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第7章:朝食のテーブルの上の屍の晩餐

#サイコホラー #知能犯 #残酷な描写あり #異常愛 #サスペンス #サイコパス

午前7時。ブラックコーヒーの鋭い香りが犬神家の台所に満ちていた。江戸は食卓に座り、長い指で陶器の表面を不安げなリズムで叩いていた。彼の前では、テレビが低い音量でついたままになっていた。


「臨時ニュースです。今朝未明、福岡県警の刑事が自車の中で死亡しているのが発見されました。現場の状況から、汚職疑惑による捜査のプレッシャーを苦にした自殺と見られています……」


江戸は凍りついた。画面には佐藤刑事の写真が映し出されていた。昨日、自分たちの庭に毅然と立っていたあの男だ。写真の横には、「流出」したとされる娘の医療口座への不法送金のデジタル証拠が表示されている。


「効率的でしょう?」


江戸は振り返った。あかりが入り口に立っていた。白い肌に、鮮やかな赤のシルクのネグリジェが残酷なほど対照的に映る。彼女は端が少し焦げたトーストの皿を持っていた。


「しおりが三時間で片付けたわ」あかりは吐き気を催すほど快活なトーンで続けた。「佐藤さんは、今朝早くに内部監査チームが自宅のドアを叩いた時の屈辱に耐えられなかったのね。高速道路の脇で、自分の拳銃を飲み込んだわ」


江戸は荒々しくテレビを消した。「早すぎるんだ、あかり! 警察はこのパターンを疑うぞ。捜査対象者を訪問した直後に刑事が死ぬなんて、あまりにも不自然だ!」


「あら、江戸さん……あなたの論理はいつもあなたを臆病にさせるのね」あかりが近づき、江戸の前に皿を置いた。彼女は身をかがめ、髪の先を江戸の肩に触れさせた。「外の世界は、彼を絶望した汚職警官だと見なしているわ。これが私たちの娘の最高傑作だって知っているのは、私たちだけ」


「傑作だと?」江戸は椅子が床を鳴らすほど勢いよく立ち上がった。ガチャン! 「あの子は君の不手際を隠すために、病気の子供の人生まで壊したんだぞ! 君は十五歳のしおりを処刑人にしたんだ!」


「あの子は犬神なのよ!」あかりが叫び、その笑い声が弾けた。野性的で制御不能な笑いだ。「あの子に学校や馬鹿げた友達なんて必要ないわ。鋭さを保つための血が必要なのよ!」


江戸は自制心を失った。普段は冷静な彼のINTP的な論理が、しおりの未来への恐怖によって崩壊していく。彼はあかりの肩を掴み、彼女の背中が食卓に激しく叩きつけられるまで押しやった。食器が耳障りな音を立てて響き、いくつかの皿が床に落ちて砕け散った。


ピシッ……ピシッ……。


「あの子をここから連れ出す」江戸は、暴力に触発されてかえって艶めかしくなったあかりの顔のすぐそばで低く唸った。「君があの子を自分のような壊れた人間に変えてしまう前に、しおりを君から引き離す」


あかりは言葉で返さなかった。代わりに、赤いいちごジャムが混じった唾を――まるで血のように見えるそれを――江戸の顔に吐きかけた。次の瞬間、彼女は江戸の頬を爪で引き裂き、三本の深い赤い線を残した。


「行きたいの?」あかりは江戸のネクタイを掴み、彼が息苦しくなるほど強く引き寄せた。「行きなさいよ。でもルールは知っているでしょう、江戸。犬神の家族がこの家を出る時は、墓穴を通る時だけよ」


肉体的な衝突は絶頂に達した。江戸はあかりの首をテーブルに押しつけ、あかりは笑いながらフォークを江戸の太腿に突き立てようとした。その残酷で毒のある情熱に満ちた乱闘の最中、食堂の扉がゆっくりと開いた。


しおりがそこに立っていた。彼女はすでに清潔な制服を身に着け、リュックを背負い、天使のように無垢な表情をしていた。その手にはタブレットが握られている。


「お父様、お母様……お迎えの車が門の前に来ているわ」しおりは、荒れ果てたテーブルの上で互いの首を絞め合っている両親の姿など見えていないかのように、淡々と言った。


しおりは皿の破片の間を通り抜け、父親に近づくと、江戸の血の滲む頬にキスをした。「心配しないで、お父様。佐藤刑事の車が家の近くにいたGPS記録は消去しておいたわ。すべて……清掃済みよ」


江戸はあかりを放した。手が震えていた。彼はしおりを見つめ、それから勝利の微笑みを浮かべながら髪を整えるあかりを見た。


「いい子ね」あかりが囁き、しおりの額にキスをした。


江戸は、自分の魂を打ち砕くような一つの事実に気づいた。彼はもはや妻と戦っているのではない。娘の中にすでに根付いてしまった、血塗られた「システム」そのものと戦っているのだ。


「最後までお読みいただきありがとうございます。次回の更新は明日、22:00を予定しております。また明日お会いしましょう!」

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