猫は新技の特訓に励みます。
今回の『師匠』も凄かった。
空気を圧縮して、小ちゃな結界魔法のを銃弾のように飛ばしてた。まるで俺の『音速魔法』だった。
モンスターをやっつけるなら、俺自身が突っ込んで行かなくてもこの方法があるのか!
毎回、俺が肉弾戦でぶつかっていくよりカッコいいアイデアだ。流石!『師匠』だ。
「って事で早速、練習だ!」
22階層は、雲の上だった。そこに吊り橋みたい物が、雲から出た岩山部分に繋がって、さらに、次の岩山に繋がっており、遠くまで繋がっている。
本来は、この吊り橋を渡って進むのだろう、本来は。
下は雲海が広がっていて全く見えてない。
気になり、雲の下を覗きに向かう。
厚い雲の下は針山状態に鋭く尖った岩が密集していた。
その針山には、至る所に鳥の巣がある。それもキラキラのな物が沢山輝いていた、勿論、宝箱も存在した。
「鳥達は見当たらないから、今のうちに回収していこう」
どんどん回収していく。巣を回りながらダンジョンの中ほどまで進むと、鳥達が集団で帰ってきたようだ。
「よし、師匠の技を試してみよう」
俺は、結界魔法で銃弾型に成形した物を、圧縮した空気で飛ばしてみた。
目一杯レベルを上げた【命中率】でロックオンすれば必ず命中する。鳥が大きかったので一発では倒せなかった。
「では、複数展開と銃弾型を少し大きめではどうだ」
魔力は初めの銃弾よりも大きくするとその分魔力も必要とる。逆に複数展開の方が魔力量がかからないが、一発では倒せない事が判明した。
「じゃぁ、これでは」
見た目がライフルっぽい武器を持つ猫が大量に現れ、目の前に横一列に100匹ほど並ぶ。
昨日の『王冠』を頭に乗せると擬似猫の親衛隊が現れ、王冠の主である俺の号令で、指示した魔法を魔力使用量0で発動できる凄いアイテムだった。
「撃て!」
鳥達が此方に突っ込んで来ると、俺の合図で、一斉射撃を開始した。
機関銃とはいかないが、装填作業は無いので実際は連射可能な撃ちっぱなしだ。
「失敗だ〜」
空中で倒すと魔石があらぬ方向に散らばって落ちてしまい、回収が面倒だった。
だって回収は俺だけがするんだもん。
だからと言って、他の方法でも同じ事が言えるので、攻撃方法の一つとして覚えておこう。
そしてこのライフルを担いだ猫さん達を『にゃん撃隊』と名付けよう。…使う魔法が毎回変わるから、名前はその都度変わるかもしれないが。良し。
クールタイムはある。おおよそ1日。
使わないと忘れそうなので、切り札ではなく、どんどん使っていく予定だ。
散らばった魔石とドロップ品であろう羽根の回収に勤しみながら、ボス部屋を目指しながら進んで行く。
鳥だからか、どこの巣にも沢山のキラキラな品は宝石類であったり、黄金の装備品であったりと目が痛いほど輝いている。
宝箱には、鳥の羽毛や何かの木の実などが多く入っていた。猫的には鳥のお肉が欲しかった。
第二弾の鳥の襲来は、対物ライフル並の大きさの銃で撃ちまくった。
魔力は消費するが、一番効率が良い作戦だ。
そして散らばって落ちた魔石を回収するのは俺。
平地ならミニアシスタント達に回収を頼めれるのだろうが、高低差があり回収は難しい。
魔石回収途中で、宝箱も発見した。中身は謎のペンダントだ。
「あ〜『鑑定』スキル欲し〜な」
【判定】のレベルを上げればと期待してレベル10に達しても、新たなスキルは発生しなかった。
「仕方ないが、ギルドで鑑定してもらおう」
進んでいくとボスが現れた。今回はボス部屋の扉無しで、いきなりバトル開始のようだ。
流石はボスだ。鳥なのに口から火を噴く。対抗して俺は【リフレクション3倍返し】だ。
反射して3倍だ!香ばしい香りを漂わせた焼き鳥が出来上がった。
「残念、ドロップ品は肉ではないのか」
巣には今まで以上のお宝が転がっており、巣が既に黄金色でチカチカして目が痛い。
ボスのドロップ品はデッカい羽根だ。
俺が寝そべっても余裕の大きさだ。猫がもし布団作ったらシングルサイズだ。何か使えるかと意味不明な事を考えてしまった。
なぜ、そんな事考えたと言えば、
「…いらないな〜」
要らないのだが、アイテムBOXには入れておく。何となく。
今日のダンジョン攻略はここまでだ。
「帰りにグルン村に寄ってみよう」
グルン村、異世界の猫村の名前だ。俺が名付けた。
猫達が、何でもいいから王様が付けてと丸投げするから、ぐるぐる穴の先の村だから『グルン村』だ!
…誰も反対しないので、採用に成ってしまった。
「あっ王様だ!」
「「「王様〜!」」」
仔猫達が俺に気付き、寄ってきた。
「何か変わった事なかった?」
「デッカい怖いの来たけど、壁壊れなかったから安心だよ」
「王様がくれたご飯をつまみ食いしたおいちゃんが叱られて、しばらく見張り番の刑になったぐらい」
よし、異常無し。
「じゃあ、ポイント貯まった子から振り分けるから並んで」
スキルは本猫の希望を考えて、振り分けする。モンスターが存在する世界だから、振り分けは重要だ。
「これで、水魔法が使えるようになったよ」
「やった!どこでもお水が飲めるようになった!」
殆どの猫は逃げる特化で戦う為のスキルは取得希望がいない。
(仕方ない。小山の制度を使うか)
小山の制度とは
ダンジョンで戦える戦士には王様から特別な餌が貰える!その名も
「餌で猫を釣る」作戦だ。
その後、グルン村には多くの魔法戦士隊が爆誕した。




