表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/25

猫は借りてません。

リアクション!ブクマ!評価★!ありがとうございます!

今回の物語を楽しんで頂けましたら幸いです。

 芋虫少年こと、カイト少年と冒険者ギルド長のレフルドと一緒に向かった場所は、街外れのスラムの中に有った。

 金を借りた相手は、ヤバそうな(やから)であろうと想像が付く。

 だって、普通こんな所で営業してたら、毎日が泥棒さんホイホイ状態だ。


「これはこれは、冒険者ギルド長様ではありませんか!一体どういったご用件で?」

 なんか狐っぽい顔の男が挨拶してきた。

 獣人なのか?耳が人間ぽいから人間なのか?猫には判断が付かない。

「この子どもの借金返済に付き合わされただけだ」

 レフルドがカイトと何故か俺を顎で示す。俺は借りてないぞ。

「借金返済…ですか」

 そう言うと、何故か狐顔の男は俺をじっと見る。だから俺は借りてないぞ。

「分かりました。全額返済ですね。少々お待ちください」

 そう言って、応接室の様な場所に案内された。


 レフルドを連れてきて正解だ。

 だってカイトが、目つきの悪いおっさん達に囲まれているもんだから、ずっとブルブル震えている。

 レフルドが居なかったら、逃げ出してたかも知れないビクつき様だ。

 まぁ、「お茶は無いのか?」と、目つきの悪いおっさん達に俺が言ったのが原因かも知れんが。


 (しばら)くして狐顔が、カイトの契約書を持って現れた。


 これで残金を払えば、すんなり話が………


「…おい、カイト。お前(いく)ら借りたんだ!?」

 何故か狐顔が、俺に契約書を渡そうとするので、横からレフルドが奪い取って内容を確認をする。だから俺は借りてないって!

「はい、1000ミューレです」

 渋い顔をして、契約書をカイトに見せる。

「お前の残高は、12000ミューレ以上になってるぞ」

 確かに、そこに記載されている残金は12027ミューレとなっていた。

「えええっでも僕、借りたのは1000ミューレだけです!」

 さっきまでブルブル震えてたカイトだが、流石に驚いたようで震えが止まった。

「はい、お貸ししました金額は1000ミューレです。ですが、それに利息が付いた()()の事です。世の中、何でもタダと言う訳ではないですよ」


 ………済むはずが無いよね〜。


 どう計算すれば、数ヶ月で1000から12000。その間もカイトが支払っているのに元金の12倍?猫には解らん。

 解らないが、

「…まあ良いさ、払う代わりに契約魔術を使わしてもらうが、いいか?」

 こんな怪しい狐顔達に、これ以上付き纏われたら(たま)らない。

「ええ構いませんよ。どのような内容の契約でしょうか」

 ニコニコ笑顔で答える狐顔。

「『カイト・弟ライトの借金清算後。カイト・ライトに間接的、直接的は関係なく、悪意を持った行動などを貴殿が指示した場合、責任者として実行犯と共に制裁を受ける』でいいか?」

仰々(ぎょうぎょう)しいですが、構いませんよ」

 呆れる顔を作るが、ニンマリ顔が見え隠れしている狐顔。


「では【契約()()】〈魂の誓い〉」

 足元が光り魔法陣が現れ、先ほどの内容が記載された契約の証明書が浮かび上がってきた。

「では、契約書と金12027ミューレちょうどだ。金額を確認したら、そちらに受取書にサインをくれ」

 笑顔でサインする()

 サインされると契約は完了されたとみなされ、契約書は光りそのまま消え去った。

「またのご利用お待ちしております」

 笑顔の狐に見送られた。


 

「良かったのか!?明らかに違法だぞ」

 帰りにレフルドが不満そうに、俺に問いかける。

「だろうな、だが問題ない。二度と関わることは無いからな。文章にもひと工夫させてもらった」

「どんな事したんだ!」

 驚くレフルドとカイト。

「文章でカイト達に直接ちょっかいを出すと契約違反に聞こえるが、もう一つ、カイト達の()()()()()()()()()()ちょっかい出したら『間接的』と見做(みな)されて同じよう契約違反になる」


『カイト・弟ライトの借金清算後。カイト・ライトに間接的、直接的は関係なく、悪意を持った行動などを貴殿が指示した場合、責任者として実行犯と共に制裁を受ける』


 知人の知人はみ〜んな知人だ!カイト・ライトが不快に感じたら違反と見做される。

 

「その文章で効果あるのか?」

 疑うレフルド。

「問題無い。既に猫さん達で実証済みだ」

「お前!仲間を実験に使ったのか?!」

 声を荒げるレフルド。

「盗み食い防止でな。大丈夫、10日間、食べた物の味全部が、苦く感じる呪いだ」

 おかげで盗み食い猫は激減した。


 契約魔法は、何故かレベルが高いほど曖昧表現にすると、違反項目に該当する事が多くなてしまうようだ。

 なので、契約魔法は明確は表現がオススメだ。

 曖昧表現はいけませんよ。契約書はちゃんとご確認を!

 あの狐は、俺が猫だから油断したのだろう。狐の癖に生意気な!フシャー!!


「他にも有るぞ」

「まだ何かあるのかよ!もう全部話せ」

 続きが聞きたいようだから教えてやろう。

「見た目は同じ魔法陣だが【契約()()】ではなく【契約()()】を使った。向こうも全く気づかれなかった。おまけに最上級にしておいた!」

「なっマジか!ってかロイお前そんな魔法まで使えるのか!」

 呆れるレフルドとドヤ顔の猫。

「あの〜どう言う事ですか?」

 カイトがレフルドに質問する。

「通常、ああいった契約には【契約()()】を使用するものだ。効果は、軽い呪い程度しか発動しない術式しか現在は解明されていない。掛けられた魔術は、同レベルの魔術が発動させることが出来る術者によって解除可能だ」

 そう魔術のメリットでもあり、デメリットだ。魔術修得者なら簡単に解除されてしまう。

「簡単に言えば、教会に金を出しゃあ解除ができる。だが、こいつが掛けたのは【契約()()】だ。スキル取得者じゃなければ解除できない上に魔術と違い、解除するなら相当な魔力量が必要とされる魔法だ。まず、教会上層部や聖女クラスでもない限り解除不可能だ」

 呆れならが、俺を見る。

「大丈夫だ、命は取らない呪いになっている」

「…じゃあ、どんな呪いだ」

 胡乱(うろん)な目で俺を見る。

「段々、人じゃ無くなる呪いだ。あいつは顔が狐だったから狐にしておいた」

 魂を『人』から『狐』にジョブチェンジだ!

「…マジかよ…」

「他に関わった者達は、性質に合わせて変化するから、何になるかはお楽しみだ!」

「全然楽しめねぇな」


 数ヶ月後、ロイの中で『狐』と表された金貸しの男は、本物の狐となって仲間の狸と猿達と共に、近くの森に解き放たれた。

【次の更新日】

6月20日 土曜日です。

更新時間は21時〜23時です。(できるだけ21時で)

同時更新『只今、異世界潜伏中です。』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。


引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

【更新スケジュール】

火曜日・木曜日・土曜日 21時〜23時


都合で変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

無断転載、無断使用は固くお断りいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ