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猫はちょっとお疲れです。

リアクション!ブクマ!評価★!感想!ありがとうございます!!

★皆様のお陰で日間ランキングに入ることが出来ました!★

本当にありがとうございます!

今後とも、物語を楽しんで頂けましたら幸いです。

「は〜っ」

 朝から思わずため息が出てしまった。

「どうしたのロイ。今日は元気がないね」

 家の前で待ち合わせをしていた、チーム黒獅子のテラザが俺に問いかける。

「師匠とお別れすることになった。次、いつ会えるか分からない」

「そっか、それはショックだね」

 同じ魔法士であるテテトが共感して大きく頷く。

「あぁ、俺の魔法の師匠だった。でも初めから教えてもらう期間は決まってた。残念だが仕方ない」

 まさか昨日が最終回だったとは、思いもしなかった。

「別れもあれば、新たな出会いもある。そう気を落とすな」

 クロムに慰められた。

「ありがとう。ところで記念の品決まったか?」

 彼らは隠しダンジョンの報告の為、俺はダンジョンのドロップ品や、宝箱の品を買い取ってもらう為、冒険者ギルドに一緒に向かっている。

 今回の買取には、他のギルドを交えて行われるらしい。その前に約束した隠し部屋の品を一つ譲る話だ。

「本当に良いのか?貰ってしまって」

「問題無い。猫が使えないサイズばかりだ。残ったらギルドに売るだけだ」

「そうか、なら炎系が付与されたロングソードを記念にいただこう」

 指定したロングソードを手渡し、冒険者ギルドに向かう。 




「なんか人間のおっさんが多くないか?」

 いつもの、ギルド長室ではなく、大会議室のような所に案内されたが、知らないおっさんがすごい熱気で待っていた。

「初めまして。私は商業ギルドでギルド長を務めます。グレンドル・ライーメルと申します。本日は、貴重な品々を卸していただでると聞き、参じました。宜しくお願いします」

「初めまして。私は薬師ギルドでギルド長を務めます。トイトル・ハーレイと申します。同じく貴重な薬草など是非、買い取らせて頂きたく思い、参りました」

「ロイです。猫です。宜しくお願いします」

 挨拶されたので挨拶をした。

 他にもたくさんの人がいたが、それぞれのギルドの関係者のおっさんだった。


 価格はハンターギルドでの買取価格となっているので俺が交渉する事もないが、品数と言われてもどれだけ有るのか分からないので種類ごとにまとめて出し、買取数を検討することになっていた。

 とっても時間がかかりそうなので、

「腐らないものは置いておくから後でゆっくり決めてくれ。葉っぱ系はすぐに枯れてしまうから、見本で出すので、先にそっちの品から決めてくれ」

 そう言って、俺はアイテムBOXから薬草系の品を出していく。

 『世界樹の葉っぱ』、『世界樹の種』、『アイレスの実』、『月光草』、『氷雪草』などなど、前回ギルドで鑑定してもらったが、買い取ってもらえなかった薬草達だ。

 目の前の大きな机の上に見本として一部を机一杯に出し、指差しながら名前と手持ちの数量などを説明する…のに手が届かない。

 そんな時は、テッテレ〜!『世界樹の枝〜』!

 前足も短い俺には、丁度いい長さのお役立ちアイテムだ!


 出した薬草類を世界樹の枝で指しながら説明していたら、おっさん達の顔色が悪くなる。

 ん?具合でも悪くなる薬草でも有ったのか?

 ハンターギルド長のレフルドに

「その枝を使うのはやめなさい」

 と注意され、代わりに世界樹の枝より丁度良い長さの棒を貰ったのでそれを使う。良いもの貰った。

 なので、手に持ってる使わなくなった『世界樹の枝』をレフルドに渡そうとしたら、

「仕舞っておきなさい」

 と、またもや注意された。


 薬師ギルドのおっさん達、すごい勢いで購入した薬草をマジック袋に入れて行く。

 今回は特別に冒険者ギルドでの上乗せされていない価格となっており、貴重な薬草が格安で手に入るから爆買いしたようだが、それでも全部買取が出来なかったので、薬師ギルド長さん達は少し悔しそうな顔をしていた。


 商業ギルドさんも購入を思案したが、後で出される品の目録を見て購入を控えたようだ。


「この、マジック袋には、残りの腐らないアイテムを入れておいた、後は任せる」

「分かった。『黒獅子』達から報告は済んでいるから、後は此方で処理しておく。売り上げは、ギルドカードに入れておくから明後日以降に確認しに来てくれ」


 (ようや)く、冒険者ギルドの依頼は終了した。

 俺は星6になった新しいカードを貰い、明日からの探索準備に取り掛かる。


 トボトボと家に向かって帰っていると、何故か俺の家の前が騒がしい。


「に〜ちゃん、に〜ちゃん」

 ちっこい子どもが、庭に転がってる緑の芋虫に(すが)りついて泣いてる。

 緑の芋虫は、俺が侵入者防止対策用の魔法を仕掛けておいたのが起動した結果なのだが、

「どうしたんだ?」

 俺は集まってる人達の足元をすり抜け、近くに居た人間に尋ねた。

「あぁ、どうやらお前さんの家に入ろうとして捕まった兄を助けようと、弟が必死に蔦を取ろうとしてるんだが…今、衛兵を呼びに行ってるぞ」

 明らかに、弟の格好からしても、まともに食事が取れていない姿だ。

「この街では、捕まるとどうなるんだ?」

「そうだな、犯罪奴隷になるか鉱山送りだな。子どもだと犯罪奴隷が多いな」

 犯罪奴隷になると、家族が買い戻し可能で有るので、示談金代わりに使用されてる。

 逆に悪質と判断されると、鉱山送りとされているらしい。


 丁度、衛兵達がやって来た。

「今日はちっこい芋虫だな。おっロイ殿も居たのか」

「今帰ったら、この騒ぎだった」

 衛兵のおっちゃんとは顔見知りだ。

「おねがい。に〜ちゃんをたすけて!」

 ちっこいのが衛兵に頼み込む。

「悪い事しようとしてこうなったのは理解してるのか!?」

 厳しくちっこいのに言い放つ。

「こめんなさい。ごめんなさい。ふえ〜ん」

 仕方ないから、兄を芋虫の刑から解除してあげた。

 中から出て来たのは、痩せ細った少年だった。

「…なあ、こいつが起きて反省してたら解放してもらえるか?」

 衛兵に頼んでみる。

「まぁ、被害者のお前さんが良いならそうするが、俺達もこんなガキンチョを犯罪奴隷に送るのは忍びないし、手間も省けるからな」

 来てもらった手間はかかったので、今度、向こうの酒でも持って行ってやろう。


 泣きついてたちっこいのも一緒に連れて行ってもらった。

 なんか心がモヤっとした。

 明日は、鶏肉ダンジョンにあった『黒いぐるぐる穴』の先を確認しに向かう。

「今日は、なんか疲れたな。棲家に帰って寝よう」



「あら?今日は早いお帰りね。ロイ」

「な〜う(ママさん、今日は疲れた)」

「あ〜ロイ!いっしょにあそんであげる。ロイおうまさんね!」

「な〜う(え〜疲れてるんだけど)」

 俺はレンに引きずられながら遊び場エリアに拉致された。 

「な〜ん(え〜)」

【次の更新日】

6月16日 火曜日です。

更新時間は21時〜23時です。(できるだけ21時台で)

同時更新『只今、異世界潜伏中です。』(おっさん多め)も宜しければお楽しみくださいませ。

こちらの作品は猫さんより1ヶ月先輩の初作品です。


来週から更新の曜日を固定します。よろしくお願いします。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

【更新スケジュール】

火曜日・木曜日・土曜日 21時〜23時


都合で変更する場合は【次の更新日】でお知らせします。

引き続き、お付き合いくださいませ。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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