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グッド・ジョブ エピソード0  作者: 渡夢太郎
五章 ナチュラル・グリル
59/132

尚子との約束

パティのダークブラウンの髪の色は浴衣にとても似合っていて

亮はアーロンに家族のようだと言ったのを後悔していた。

~~~~~

1ヵ月後、大学から車で10分ほど先のハーモンド池の近くに

バイオ燃料研究所の工事が始まった。

それは研究棟と気温維持の為にドームのかかった緑藻の培養プールで

緑藻を培養しそれを生成してバイオ燃料にする工場である。

~~~~~~

「亮、元気?」

次の日の朝、白尾尚子から電話がかかってきた。

「はい、元気です」

「今、日本から帰ってきたわ、相談があるの

ちょっと会ってくれませんか?」

「はい」

亮は尚子住んでいるチャールズストーリー沿いの家に行った。

「素敵な家ですね」

尚子に招かれて入った亮は驚いていた。


「ええ、父の会社の所有で子供の頃この家で育ったの」

「ご両親は?」

「日本に居てこちらに戻らない事が決まったから、

会社が売却する事になったの」

「じゃあ引っ越さなくてはいけませんね」

「ええ、相談というのはあなたの部屋に一緒に住めないかと思って」

「あはは、それは僕のワンルームのアパートじゃ無理だと思います。

 ニューヨークへは行かないんですか?」


「ええ、そうしたいんだけど。とりあえず誘拐事件が

あったから両親が心配して

日本に帰って来いってうるさかったの」

「じゃあ家を売却するのも、尚子さんを帰国させるため?」

「そう、アパートも借りさせないつもりで仕送りもカット」

亮は親御さんの気持ちがわからないでもなかった。


「では、ニューヨークはあきらめてしまうんですか?」

「いいえアイドル時代に稼いだ蓄えが多少あるので

行こうとは思っているだけど・・・

安全なアパートとなると月2000ドル超えてしまうの」

尚子は心の奥に未だ恐怖心を持っていた。


「実は僕は週に2回ほどニューヨークに行かなくてはいけないので

ニューヨークにドアマンのいるアパートを探してあるんです」

亮はニューヨークのアパートの件をやっと伝える事が出来た。

「えっ、大学は?」

「もちろん行きます、もし良かったら部屋をシェアしないかと」

「本当!うれしい」

「姉たちが時々こちらに来て泊まる時使うので

それも承知してくださいね」


「いいえ、こちらこそよろしくお願いします」

「それにニューヨークでの安全なアルバイト先も紹介します」

「本当ですか?」

「はい、日本食店ですけど」

「ああ、この前の着物を借りたとこですね」

「はい」


「よかったわ、何かお礼したい・・・」

「じゃあ、スターになってください」

尚子は亮を遠まわしに誘っていたが亮の返事はとても年寄り臭いもので

尚子は返事に困った。

「分かりました。実は日本に帰ったら純子が凄い人気だったのでうらやましくて」 

「ええ、凄い人気でしたCMにも出ていたし、クリスマスに会いました」

「その話聞いたわ・・・・一緒に踊ったんでしょ」

尚子は悔しそうな顔をした。


「尚子さん、こちらで歌手で成功して日本のみんなを見返してやりましょう」

「はい」

尚子は手を握り締めた。

いつか亮と男と女の付き合える事を願っていた。

「亮、ニューヨークへ行っても歌は続けるわよね」

「はい、ついでに踊りもやりたいです」

亮は自分の可能性に挑戦したかった。

「本当!」

「はい」

「うれしい」


尚子は一人で挑戦する歌手の進む不安を亮が一緒に

付き合ってくれる嬉しさのあまり亮に抱きついた。

「ただ、僕はプロを目指しませんよ。あはは」

「もちろんよ、亮はもっと別な世界でトップを目指して」

亮はこの日から尚子と歌とともに踊りの勉強をはじめ

数年後の亮が音楽ビジネスをする礎となった。


~~~~~~

尚子がニューヨークに引っ越して数日後

「亮、元気か?」

ボストン警察のフレイザー警視から連絡があった

「はい、何か事件でも?」

「いや、そろそろ捜査研修をやらないか?

 春になると日本人観光客の事件が多くなるんだ」

「分かりました」

亮は日本人観光客と聞いて協力をせざるおえなかった。


「フレイザー警視、友人を連れて行っていいですか?」

「ん?亮とどういう関係だ?」

「僕のアシスタントです」

「まあ、いいだろう」

フレイザー警視は仕方なしに承諾をし

亮はパティを連れて警察に行った。


「おお、中々の美人じゃないか、亮の彼女か?」

フレイザー警視がパティを見て言うと

パティは恥ずかしそうにうつむいた

「あっ、友達です。妹みたいな」

亮は慌てていい訳をするとフレイザー警視は

笑って二人の肩を押して教室に

入れた。

「さあ、勉強してくれ」

席に座った二人はキョロキョロと周りを見渡した。


「亮、どうして私たち警察プログラムが受けられるの?」

「まあ、ただで勉強させてもらえるんだ、感謝しましょう」

「亮、勉強って苦痛じゃないの?」

「どうして?知らない事を知るのに苦痛は無いですよ」

「私には理解できない」

パティは首をかしげた。


「パティ、努力は裏切らない、僕はいつもそう思って学んでいる」

「努力は裏切らないか・・・いい言葉だ」

二人は他の警察官と共に1ヶ月、研修を受け犯罪者心理学、行動学、プロファイルング、

似顔絵を学んで行った。

亮にとって不満だったのは射撃と逮捕術を学べなかった事だった

パティは次第に警察の仕事に興味を持って

FBIの採用試験を受けようと真剣に思っていた。

そんなある日、フレイザー警視から電話があった



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