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猫は敵陣に乗り込んでいたようだ。

ブクマ!評価★!リアクション!ありがとうございます!!

おかげさまで、たまにランキングに顔出し出来てます。

本当にありがとうございます!


今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。

 ダンジョンから出ると、何もない大きなドーム状の室内だった。


 すぐさま、【3Dマッピング】で周辺を確認する。

 すると、ダンジョンから真っ直ぐ進んだ先にある大きなドアの外には、衛兵らしき人物が入り口を挟んで左右に立っているのが確認出来た。

 どうやら何処かの人間の建物の中にあるダンジョンのようだ。

「建物の中にもダンジョンがあるんだな!」

 新発見である。


 そのまま出て場所を尋ねるのは、さすがにマズイ気がするので、ここを出て周辺の確認からだ。

 そうと決まれば、

「【記憶操作】〈改竄(かいざん)〉」 

 衛兵には3分ほど記憶を飛んでいてもらおう。


 ドアを開けて外に出た。出たはずなのに、まだ屋内なのだ。

 【3Dマッピング】で確認したが、かなり大きな建物の中心に存在してること判明した。

 人間達の動きを調べてみると、大勢の人間が集まっている場所を発見した。

「まずは、そこから調べてみよう」




 人間達が集まってた場所は、数本の巨大な柱で支えられた立派な空間で、先ほどのドーム状の室内と違い、キラキラ目が痛くなるような場所だった。

 至る所に同じ女性の像が飾られている。

 豪華に飾られたこの場所はどうやら教会の聖堂の様で、飾られている像はこの世界の女神だった。


 真っ白な服を着た人間達が集まっていた。

 奥には数段高くなった場所があり、でっぷり腹でふんぞり返った偉そうなおっさんが座っている。

 その一段下にも同じく偉そうなおっさん(でっぷり度が若干少なめ)やら、狐顔のおっさん、そしておっさん達とは不釣り合いな美人さん達(人間視点とした場合)が、並んで立っていた。


「昨日、神から神託を授かった」

 若干でっぷりおっさんが両手を天に(かざ)しながら大声で語ると、白服の人達がざわついた。

「以前、神から与えられた原獣人は、我がグランダス聖王国の『試練の間』の浄化用だった事と、通常ダンジョンの消滅用の者は今はまだ幼い為、成長次第、(つか)わされるとのお告げであった」

 はい、猫でも理解しましたよ。

 ここは例の『グランダス聖王国』で、俺達の仲間を嘘ついて(さら)って行ったヤツの仲間であり、置き去りにした連中だと判明した。


「神託では、原獣人達を連れ戻し、試練の間の早急なる浄化と、ダンジョンコアの破壊をするように仰せつかった」

 はい、却下です。

 そして、そんな事は許しません。

 話からして、連れ去り犯人はこの像の女神のようだ。

 なので、あのでっぷりした偉そうな人の周辺と白服の人達の中から、時空系の魔法や魔術が使える人をチェックする。

 転移、移動系の魔法の使用させない事は出来ないが、目的地への転移の妨害は出来る。


 そうそう、レベルを10まで上げた【判定】スキルでいろいろと確認出来る事が増えた。

「この中で、転移系の魔法や魔術が使える人」

 と指定すると対象の頭の上に、表示される。 

 表示の種類は『矢印タイプ』と『花タイプ』の2タイプがある。


 『矢印タイプ』は、特定の物を指し示すだけに対して、レベル10の時に使用可能となった『花タイプ』は、双葉から成長期間の葉の数でランクを表現したりレベルや品質を開花、或いは枯れた状態で表現され、バロメーター替わりに表現される。

 なぜ、バロメーターが『花』で表現されるのかは、俺も是非知りたい。

 なので人間に使うと、頭に花が咲いた人が目の前に現れる事がよくある。

 俺しか見えないが、疲れ切ったおっさんの頭に大輪の美しい花を咲かせてる姿を見ると、

「養分でも吸われてないか?」

 と、つい心配してしまう。


(片っ端から【記憶操作】して使えなくしておこう)

 まずは、頭に成長した葉っぱが多い人や、花を咲かせた人を中心に【記憶操作】していく。

 内容は、『場所の記憶』の削除だ。


 転移系の魔法や魔術に一番必要なのは、到着ポイントの明確さだ。

 魔道具や魔法陣を使用できても、行きたい所が曖昧だと、とんでもない場所に飛ばされてしまう危険性があるのだ。

 本来なら、誤作動を防ぐ為に、繋がる場所には同じ魔法陣や魔道具などの設定をして置くのだが、今回はそれが無い。

 何故ならば、俺がグデデの大森林で見つけた魔法陣や魔道具を全部削除しておいたからだ。


 だが、もしも記憶が残っていれば、単独で現地に向かい、もう一度装置などを設定されてしまう危険性がある。

「頭に双葉が生えてる二桁以上の人間の記憶の削除はしたが、他にも使える人間がいるかも知れないな」

 もう少しここで様子を観よう。


 俺は偉そうなおっさん達の側で【隠密機能】を使い、隠れて待っていると、直ぐに動きがあった。

 俺が記憶を削除した事で、グデデの大森林へ転移出来なくなった事が判明し、直ぐに特別隊が組まれ、グデデの大森林へ直接向かう事が決定した。


 ダンジョン入り口と、一番偉そうなおっさんの部屋に『転移スポット』をマーキングしておいた。

 『転移門』だと、魔力使用量が少ないが、こっちの世界の人達には『黒いぐるぐる穴』など、時空間の歪み等が普通に見えてしまうのが難点だ。

 『心霊スポット右』を潜って来たこちらの世界は、いつもと同じ異世界で時間のズレはなかった。


 転移でグルン村に行き、俺が昨日も来た事との証言で判明した。

 ついでに、ここに連れて来た人間が、また連れて行こうとしてるからと注意をしておいた。

 特に、グルン村に来てから産まれた仔猫達には注意するよう、親達がしっかり言い聞かせるように伝えておく。


 一度、元来た死霊系ダンジョンの『黒いぐるぐる穴』経由で戻る。


「次は左側に入ってみよう」

 古い建物の左の『黒いぐるぐる穴』に入ってみる。

 ちゃんと忘れず【隠密機能】を使用しているぞ。


『異空間設定が定着されました』


 と、例のアナウンスが頭の中に音声が流れた。


 出た先は、雄大な海が広がる南国の浜辺だった。

【次の更新日】

6月27日 土曜日です。

更新時間は21時〜23時です。(できるだけ21時で)

同時更新『只今、異世界潜伏中です。』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。


引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

【更新スケジュール】

火曜日・木曜日・土曜日 21時〜23時


都合で変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。

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