猫は師匠を見つけました。
無謀な2作品同時を少し後悔しながらの執筆中に3作品目を妄想中。
大丈夫、まだ妄想中。
「ようやく20階層のボス部屋だな」
18、19階層のボスは例の「頭が3つあって黒くてでっかい犬」だ。階層自体も黒犬ばかりで、執拗かった。
ボスもどんどんデカくなっていった。多分今回も更にデカくなっているだろう。
「残念!前と同じ大きさなのが二匹だった」
予想は外したが、今回は突っ込まずに違う魔法にしてみた。
「〈完全切断〉」
【空間魔法】を使った新技だ!
現れた透明な板を動き回るでっかい犬に当てる。すると透明板がモンスターの体に固定され、動きも封印される。難しいが、体に上手く固定できれば、後はそもまま「スパッ」と透明な板が真っ二つに切り分けられた。
成功だ!胴体が綺麗に半分に分かれた。まるで、『人体切断マジック』みたいだ。(こっちは本当に切断だった)
しかし、上手く当てるのはかなりの技術を必要だ。
大技で使うより、動きを封印するのに良いかもしれない。
もう一匹は、
「〈絶対真空〉」
こちらは【大気魔法】を使った新技だ!
【風魔法LV.10】で解放されたスキル【暴風魔法】を、LV.10にして解放されたスキルが【大気魔法】だ。
深夜にパパさんが見ていたアニメを参考にした。
空間魔法などを駆使した魔法や、大技を放つ主人公たちが出てきてのバトルモノだ。なるほど!そんな手が!と感動してパパさんと一緒に毎週観ている。
(師匠を見つけた)記憶の俺も満足気味だった。
…だが、残念ながら『絶対真空』は封印だ。確かにアニメのように膨張して破裂した。
「グロいし、ダンジョンだから消えて無くなるけど、現実的だと飛び散って汚い」
食べれるモンスターの肉だったら勿体無い事になる。
次回の『師匠』の放送に期待しよう。
「そう来るか」
20階層は真冬の山岳地帯だ。探知系感知系を活用して周辺や地下も含め全域を確認する。
「おや?なるほどね」
反応があったのは雪が積もる地上ではなく全て地面の下だった。
地上部分は吹雪で視界はほぼ0の上、モンスターが一匹も居ない。逆に、地下はモンスター達が迷路のような道に多数存在しており、ボス部屋も地下に有った。
「探知系が無ければ何もない雪山をひたすら歩き回る事になったな」
猫なので寒いのが苦手だから防寒対策はバッチリだ。暑さも苦手だから防暑対策もバッチリだ。
山の側面に幾つか洞窟があり地下への入り口となっており、そこが『セーブポイント』になっている。
「素直に、洞窟から入り進んで行こうか。短縮コースで進もうか」
短縮コース。それは、壁をぶち抜いて最短コースで進んむ裏技と言う名の力技だ。
【大気魔法】を取得後、【重力魔法】が解放され、LV.10にしたら【流星魔法】が解放された。発動条件の【時空間魔法】と【鉱石魔法】が必要、既にどちらも取得済みなので【流星魔法】を取得した。
「とりあえず、まずは【大地魔法】の〈アース・フィッシャー〉」
大地が大きく裂けて、地下の洞窟が顕になった。これは先々週の大技で、【大地魔法】に同じ物があったので試したかったが、放送の中でも、落ちたモンスターの回収が大変だと師匠が言われてたので、今まで使用していなかった魔法の一つだ。
「あ〜、アリの巣だったのか」
地割れの振動で雪崩が発生し、裂け目に大量の雪が雪崩れ込んでいく。
どさどさ雪崩れ込んで、蟻さん達ご臨終された。
雪ごと『アイテムBOX』に回収てゆく。残った蟻の卵は魔法でやっつけた。
不思議なことに、凄い数の宝箱が有り、中々の収穫だった。
そして、先ほど封印した『絶対真空』を開封した。
さっき封印したのにって!?良いんです。猫だから忘れるんです。
蟻達は食べ物に成らないから【3Dマップ】と【狙撃】をセットにして、
「〈絶対真空〉」
部屋に入る前にやっつけて、魔石とコインを回収する。素材がない代わりに宝箱がいっぱいだ。
中身は、銀貨や金貨、瓶に入った謎の液体やらと、色々出て来た。分からないけど全て『アイテムBOX』に回収しておく。沢山入るアイテムBOX最高!
「あっ、【流星魔法】試すの忘れてた」
サクサク進んで、ボス部屋前になって思い出した。仕方ない、次の階層で試そう。
今日は、ボスを倒して終了にしよう。そう思いながら扉を開く。
そこには、雪の様に純白な体をした無数の蟻達がひしめいていた。
…シロアリだ。
「〈絶対真空〉」
スプラッターは嫌いだが、食べ物では無いので、まとめて倒すにはこれが一番早い事が判明した。
魔石とコインを回収していると、ボスの女王蟻が居た所からキラキラ輝く宝箱が出現した。今までで一番、煌めく宝箱だ。
中には謎の木の枝が数本入っていた。
「シロアリのご飯?」
「宝箱がいっぱいだったな」
本日のダンジョンは終了して、お家に帰る。
丁度、夕食時間でパパさん以外がお食事中だった。パパさん一人だけご飯の時、ご一緒することがあるが、今日は、皆さんと食事にしよう。
「な〜う(ただいま〜)」
「あら、おかえりなさい。今、ご飯をあげるね」
「ロイは一人で遊んじゃだめだよ。ミミと一緒じゃないとタメだからね」
「ロイ、ペケ」
「はいはい、二人ともご飯をちゃんと食べないと、二人ともペケよ」
「「は〜い」」
翌日、カラスさんから報告があった。
やはり、突発的に現れる『黒いぐるぐる穴』以外は見つかっていない事、他の地域もだんだん棲家が追われて来ており、噂を聞いてここに向かおうとしている猫達が多いと報告された。
これは本格的にダンジョンを攻略せねば。ダンジョンコアにお願いして、『黒いぐるぐる穴』の出現場所の移動をお願いするしかないな。
話が終わると早速、ダンジョン攻略に向かう。
「21階層も同じかと思ったけど、熱帯系だな」
気象は変わったが矢張り、地表にはモンスターは居なく、全て地下に存在していた。
「よし、今回は〈メテオ・ストライク〉」
これは確実に封印決定ですね。
いくつかの流れ星が衝突し大爆発のオンパレード。凄い勢いで地表が高温でえぐれ焼け野原に、大惨事ですね。
熱が冷めた頃に潜って見たけど、意外としぶとく生きていらっしゃったので『絶対真空』で対応。
魔石や宝箱も溶けてなかったので無事回収できて、一安心。
宝箱の中身は銀貨金貨と20階層とは違った液体と、謎の植物の葉っぱが沢山入っていた。ひとまず『アイテムBOX』に回収していく。
サクサク回収していき、ボス部屋に到着した。
今回のボスは、なんか見た目が凶暴なお姿をしている。ちょっと怖い。なのでサクッと『絶対真空』で終わらせた。
ちょっと怖い蟻をやっつけて、出てきたキラキラ宝箱の中身は、
「でっかい種?」
でかい種が3粒置かれてあった。宝箱は凄くキラキラなのに、中身がしょぼくてがっかりだ。
少し早いが今日はダンジョン攻略は終わりにして、お店回りしてキャットフードを買っておこう。
今日はパパさんと一緒にアニメを観る日だ。
どんどはどんな大技が出るのかな。『師匠』の活躍が楽しみだ。




