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グッド・ジョブ エピソード0  作者: 渡夢太郎
二章 再会
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救出

亮は塩沢湖に車を走らせると

雨宮の友人に電話をかけた。

「すみません、雨宮さんのお友達ですか?」

「はい」

「團亮と申します。黒いバンを探しているんですが」

「はい、今その車が止まりました」

女性はその車の停車している場所を説明すると

亮は3分足らずでそこに着いた


~~~~~~~~

両腕を捕まれた美咲は無理やり別荘に連れ込まれた

「おとなしくしろ!」

助手席に乗っていた男が美咲を恫喝した

美咲は体をすくめると、ガタガタ振るえ

椅子に座った

「いい胸しているな」

男が美咲の胸を鷲づかみにすると

美咲は体全体で拒否して逃げようと玄関に向って

縛られた足でピョンピョンと跳ねていくと


「あはは、まるで運動会の障害レースだな」

男が猿ぐつわを外すと美咲が声を上げた。

「止めて!」

「だめだね、今夜の4人の夕食だ」

「嫌よ!」

「可愛い顔しているな」

「私の父は警察官よ」


「あはは、お巡りか。俺の親父は国会議員の田中誠一だ、

僕が一言言えば首だよ、お前の親父さん」

田中は美咲の顎をなでると、美咲は悔しさで目が涙で一杯になった。

「パパ助けて!パパ・・・」

「あはは、キスしようぜ」

田中は美咲の猿ぐつわを取って汚い口を近づけてきた。


「止めて、助けて」

美咲は首を横に向け田中のキスを避け

立ち上がり逃げようとすると美咲は田中に水落ちを殴られ気を失った

「おとなしくしろ!」

「おい、服を脱がせろ。一発目は俺だ!」

田中が荒々しく声を上げた


~~~~~~~

亮は別荘の前から五郎に電話をかけた

「五郎さん、友人が拉致されて救出したいんです」

「分かった、何処へ行けばいい」

亮が五郎に場所を教えると五郎は5分で着いた。


「五郎さん、ありがとうございます」

「亮さん、竹刀持ってきたわよ、殺すといけないから」

多恵が亮に笑って亮に竹刀を渡した。

「相手は4人だそうです」

亮が五郎に言うと雨宮の友人の香苗がうなずいた


「多恵さん、僕達が突入して合図を送ったら警察に電話をしてください」

「亮さんすぐに警察に通報すればいいじゃない」

「多恵さん、原さんが男達の意志に反しているかどうか確認してからじゃないと・・・」

「そうか」

「じゃあ、多恵頼むぞ」

「はい。あなた、気をつけて」

五郎と亮は立ち上がり別荘の玄関のドアに耳を付けた


「そろそろ、いただくか。服を脱がせろ!」

「いや助けて!」

美咲の悲痛な叫びが聞こえ美咲を殴る音が聞こえると

亮は五郎に合図を送った。

「五郎さん行きます」

「うん」

亮が合図を送ると二人でドアに体当たりをして

数回でドアが壊れ、亮と五郎が飛び込んだ

「なんだお前ら!」


二人の男がナイフを持つと

亮は一瞬で竹刀でナイフを叩き落した

二人の顔を竹刀で叩いた


「おまえら、住居侵入だぞ!」

「君達を拉致監禁で逮捕します」

五郎が冷静に話をすると田中は笑った

「あはは、警察でもないのに逮捕なんてできるわけないだろう」

「民間人でも逮捕権が有ります」

亮と五郎が田中に迫った


「良かった、多恵さんへ合図を送ってください」

「OK」

五郎は多恵に合図を送ると倒れている二人の男の手を縛り

気を失っている美咲を抱いてソファーに寝せていた

亮は田中の首に竹刀を向け一歩ずつ迫った


「おいおい、僕達は無抵抗だぞ」

田中はポケットの中に手を突っ込んでモゾモゾとしていた。

「もうすぐ警察が来る、おとなしくしていろ」

五郎が低い声で言うと反省をする様子は無かった。

「あはは、僕のパパは政治家だ未遂ならすぐ釈放だ!」


~~~~~~~

パイパスから高級外車が2台塩沢湖に向って走っていった

「若からSOSだ、急げ」

後ろに座った怖そうな人相の男が言った

「はい」

そして、亮たちが居る別荘の数10メートル前に車が着くと

目の前に数10台のバイクが止まっていた。

外車から男が8人降りるとバイクに向って怒鳴った。


「邪魔だ!どけ!」

「ここから先は行かせない」

「なんだお前ら!」

「信州連合、レディース極楽蝶総長。雨宮ヒロ。

女の子を拉致して集団で襲うなんて許せない」

「なんだこいつら、女ばかりで」

運転していた男がヒロの方へ向って行くと凄んで見せた。


「極楽蝶の総長さんよ、俺達は何者か知っているのか?」

「知らないね、でもここは私達の縄張り土足で

上がってきてもらっちゃ困るのよ」

「ふん、たかが女が偉そうに」


「ねえあんた、レディースがいると言う事はメンズもいるのよ」

すると遠くからバイクの音が聞こえてきた。

「あんた、何処の組だか知らないけど

、天竜組にはきっちり挨拶したんだろうね」

「い、いや」

「信州連合の総長は天竜組の組長前田康夫の

息子の清次だよ、覚えておきな」

「このアマ」

「おい、戻るぞ!」

強面の男が声をかけるとみんなが車に乗った。


「いいんですか?兄貴」

「しょうがない、若が警察に捕まってもお父上の力ですぐに釈放だ

 間に合わなかった事にしよう。

元々お父上のガードでこっちに来ていたんだから」

「はい」

2台の車は戻って行った。


~~~~~~~~

間もなくパトカーが来て4人を捕まえ

美咲は救急車で病院に運ばれた


やがて目を覚ました美咲の前には落合が居た

「原君、大丈夫か?」

「あっ、落合先輩」

「良かった」

「先輩が助けてくれたんですか?」

「あ、ああ」

「ありがとうございます」

美咲は感激で落合の手を握った


~~~~~~~

一方警察では亮と五郎が調書を取られていた

「君達、別荘のドアを破って入ったそうだね」

警察が五郎に聞くと五郎が犯人扱いされているようで不愉快だった。

「はい、緊急だったので」

五郎が答えると刑事は執拗に聞いた。


「どうして警察に連絡をしなかった、

それも待てなかったというのか」

「はい、待てませんでした」

亮が刑事の目を見て答えた

「もし、合意の上だったらどうするんだ」

「助けてと言う声が聞こえました」

「一応、彼らの言い分を聞くけどね、立証は難しいな」


亮は美咲に事情聴取を聞いてもらいたかったが

美咲の心の傷になる事を避けておとなしくしていた

「まあ、相手もあなたたちを訴えないそうだし

團亮、君は未成年と言う事と緑川先生は社会的地位もある方だし

 壊したドアの弁償をするという事で終わりにしましょう」


「えっ、やつらの拉致監禁の罪は?」

「だからやっていないって言っているんだよ!

 お前は二人の顔を竹刀で殴ったんだ、傷害罪だぞ」

刑事は机を叩いた亮は帰り道悔しくて涙を流した。

「五郎さん、悔しい」

「亮さん、よく我慢しました。彼女の立場を気遣ってでしょう」

「はい」


「亮さん、私はあなたのその優しさが好きです。

そしてあなたを誇りに思う。

きっと父上もそう言うでしょう」

五郎は團亮を立派な人間に育てる事を心に誓った


「ありがとうございます」

「神様はあなたを見ています」

亮はテニス部を辞めそれ以来部員と一切連絡を取ることは無かった

翌日、良子から軽井沢に来たいと連絡があったが

亮は前日の出来事が頭に残っていて断ると


「じゃあ、私伊豆に行きます」

そう言って良子は電話を切った


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