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グッド・ジョブ エピソード0  作者: 渡夢太郎
五章 ナチュラル・グリル
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救出

亮が案内され隣の部屋に入ると

女性が涙を流して座っていた。

「こんばんは?」

亮が声を掛けると女性は顔を上げて

立ち上がった

「あっ、日本人の方ですか?」

「はい、團亮と言います」

「稲田純子です」

「どうしました?」

「友達の白尾尚子さんが車に乗せられて連れて行かれてしまったんです」


「どこで?ブロードウェイの裏です」

「他に現場にいた人いますか?」

「いいえ、私だけです」

「稲田さん白尾さんの写真がありますか?」

「はい」

純子はデジカメのスイッチを入れて亮に見せた。

「可愛いですね白尾さん」

「ええ、ナオちゃんは日本で私と同じAKK48にいて

引退してこっちに留学したんです」


「そうかそれで稲田さんは彼女のところへ遊びに来たんですね」

「そうです」

亮は50枚ある写真を見ながら亮が考え込んで聞いた。

「なるほど・・・アイドルグループか」

「稲田さん、いつもそんな格好をしているんですか?」

白いシャツにネクタイとブレザー、チェックの

プリーツスカート姿の稲田見て言った

「ええ、仕事でいつもこんな格好なんでなれちゃって」

「可愛いですね」

「ありがとうございます。それで尚子は?」

「今からやります、ちょっと付き合ってもらえますか?」

「はい」

亮は隣の部屋に戻りフレイザー警視に聞いた。


「すみません警視、性犯罪の前科者リストを見られませんか?」

「おいおい、今からチェックしたら何時間かかると思うんだニューヨーク州、

マサチューセッツ州の性犯罪者だけで3万人いるんだぞ」

「わかっています。早送りでやります」

「なに?」

亮はパソコンの前に座り前科者リストを早送りで見始めた

フレイザーは後ろで立って見て驚いて聞いた。

「そ、そのスピードでわかるのか?」

「はい」

亮は30分で前科者リストを見終えた。


「終わりました、稲田さんさっきのカメラを見せてください」

稲田がカメラを渡すと亮は50枚の写真をチェックし

パソコンのキーボードを叩いた。

「フレイザー警視わかりました。ジェフ・ネイソンが犯人の可能性があります。

 至急手配をお願いします。住所は2556 3rd Aveのアパートの3階です」

「なぜ、わかるんだ」


「稲田さんが持っていたカメラにジェフ・ネイソンが3枚写っていました

 ジェフは少女監禁暴行の前科が有ります」

「偶然じゃないか?」

「写真を撮ったのは自由の女神とエンパイヤステートビルとタイムズスクエアです」

亮がそう言うとフレイザーは納得して部屋を飛び出した。

「誰か緊急手配だ!」


~~~~~~~

「君、本物の白尾尚子だよね」

両手両足を椅子に縛られ猿ぐつわをされた尚子に

男が聞いていた。

尚子は猿ぐつわをされて返事は出来ずただ首を振るだけだった。

男は足元、胸、もがき苦しむ尚子を色々な方向から写真を撮っていた。

「僕は君のファンで卒業した事が悲しかった、

 でも君の方からこっちへ来てくれるなんて

 夢のようだ」

男は尚子のチェックのスカートを捲り上げた

白いショーツを履いた股間を露出させ

それに向かって何枚の写真を撮った。

「ビデオも動いているからYouTubeにも乗せてやるからな」


~~~~~~~

「亮、一緒に行こう」

フレイザーが亮に声を掛けると亮はそれを疑った。

「もし、犯人が居なかったら僕に責任を取らせるつもりですか?」

「そういう訳じゃない、何かあったら教えてもらいたい」

「わかりました」

亮たちはニューヨーク市警ESUと共に3rd Aveに行くと

ジェフのアパートは警察車両が取り囲まれていた。

~~~~~~

フレイザーはESUの隊員に聞いた。

「様子はどうですか?」

「向かいのビルから中を見ると室内に一人のようです」

「そうですか」

「ジェフが一人でいる確認しだい突入します」

「わかりました」

「亮、中にはジェフ一人らしい。直ぐに突入するらしい」

「部屋の中に一人なんですか?」

亮はフレイザーに確認をすると疑問をぶつけた。


「警視、白尾さんは別な所に監禁されている可能性があります

 直ぐに自供させてください」

「うん」

亮はノートパソコンを持って検索を始めた

「團さん、何を調べているの?」

純子がパソコンのモニターを覗きこんで亮に聞いた

「ニューヨークのAKK48のファンを探している」

「ニューヨークに私たちのファンがいるの?」

「もちろん、日本のアイドルファンがけっこうニューヨークにいて

ブログを書いている」

「本当?」

検索でAKK48のブログを片っ端から読み始めた。

「あった、白尾尚子のファンがいた。引退を嘆いているブログだ」

亮はそれを読み始めた。

「純子さん、白尾さんのこの写真はいつのですか?」

亮はブログの写真を指差して聞いた。


「ええと、髪を切っているから引退後よ、

 あっ、私がこっちへ遊びに来る前にニューヨークの美容室に行ったと

行ったと言っていたから2週間前」

「2週間前か・・・」

亮はパソコンでまたブログを見て、凄い勢いでキーボードを叩き始めた

「いた、クイーンズのルイス・マーチン35歳独身コンピューター技師

 昔日本女性と付き合っていたらしい」

亮がフレイザーに言った。

「ジェフとの繋がりは?」

「ブログにJPと言う男から白尾尚子をニューヨークで見たと

言うコメントが入っています」


「それがジェフなら繋がるな」

「はい、ひょっとしたらジェフが白尾さんを誘拐してルイスに

売った可能性がありませんか?」

「なるほど」

亮はJPのブログへ飛ぶとそれを確認した。

「フレイザー警視、繋がりました。JPはジェフのハンドルネームです。

我々はクイーンズへ行きましょう」

「うん、わかった。行ってみよう」

「純子さん行きましょう」

亮は純子の手を引いた。


~~~~~~

男は白尾の胸のボタンをはずし白いブラジャーを露出させた

「うーんいいなあ、このアングル。尚子ちゃんセクシーだよ。あはは」

男はビデオカメラを持ってつま先からパンをして股間をアップで映し

スカートから見えるおへそから胸のほうにパンアップして行った

尚子はその嫌らしさを全身から発する男に


悪寒を覚え猿ぐつわをされたまま、「助けて!」心の中で助けを求めた。

フレイザーの運転する亮の車はクイーンズの小さな一戸建てが

並ぶ住宅街にルイスの家の前に着いた

「亮、あの家だ」

フレイザーは指差した。

「はい」

「どうやって、白尾さんの確認を取る?」

フレイザーが亮に聞くと亮が純子の顔を見た。

「純子さん手伝ってもらいます」


亮は車の後ろに積んであるテニスラケットを取り出し

カーステレオからCDを取り出した。

「亮、何をするつもりだ?」

「白尾さんを救出します」

亮は自分の好きなマーラーのCDを見ながらため息をついた

「テニスラケットとCDで何をするつもりだ?」

フレイザーが首を傾げて聞くと亮は確認を取った。

「警視、犯人に怪我をさせても罪になりませんよね」


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