曜日 21時


★同日17時30分に更新★

『只今、異世界潜伏中です。〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。


引き続き、お付き合いくださいませ。

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【更新スケジュール】

火曜日・木曜日・土曜日 21時

日程を変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。

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無断転載、無断使用は固くお断りいたします。

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