猫は新しい『黒いぐるぐる穴』を調査する。
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今回の物語も楽しんで頂けましたら幸いです。
「やっぱり初めに発見した時よりも『黒いぐるぐる穴』が大きくなってるな」
7階層ので発見した『黒いぐるぐる穴』の反対側の出入り口を確認しに、近くの山に向かい確認してみたが、発見時というか昨日よりも大きくなっていた。
大きいと言っても、ミキやレンならなんとか通れるレベルの大きさだ。コカトリスは出て来れない。
あぁ、尻尾の蛇だけなら顔を出せるな。
山側から入ってみた。外に出てみたが昨日と変わりはなかった。
「あれ?ロイさん昨日から潜ってましたって?」
顔馴染みになった、入り口にある買取り受付のにいちゃんに声を掛けられた。
「ちょっとな」
「また隠し部屋発見したら教えてくださいね」
ニコニコ笑顔で見送られる。
もう一度7階に潜り、外に出ると先程と、入った時と同じ森で、近くに道路や家など立ち並んでいる。
「?」
今度はもう一度、通常コースの小山からグルン村のダンジョンから出て、鶏肉ダンジョン側から入ってみた。
「…森だな」
周り街も人も居ないずっと続く広い森だった。
ちなみに、外側から10階層の『黒いぐるぐる穴』を確認にしようと向かったが、『黒いぐるぐる穴』は発見できなかった。
結論:よく解らないので使えない『黒いぐるぐる穴』
この事をタカシに話したら、
「話からして、7階層は過去に繋がっていてるんじゃ無いかな。猫さん達だけが居ないって事は、弥生時代前なんじゃない?猫さん達が大陸から持ち込まれたって言われてるし、逆に10階層は未来と繋がっているんじゃないのかも」
なるほど、そうかもしれない。
結論:なんか解ったけど、直ぐに使えそうもない『黒いぐるぐる穴』
とランクアップした。
地道にダンジョンの探索することにする。
「今回も空だが、どうやって進むんだ?」
23階層は、橋も無くただの空に雲のように浮いた岩が点在していた。
俺みたいに飛べないと進むことが出来ないエリアとなっている。
下は、どこまで行っても底が見えない、底なしの空だった。
浮いた岩にはとっても大きな宝箱が置かれている。開くと
「わたあめ?」
残念ながら『わたあめ』ではなかった。
【判定】で食べ物ではない出た、ただの真っ白な綿だった。
どんどん開け進んで行くがモンスターは現れないただ宝箱を回収するだけの階層だった。
24階層と25階層も同様の空間だったが、24階層は夜で、25階層は雨が降っていた。
宝箱はどこも綿だけだったが、24階層は黒くてキラキラした綿で、25階層はツヤツヤした虹色に輝く綿だった。
「猫さん達のお昼寝座布団が作れるかな?」
そして26階層は、海だった。
水魔法【水魔法】から成長して【大海魔法】となった事で『潜水』が可能となり、『水圧無効』、『酸素供給』が可能となる魔法だ。
問題は、俺が使える攻撃魔法の手数が少ない。
と言うか、水の中で使う魔法を考えてなかったのが原因だ。
活用出来そうなのは、【空間魔法】の『完全切断』と【大海魔法】の『渦潮』ぐらいだ。
普段使っている『ライフル』も使用可能だが、水の抵抗からか距離が短い。
良い案が無いか、考えることにした。
今日は、早く帰って来たのでミキとレンはご機嫌だ。
そして、俺とミミを『ままごと』にご招待してくれてた。
俺とミミは子ども役らしくただ居れば良いので、夕食までお付き合い。
飼い主様への接待ですね。
夕食後は解放されたので、ミミとまったり過ごした。
「に〜たん、忙しいね」
「ごめんな、良い方法が見つからないから、いろいろやる事が多いんだ」
「そうだ!今日カラスさんが変わった『黒いぐるぐる穴』を見つけたって話してたよ。明日の朝、小山に来るって言ってた」
「分かったよ、ありがとな」
いつも留守番ばっかりで、寂しい思いさせて申し訳ない。
今日はミミにも接待で毛繕いをした。
「そうか!その山側の古い建物にか!」
昨日、ミミから話は聞いていたので、見つけたカラスさんのお話を詳しく聞いている。
「人間達がたまにやって来る古い家で、顔つきの『黒い変なモノ』が良く居る所だ。顔つきの『黒い変なモノ』がいっぱい出る所に『黒いぐるぐる穴』が有るって、爺さん達から聞いた話だ」
おお〜新情報だ。
確かに、ギルドで『黒い変なモノ』の話をしたら、人間の目には見えない、レイスの初期状態だと教えてくれた。
怨念や負の感情が集まると『黒い変なモノ』が発生し、それが集まると死霊系モンスターであるレイス、顔つきの『黒い変なモノ』に進化する。
ちなみに、魔石を保有するのは、ダンジョンだけらしい。
ダンジョンに集まると死霊系モンスターに進化し、ダンジョンの外で集まると、近くにある死骸に入ってゾンビ系として蘇る事が多い。
基本、ダンジョンでは一定時間で『黒い変なモノ』が発生しても、ダンジョンに異物扱いとして吸収されちゃうようだが、死霊系モンスターダンジョンでは、レイスと進化するか、モンスター達に吸収されてしまう。
と言うことは、繋がっているのは死霊系ダンジョンの確率が高い。
26階層攻略より先に行ってみた方が良さそうだ。
「あ〜なるほどね」
どう見ても人間で言う『心霊スポット』ですね。
確かに、顔つきの『黒い変なモノ』が多いから【神聖魔法】で綺麗さっぱりしておいた。
「どれどれ?」
中に入り『黒いぐるぐる穴』を探すと、なんと2つもあった。
猫になってから、死霊系があまり怖くなくなった。
単に鈍くなったのか、人形ばかりで猫の死霊じゃないからかは判断がつかないが、人間の時なら、こんな廃墟に一人で入ろうなどとは思わなかっただろう。
だって、記憶の俺が悲鳴を上げ続けて五月蝿いからだ。
「まずは、右からだ」
潜ると、寂れた夜の墓場だった。
【次の更新日】
6月23日 火曜日です。
更新時間は21時〜23時です。(できるだけ21時で)
同時更新『只今、異世界潜伏中です。』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。
引き続き、お付き合いくださいませ。
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【更新スケジュール】
火曜日・木曜日・土曜日 21時〜23時
都合で変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。
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