表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グッド・ジョブ エピソード0  作者: 渡夢太郎
四章 中国
36/132

文明

亮が嬉しそうに笑った。

「亮!僕は君が大好きだよ」

「えっ?」

亮は驚いて身を引くと翔記は亮と肩を組んだ。


「素直で、正直で。どんな事があっても家族でいような」

亮は人に対して感情をあらわにする感覚がアメリカ人と

中国人が近いような感じがしコミュニケーションの取るのが

下手な日本人が国際社会に取り残されそうな気がした。

ボストンを出て約20時間夜の6時半に北京に着いた亮が

飛行機から降りて、人がたくさん並んでいる

イミグレーションに向うと翔記が亮を呼んだ。


「亮こっちだ」

1番右端の通路に亮は手を引かれた。亮と翔記は難なく

入国審査を受け外に出ると二人の黒いスーツの男が立っていた。

「お帰りなさいませ」

亮と翔記は階段を飛行場の階段を降りると目の前に黒い車が2台止まっていた

「ああ、荷物・・・」

亮が荷物を気にしていると

翔記が亮の肩を叩いた。


「大丈夫だよ、もう車に入っている」

「ああ、そうなんだ」

亮はただうなずいた。


前の車が屋根の上の青いランプを

回し亮の乗った車は

凄いスピードで走り出した

「パトカー付ですか?」


亮はあっけに取られて翔記に

聞くと翔記は当然の顔をしていた。

「うん、市内は混むからね」

「そうか・・・翔記凄いね」

「うん、僕は太子党なんだ」

「中国共産党幹部の息子さん達ですね」

「そうだ、父が偉いだけに親を超えるのは大変だ」

「プレッシャーがあるんですね」

「うん、かなり・・・」

亮は翔記の顔がだんだん真剣な顔になっていくのが分った。


「さあ、お腹が空いたろう、市内に着いたら北京ダックを食べよう」

「えっ、北京ダック。えへへ」

亮は嬉しそうな顔をすると翔記も楽しそうに笑った。

「お前のその顔最高だ!」

「えっ?」

亮は自分の顔を触った

亮の乗った車は北京前門街の全聚徳に着いた。


入り口には黒いオーバーを着た背の高い美人が立っていて

翔記を見ると丁寧な挨拶をして案内をした。

「先に来ているそうだ」

「誰がですか?」

「みんなだ」

「は、はい」

店内に入って右側には大きなカウンターが動いていた


「翔記あれは何のカウンターですか?」

「今まで喰われたダックの数だよ」

「お、億?」

「ああ、年間300万匹喰われるそうだ」

「あはは」

右にある階段を上り突き辺り大きな扉を開けた部屋に入ると

大きなテーブルがありその突き当たりの席に劉泰平が座っていた。


「やあ、いらっしゃい」

泰平が立ち上がると亮に握手をしてハグをした。

「亮、ようこそ北京に」

麗華がハグをした

「紹介しよう、私の兄の劉文光ユニオンチャイナグループの総帥だ」

泰平が亮に紹介した。

「團亮です」

亮と文光が握手をすると泰平は背の高い男を紹介した。


「弟の息子、文明だ」

「團亮です」

「よろしく」

文明と亮が握手をするとその手は凄く熱かった

「翔記、いい友達を作ったな」

文明が翔記に言った

「ああ、僕の親友だ」

翔記は自慢そうに返事をした。


「亮、文明と私達兄弟凄く仲がいいのよ」

麗華は亮の耳元で囁いた

「さあ、乾杯だ」

泰平が乾杯して白酒を一口で飲むと亮はあまりの臭いと味で咳をした。

「大丈夫か?亮」

翔記が亮に聞いた

「大丈夫、このお酒凄いですね」

「あはは、亮。乾杯が終わったら別な酒を飲んでいいぞ」

泰平が言った。


「はい」

ワゴンが運ばれてきてコックが目の前で切り落とすとテーブルに置かれた

「亮、こうやって食べるのよ」

麗華は15cmくらいの餃子の皮のような物にソースを塗り北京ダックの皮を乗せ、

白髭ネギを乗せ、くるっと巻き亮に渡した

「パクッと食べて」

「はい」

亮は口に入れると芳ばしい香がした。

「おいしい!」

亮が声を上げると麗華が嬉しそうに笑った

「うふふ」


お酒が入り、みんなが中国語で話をしていると亮の耳が次第に慣れてきて

少しずつみんなが話している内容がわかって来た。

「亮に爆弾事件の話を聞いてくれないか?」

文明が翔記に頼むと亮は中国語で答えた


「いいですよ」

「えっ?亮は中国語がわかるのか?」

文明が驚いて聞いた。

「はい、翔記に教わりました」

「そりゃあいい、じゃあ話を聞かせてくれ」

「はい」


亮がSWATと一緒に23個の爆弾の仕掛けた場所を見つけそれを

外していった話をするとみんながそれを聞いて唖然としていた

「亮は前の日に見た本の並びを全部覚えていたのか?」

翔記が驚いて聞くと亮は答えた

「はい」

「あの書棚の本が数万冊あるんだぞ」


翔記が驚いていて文明は疑っているような目で亮を見ると

亮はそれに気づき自分の記憶力を見せる事にした。

「はいそうです、誰か数字を50桁言って下さい」

「私が言うわ」

麗華がメモをして50桁の数字を言うと亮は

すぐに50の数字を間違いなく言ってみせた

「あはは、亮の記憶力の良さには負ける」

翔記が亮の凄さに驚いていると亮はもっと優秀な人を紹介した。


「いいえ、スタンフォード大学の数学を学んでいる連中は

100桁から1000桁の数字を瞬時に覚えてしまいます」

「それを言ったら限がない、大切なのはその頭をどう使うかだ」

劉泰平が話をまとめた。

「亮はその頭を最大に使ってくれた」

翔記はそう言って亮の手を握った、泰平が笑ってうなずいていた


まさに泰平言う通りだった、どんなに記憶力が良くても

それをどれだけ上手く使うかうかだ。

「さて、亮。君の興味のあるところへ連れて行こう」

「何処へですか?」

泰平が亮の方を見て笑うと亮はワクワクしていた


亮達が行ったのは3階建ての大きな足の裏マッサージ店で

まだ若いマッサージ師と従業員が忙しく動いていた

5人が入った豪華な部屋にはリクライニングチェアーが

並びそこに座ると木の桶に入った熱めの薬湯に足をつけた

しばらくするとチャイナ服姿の女性が足の裏を揉み始めた


「舒服」

亮が中国語で気持ち良いと言うと4人が笑っていた

「亮、マッサージと鍼灸をやるんだろう。役に立つかい?」

翔記が聞くと亮は答えた

「ええ、とても。それにこのサービス。日本のリフレクソロジーより良いですね」

亮は女性の足の血行が悪くなると冷え性になりやすく

セルライトが溜まり易くなり足が太くなる事を考えこの時、

足が細くなるマッサージを思いついた。

しばらくするとみんなが眠りだし麗華が亮に声をかけた

「明日は万里の長城を案内するわ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ