良子の報告
伊豆では良子たちが綺麗な海で泳ぎ
夜は海岸で出会いを求めてたくさんの男女が砂浜を歩いていた
「良子ちゃん、こっちへ来て良かったろう」
徹は良子の顔を覗き込むと良子は長い髪を掻き揚げて
「うん、気持ちいいわ」
二人はいつの間にか手を繋いで防波堤に座った
徹は良子の肩を抱くと良子の髪をなで首筋から耳元にキスをすると
「ああ」
良子は小さな声を上げ徹とキスをして次第に激しく求め合って行った
「良子ちゃん」
徹は良子の手を引き岩陰でスカートをめくり下半身に触れ
良子は興奮で徹を受け入れた
民宿に戻った良子と徹の様子を見た弓子は
二人が関係した事を感じてニッコリと笑った。
2日後東京に戻った良子は東京駅から亮に電話をかけた
「ただいま、伊豆良かったよ。團君も行けばよかったのに」
「お帰りなさい」
「お土産の干物買ってきたんだけど」
「ありがとう」
「生ものだから早めに渡したいんだけど、何処にいるの?」
「分かりました、東京にいますから今からでも」
「本当、じゃあ銀座でいい?」
「ではル・フルールで会いましょう」
「うん」
電話の向こうの良子は嬉しそうだった
ル・フルールで会った良子は日やけで
真っ黒だった。
「いい色に焼けましたね」
亮は良子の日やけを見ていると
「凄くよかったよ、伊豆。一緒に行けばよかったのに」
良子の顔はとてもさわやかだった
「これお土産ね」
「ありがとう、軽井沢の件済みませんでした」
「ううん、何かあったの?」
「ええ、まあ」
亮は詳細をいえなかった。
「私達これからどうなるんだろう」
良子が亮に質問するように言った
「どうなるって?」
亮は二人の男女交際の発展の考えも無く
他のカップルがどんな交際をしているか分からなかった
「秋山さん、普通の男性と女性って
どんなお付き合いしているんでしょう?」
「遊びに行ったり、食事に行ったり、お酒を飲みに行ったり、あと・・・」
良子の目が潤んできた、それは亮を裏切った罪悪感か
亮の煮え切らない態度に不満を寄せていたのか
良子の声が詰まっていた。
亮も良子の態度に気づき、自分が良子を希望に添えられない
自分が惨めだった。
二人はしばらく無言で居ると
「私、気になる人が出来たの」
亮は良子に言われると心臓がドキドキして
頭がくらくらとした。
「そうですか・・・」
「気にならない?」
良子が小さな声で言うと
「ええ、少し」
亮は女性に対してまったく自信がなく
秀樹に言われたように、古文書でテクニックを覚えてからではないと
良子に対して積極的になれないような気がしていた
「じゃあ、何とか言って、それにいつまで私を秋山さんと呼ぶの?」
「そ、それは親しくなったら」
「私とあなたはまだ親しくないの?」
良子は涙を流し始めると亮は困っていた。
「しょ、食事でもしませんか?」
亮は良子のご機嫌を取った。
「なにを食べるの?」
良子は涙を拭きながら聞いた。
「焼肉はどうですか?」
「わ、私大好き、焼肉」
「本当、良かった」
亮は慌てて秀樹の所へ電話をかけた。
「お父さん、銀遊亭に行きたいんですけど」
「ん?」
「予約は直接店に電話をしろ」
「良いんですか?」
「当たり前だ、お前はもう大人だ」
「はい」
「支払いはチェックにサインするだけで良い」
「ありがとうございます」
「秋山さん、銀遊亭に行きましょう」
「わあ、嬉しい」
さっきまで泣いていた高級焼き肉店銀遊亭と聞いた
良子はすっかり元気になっていた
そこに弓子から良子に電話がかかってきた
「良子、今何処?」
「銀座で團君と一緒」
「じゃあ、合流しようよ」
「でも・・・」
良子は徹が一緒じゃないかと返事に戸惑った
「良子大丈夫よ、私と博と二人だから」
良子はホッとした。
「弓子今から團君と食事に行くんだけど」
「わあ、私も行く」
良子は遠慮しない弓子の性格が嫌だった
「團君、弓子が合流したいんだって」
亮に聞くと亮はニコニコ笑って答えた
「ああ、いいですよ」
銀遊亭の前に弓子と佐田は腕を組んでやって来た
「久しぶり、團さん」
日焼けした弓子が嬉しそうに笑うと店内を見渡した。
「ここ高いんでしょ」
「大丈夫です、僕がご馳走します」
弓子が言い難そうに話すと亮が笑って答えた。
「本当ですか?」
いかにも大食いの佐田が大喜びをした
「いいの、ご馳走しても高いよ」
良子が耳元で囁くと亮は一緒に伊豆に行けなかった
お詫びの意味もあって
食事をご馳走するつもりでいた。
「良いんです」
三人はビールを飲みながら焼肉を食べて
伊豆の話で盛り上がっていると
弓子はデジタルカメラを亮に見せた
「けっこう巨乳でしょう、良子」
「やめてよ、恥ずかしい」
「あれ、團さんに水着姿を見られるのが恥ずかしいの?
水着姿見せて誘惑すればいいのに」
良子が止めようとすると
弓子が言うと良子は何も言えなかった。
そして写真の中には良子と徹が肩を抱き合っている
姿が亮の目に入っていた。
「この人が秋山さんが気になる人か・・・」
良子が男性と親しげにしている姿を見ていると
亮はだんだん男として自信が無くなってきた。
「ねえ、團さん。今度良子の家にみんなで遊びに行く事になっているの」
良子は自分の口からではなくて弓子の口から言われた事で動揺した
「ああ、そうですか」
亮が良子の顔を見ると良子は慌てて答えた。
「あさってから両親が海外旅行で妹は合宿
1週間だれも居ないの、團君も来れば」
「はい、行きます」
良子は当然断ると思っていたのに
来ると言われて驚いていた。
「良かったね、良子。團さんが来てくれて
じゃあみんなで遊びに行こう」
「じゃあ僕料理作ります」
亮が言うと弓子が聞いた。
「團さん料理得意なんですか?」
「はい、作るのが好きなんです」
「いいなあ、料理の得意な男性」
弓子は佐田の方を見ると佐田は慌てて否定した。
「お、俺は料理なんて女がする物は出来ないよ」
「でも、料理人は男が多いよ、博」
「まあ、そうだけど・・・」
「料理人の世界は厳しいから女性は入っていけないからですよ
それに、男性ばかりだとついつい女性に甘くなってしまったり
セクハラになってしまうらしいです」




