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グッド・ジョブ エピソード0  作者: 渡夢太郎
三章 アメリカ編
28/132

クリス

「3、4つ目」

亮の前の書庫には棚が20列有った。

「ダン、大丈夫か?20列もあるぞ」

ジョンが聞くと亮があっさりと答えた。

「大丈夫です、経済書が多かったので完璧です爆弾はすべて左側の棚です」

「ん、決まっているのか?」

「ええ、犯人本人が後で撤去しやすいように向こうから見て右側に

 セットしているみたいです」


亮は今朝と違った本を隊員に指示し10個の爆弾を発見し処理をした

亮は2階への階段の前に立つとジョンが言った。

「ダン、ここは2階の手すりにロープをかけて

 上がったらどうだ?」

「いいえ、手すりにも仕掛けてあります」

亮は懐中電灯で手すりを照らし双眼鏡で手を擦った後を見ながら言った。

「なるほど」

ジョンは微妙な手袋の後を見て納得した。


亮は大理石の階段をライトで照らしジッと見つめた。

「4段目と5段目と14段目です」

「どう言う風にセットしてある?」

「ここは手が込んでいます。今朝見た大理石の模様と違いますから

偽物を上に被せてあります」

「大理石の模様の違いが分かるのか!」

亮の指示に隊員は驚きながら爆弾を外した。


「13番目、後7つですね。ジョン」

「うん、犯人の言った事が本当ならな」

亮はジョンの言葉に緊張が走った

そして2階の3つの爆弾を処理すると

3階へ昇る階段の爆弾を1つ処理し

残り3つになった


~~~~~~~

図書館の4階にはローラに手錠をはめ

二人の手をロープで縛られ床に転がされている

姿を見て男は言った。

「まだ、大学から連絡が無いな、クリス」

一人の大柄な男がピストルを手に持って

立っていた。


「ええ」

クリスは心細そうに返事をした。

「クリス大丈夫?警察はここへは上がって来ないわよね」

黒い皮のジャケットを着たセクシーな女性がクリスに言った

「大丈夫です、23個の爆弾を一緒にセットしたじゃないですか」

「アン、信じてやれよ。爆弾オタクのクリスの爆弾は完璧だ」

「そうね、素敵な爆弾だわ。マット」

「僕の作った本爆弾のトラップを解除できるわけ無いですよ。

本棚にある本をすべて覚えていない限り不可能です」

自信を持っていたクリスは、亮が爆弾のトラップを次々に解除して行った事を知らなかった


~~~~~~

学長室ではサマーズ学長とスミス学部長が話をしていた

「たくさんのOBと話をした、ゲイツは1億ドル出すそうだ」

サマーズはOBと話をしたメモを読みながら言った。

「テロに屈するんですか?学長」

 「いや、君の言う事を信じたい」

「じゃあ、ダンを・・・」

「その日本の天才とやらの力にかけてみよう」

サマーズ学長はスミスを見て笑った。

~~~~~~~~

「スコット警部補、サマーズ学長から電話が入っています」

職員がスコットに電話を渡すとサマーズ学長が言った。

「OBから連絡が入った、要求の金額を寄付するそうだ、

世界的に貴重な蔵書は燃やせない

 しかも人質が5人の命が大事だ」

「でも、相手が約束を守る保障はないですよ」

「とにかく本1冊すら燃やす事が無いように交渉をしてくれ」

「でも、テロを許したら」

「これはテロではない!取引だ」

「りょ、了解しました」

スコットは頭に来て椅子を蹴飛ばしクリスに電話をかけた


「おい、トム交渉に応じよう」

「さすが物分りがいい学校です、それとも金持ちのOBがいるからでしょうか?」

「取引方法を教えてくれ」

「了解、折り返し電話をする」

クリスは電話を切った。

~~~~~~~~~

「マット、OKだ。大学は交渉に応じた」

「よし!ジャックに連絡だ」

マットはジャックに連絡を取った

~~~~~~~~~~

「ダン」

ジョンが亮の肩を叩いた

「はい」

亮が返事をするとジョンは悔しそうに答えた。


「大学が交渉に応じるそうだ」

「えっ、アメリカはテロリストと交渉しないのでは?」

「大学は民間企業だ」

「では、引き返すんですか?」

「ここまで来て引き返す事は無いだろう」

「はい、気になることが1つあります」


「なんだ?」

「30分であの20個の爆弾を一人でセットできるでしょうか?

 共犯者がいないと無理だと思います」

「うん、なるほど」

「4人の人質って本当にこの大学の学生でしょうか?」

「今調べている所だ、もうじき返事が来る」

~~~~~~~~

SWATのトラックに乗っていたフレイザー警視の元に連絡が来た

「該当者無しか・・・。了解」

フレイザーはジョンに伝えた

~~~~~~~~


「ダン、君の言った通りだ。学生全員の所在が確認取れた」

「では人質と言うのは?」

「嘘に違いない、ローラ以外はグルだ」

ジョンは自信を持って言い切った。

「分かりました、先を急ぎましょう。残り後3つです」

亮は3階の本棚と床を見渡した


「無い、ジョン何も変化していません」

「それは無いぞ、奴らは4階に上がってくるのを1番恐れているはずだ」

「はい」

亮は床に顔をつけて懐中電灯で床の変化を見つめ

そして横になって天井を見つめると亮はあるものを見つけた。

「有りました」

亮が天井を指差した。


「どこだ?」

「階段の上の天井が少しゆがんでいます、きっと重いものが天井裏に

 セットしてあるんだと思います」

「うん」

ジョンは部下に指示し通気口から入るように支持をした

「あと2つですね」

亮はもう一度本棚を見た


「すごい!本爆弾が8冊あります」

亮はジョンに向って言った

「8冊?」

「はい、1階、2階の本棚と違って丁寧に並べてあります。

たぶんセットした人間が違うんだと思います」


「なるほど、それで何処が違っている?」

「本のタイトルのフォントが違っています」

「フォントが違うの分かるのか?」

ジョンは驚いて聞きなおした

「はい」

「さっそく処理をしよう」


「待ってください、セット人間が違うという事は爆弾の質が違うと思います」

「ん?」

「1階は赤外線トラップで横切ると爆発、本の頭を引いて傾けると爆発するように

なっていました、2階への階段は踏むと爆発する圧力スイッチです。そしてこの3階は

天井におそらくガソリンタンクがセットされていると思います」

「うんなるほど」

そこへ通気口に入った隊員からジョンの所へ連絡が入った


「ジョン、リモコンでガソリンタンクがセットして有ります」

「解除できるか?」

「はい、簡単です」

「頼む」

「ダン、君の言った通りだ。上にガソリンがセットしてあった」

ジョンが笑うと亮がホッとして言った

「8冊の本は触っただけでも爆発するかもしれません、

ただクリスが言った事が本当なら6冊はフェイクですね」


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