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猫は新たな棲家を見つける。(同居人付き)

ブクマ!評価★!リアクション!ありがとうございます!!

皆様のおかげで、最近ちょこちょこランキングに引っかかる様になりました。

本当にありがとうございます。


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

「どっかの島?ダンジョン?」

 古い建物の左の『黒いぐるぐる穴』に入った先が、広大な海が広がる浜辺だった。

 南国に浮かぶ島のビーチのように思える。

 空から見るとそれなりに大きな島だと判明した。まずは、【3Dマッピング】で地形やモンスターなど周辺情報を隈無く検索をする。

 ヒットした。

「ここって26階層じゃん!」


 ヒットしたのは数キロ離れた場所に、先日登録したばかりの26階層入り口の移動ポイントを発見した。

(使えるかも!)

 そう思い、まずはこの浜辺の裏側にあるジャングルのように生い茂った森の中を確認することにした。

 湧き水も発見、問題無く飲める。

 食べ物は木なるフルーツの類しか発見できず、昆虫や動物系は発見されなかった。

 モンスターも海の中だけにしか反応は無かったし、問題は無いはずだが。

 ギルドの話だと、ダンジョンには昼と夜では違うモンスターが発生する事もあるそうだ。

 なので今日の夜、もう一度確認が必要だな。



「夜には出るのか」

 やはり、夜になると昼には居なかったモンスターが島に発生した。

 レイスとスケルトンだ。更に、

「お〜、幽霊船まで出てきたぞ!」

 海にはボロボロの大きな船が浮かんでおり、おまけにドクロマークまでついている。

 早速乗り込んで見る。

 こんな面白イベントに乗り込まないという選択は無い。

 海賊船はグールとゾンビが武器を持って襲ってきた。

「〈清浄化〉!」


 残念ながら、一発で終わってしまった。

 船にはたくさんの宝箱を発見!かなりの大粒な宝石や金銀様々なお宝が山盛りだった。

 『ザ・海賊のお宝!』と記憶の俺が喜んでいる。

 古い建物の時は悲鳴を上げていたのに、古い船のゾンビ達は平気な記憶の俺。何故だ?俺の事だが謎だ。


「これなら『買取機能』とセーブポイントの『買い物ボード』を使えば、とりあえずのご飯には困らないな」

 下層に向かうと『買い物ボード』の品に食料品も加わりかなり充実した。

 人間なら問題ない品数と品質だが、猫仕様ではないので『キャットフードカリカリタイプ』とか『極上半生タイプ』などは、残念ながら未だ表示されない。

 擬人化した猫さんなら問題ないが、通常の猫さんだとメインの食事用としては少々物足りない。

 だが、飢える心配は無くなった。


 次に、島の奥から出てきたレイスやスケルトン対策だが、こちらは普通の【浄化魔法】でも倒すことが出来た。

 通常の猫さん達も、まだスキルボードが自動に選択していない若い猫さん達には、【浄化魔法】は必須魔法になっているのし、使えなくても日中は平和な島だ。

 グルン村の行き来だけの仕様なら問題は無い。


 これで小山立ち退き問題の解決策が少し見えてきた。後は、



「ね〜、どっかに猫達が通り抜けする『転移門』作りたいんだけど、何処かいい所知らない?」

「一般的に、神社とかお寺が良いんじゃない。簡単には壊したりしないから。この辺だと…」


 こう言った事は、人間であるタカシに尋ねた方がすぐに良いアイデアがでてくる。

 俺の人間だった時の記憶が断片的な為なのか、将又(はたまた)、猫の思考が強く主張するの所為(せい)か、人間目線だと、かなり穴だらけの作戦や行動が多い様だ。

 更に、猫さんなので途中で考える事に飽きてしまい、後回しにしてそのまま忘れてしまう。

 なので出来るだけ、タカシや冒険者ギルド長のレフルドに相談して即行動する様にしている。

 勿論、直ぐに行動出来ない事もあるが、どちらかに話しておけば俺が忘れてても話題に出してくれるから安心だ。


 

 タカシはいろいろと相談に乗ってくれるので助かる。

 グーデルンの家に毎回知らずに近づいて、ぐるぐる巻きにされる人間が多発してめんどくさくなってるとタカシに相談した。

 すると、入り口には立て看板を設置する案を出してくれた。


『敵意がある者が入ると蔦でぐるぐる巻きされます』


 効果抜群!警告する事で無闇な発動させる行為が減った。

 よくある『猛犬注意』みたいなものだな。いやここは『猛()注意』だな。




 早速、近くにある神社やお寺、後は小学校などの目立たない場所数カ所を『転移門』で『ボロ家』と繋げる。

 小学校は授業中や夜には子ども達は居ないし、通り抜けるだけなら、誰も気にしない。

 『転移門』の発動エネルギーは、猫さん達自身でお願いする。

 通り抜けに必要な魔力を少し流すだけで、通行可能にしておいたので何も問題は無い。

 間違って他のモノを通さない為と、今や大半の若手の猫さん達は立派な魔法使いで、問題無く魔力を所有しているからだ。

 こっちの人間には魔力が無いからか『黒いぐるぐる穴』や『転移門』は見えていないが念の為、猫しか入ってこないような場所に設置すれば問題無いだろう。

 

 ボロ家の左側『黒いぐるぐる穴』しか入れないように、右側の入り口には【鉱石魔術】で、入り口を封鎖しておいた。

 仔猫が間違って入ってしまい、ゾンビ達に襲われたら大変だ。

 着々と抗えない小山立ち退きからの移動準備を進める。


 最近、暑くなって来たからか、人間達が肝試しにボロ家にやたらやって来ている。

 特に夜になると両方の『黒いぐるぐる穴』からレイスが出て来たり、左側からはスケルトンの手がたまに現れて、通り掛かった人間の足を掴む事が多発し、人間が来る夜は賑やかせた。

 まったく、サービス精神があるスケルトンだな。


 ボロ家の近くには、元々カラスさん達の寝床があり、最近では、よくボロ家に遊びにやって来るようになったので、雰囲気満点な立派な廃墟に仕上がった。

 これで誰も近づかなくなると思っていたが、タカシが『巷では有名な心霊スポットになっている』と教えてくれた。

 なるほど、だから以前より昼夜関係無く、ボロ家にやって来る人が増えた訳だ。


 人間以外にも元人間だったモノも付いて来るので定期的に『清浄化』しておく。

 『清浄化』で消えるモノがほとんどだが、消えない元人間だったモノも偶にいる。

 そんな消えない元人間だったモノだが、特にこちらに何もしてこないので、そのままボロ家の同居人(?)となった。

 こうしてボロ家は、『立派な廃墟』からランクアップを遂げ『見事な心霊スポット』と成長した。

 

 有名になりすぎてボロ家が撤去されると困るので、他の候補を見つける為にカラス達には継続して『黒いぐるぐる穴』探しに協力してもらう事にした。


 なんとか、小山の移動の件は一息吐きそうだ。

「次はグーデルンだな」

【次の更新日】

6月30日 火曜日です。

更新時間は21時〜23時です。(できるだけ21時で)

同時更新『只今、異世界潜伏中です。 〜脱獄したら、王様にジョブチェンジ?!〜』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。


引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

【更新スケジュール】

火曜日・木曜日・土曜日 21時〜23時


都合で変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。

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無断転載、無断使用は固くお断りいたします。

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