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ただの猫に転生しました。  作者: おのん
3/5

猫はダンジョンに潜ります。

 『黒いぐるぐる穴』に潜り出して3ヶ月がたった。

 ミキは新しい幼稚園に通い始めて、家にはママさんとレンが居る。

 たまに、レンを連れてお出掛けしているので、その隙にミミと『黒いぐるぐる穴』へ行っている。

 ミミも頑張っているがゴブリンはまだ難しいようだ。魔法は使えるようになりたいと頼んでくるので「人間には見せちゃダメだよ」と約束してノミ予防の魔法以外も取得するようにした。


 猫は魔術より魔法が向いている。

 日がな一日を【魔力感知】で見つけた泉の上で寝ていれば【魔力貯蔵庫】が満タンになるし、難しい魔道語や術式展開を覚えなくても、トリガーになる言葉とイメージだけで使用できる魔法の方がおすすめだ。

 今までは猫生に必要なスキルに振り分けてきたが、今度からは魔法系も取得していく。

 『光玉』はカラス達にも見えてる様で、キラキラして大好きと語ってた。

 猫達と仲良く遊ぶんなら、キラキラいっぱい作った中に入れてあげると約束をした。もしかして、カラスが賢いのは『光玉』集めのお陰か?

 

 俺は3階層に到達してる。食材ではツノが生えたウサギが肉を落とし、食べれる魚がたくさん捕れる湖を発見したりしていた。

 食のレパートリーが増えた。

 本物の宝箱を発見したが、出たのは謎のブーツとマントだった。

 試してみたら驚く事に後足に装着すると二本足で人間の時の様に立っての歩行が可能となり、前足はしっかりと物が握れる。自分でも仕組みは分からないがこれは凄い。

 マントは効果が分からない。今はまだ普通のマントだ。カッコいいから装着している。

 下層に向かうとモンスターは強くなるが、同時にやっつけた時のポイントとコインも増えていく。

 俺が名付けた『買い物ボード』はセーブポイントにしか現れない。

 その『買い物ボード』の一番下の最後に『異世界者限定機能スキル』として【異世界言語取得】【買取機能】というスキルらしきものも存在している。

 【買取機能】の必要なコイン数も多いが気になる。全てのコインを入れると『280345』と表示された。

 もう少しコインが必要だったので『返却』のボタンを押すと袋に入って出てきた。

 入れっぱなしは出来ないようで購入しなければ『返却』ボタンを押す必要がある。変にアナログチックだ。


「ロイ!最近ひとりでお外に遊びに行ってるの?」

「にゃ〜(あれ?バレてた)」

「お外に出たらちゃんと足を拭かないとダメよ」

「ミキもお外から帰ってきたら手を洗うのよ」

「は〜い」


数日後、4階層に着いた。

「まさか大草原とは」

 見渡す限りの大草原で、今までより強いモンスターが存在する。

 二本足で立っても草むらから少し出る程度の身長だから、何も前が見えない。スキルの中に【浮遊】があったので取得した後、上限をいっぱいませあげて出て来た新スキル【飛行】を取得しておいた。

 スキルのお陰で、前が見える。

 このエリアはただの猫にはきついエリアだ。大型のモンスターばかりなので潰されてしまう。

 猪の親分みたいに大きいのを初め、スライム以外は『黒いぐるぐる穴』の中の生き物は全て猫より大型だ。

 だから『黒いぐるぐる穴』から出てこれたのはスライムだったのだろう。

 猫界隈(かいわい)では、『黒いぐるぐる穴』に入ってキラキラ石を取ってくるのが、度胸試しになっていた。


 猪は良い肉と沢山のポイントとコインを出してくくれた。

 それにより『買い物ボード』で【買取機能】を購入した。

 たまに出た、宝箱で意味がわからない物があったので買取してコインにできたらと思ったのと、向こうの世界の物も可能なのか試したかったからだ。

 初めは、宝箱から出たでっかい剣である。

 立った俺の3倍はある大きさだ。どう考えても使えない。

 【買取機能】を発動すると透明なボードが現れ、買取希望の品を指定するように指示された。注意事項には『所有者が本人であること、代理の場合は所有者が代理認定する必要がある』と書かれてあった。

 でっかい剣を触って指定すると、透明ボードには『大剣 状態:普通 買取金額:3000ミューレ』と文字が表示され、その下に続けて『買取しますかYes/No』と表示された。

 3000ミューレの価値が分からないし大剣自体の価値も分からないから『Yes』を選択。

 すると目の前に麻袋に入った物が現れた。中を覗くと100円玉っぽいお金が30枚入っていた。

「ならば、これどうかな」

 引越しの時、ママさんが要らないと処分品としてしていたものをアイテムBOXに入れておいた。

 猫ですから、買い物はできないので何か使えるかな〜と思いこっそり入れておきました。


「パパ、処分用にまとめておいた袋って捨てた?」

「いや捨ててないけど」

「おかしいわね、間違えて引越し用に混ざったのかしら」

「にゃ〜」

 ってことがありましたが。不用品ですよね。猫がもらっても良いですよね?!


 ママさんの服五着を指定した『異世界の洋服 状態:高品質 買取金額:34080ミューレ』

 ママさん異世界だと剣よりママさんの古着の方が高級品でしたよ。迷わず『Yes』を選択。

 今度は10円玉ぽいの80枚と100円玉ぽいの40枚と、金色に光る500円玉ぽいのが3枚が入っていました。


 貯まったコインでスキルでは無いが魔道具を二つ購入してみた。

 『調理魔道具:小型サイズ』『魔道具:ミニアシスタント』


 『調理魔道具:小型サイズ』は見た目はまんま電子レンジで、中に食材を入れて食べる者の手をかざしてスタートを押すと、驚く事にその者が美味いと感じる味や種族特有の中毒性のある物やアレルギー反応、毒性が一切ない物に仕上がるのだ。これでネギ入りやチョコレートでも安心だ。

 魔道具だから魔力は必要だが補充庫タイプなので、俺が着いていなくても定期補充で済む優れ調理魔道具だ。

 お陰で巨大な塊の肉を生のままで渡して良いか悩んでいた問題は解決した。

 最初は、ある程度の塊にぶつ切りにカットして配り、生が嫌な猫は調理魔道具を使ってもらう。

 その時活躍するのが『魔道具:ミニアシスタント』だ。

 ミニアシスタントは1mほどの身長の人形で、猫の俺たちでは出来ない、食材をレンジにセットしたり、切り分けたり、皿に盛ったりなどをサポートしてもらう。

 こちらはパスタイプだ。今回、3体購入した。


 この猫達の週会場は小山の中にあり、人間様に邪魔にならない場所のため、いつもワイワイ騒がしい。

 ご近所の住人さんが役場に連絡が入る前に、【防音】で囲っておきました。カラスさんも参加してマジで騒がしいからこの小山。


 ご近所様の間では

「最近急に静かになったのよ小山が」

「良かったじゃない、猫が定期的に集まってたみたいだし、カラスまで参加してたって聞くから、なんか縄張り争ってたんじゃないの」


 お外から帰ってくるとママさんに質問されます

「ロイも小山の集まりに参加してたの?」

「な〜う(中心にいましたよ)」

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