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グッド・ジョブ エピソード0  作者: 渡夢太郎
二章 再会
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裏切り

「彼、頭はいいけど女性の付き合いは下手そうだね」

良子はそれに対しても返事が出来なかった。

「欲求不満にならない?」

来島は良子の耳元で囁くと良子は返事に困っていた。

「そんな・・・」

来島は良子のミニスカートから出た太ももと細く締まった足首を見ながら

体の線を想像していた。

~~~~~~~~~

「お待たせ」

亮と弓子が戻ると弓子は周りを見渡した。

「あれ?瑞江と佐田さんは?」

亮が聞くと良子と来島は首を横に振った。

パレードが始まる寸前に二人は戻ってくると

亮は瑞江と佐田の二人の様子が明らかに変わったのに気がついていた。


それぞれ、元のカップルに戻ると

佐田と弓子、来島と瑞江はシートに座りながら

体を寄せ合い抱き合っていた。

亮はその風景を大好きな洋画のようで憧れの目で見ていると

良子は亮の肩に頭を傾けた。


「あっ」

亮は小さな声を上げ、胸の鼓動が高鳴り良子の髪のいい香が

頭にめまいを起こさせ手に汗をかき、目の前を横切る美しい光を放つ

パレードの動きが時々とまって見えた。

亮と良子の距離の近さはそのまま帰りの電車でも続き

池袋駅で二人が別れるまで良子は亮の腕を離すことは無かった


亮はアメリカ映画のように男女が簡単に好きになってキスをしてしまう

感覚は自分の中では信じられず、あくまで理想の話だと思っていた

しかし、今日自分が感じた良子の甘い香、時々触れる良子の皮膚の感触と

やわらかさ、これは恋であるかただの男の欲望か理解できなかったが

とても心地よかった事は事実だった。


その夜、亮が帰ると千沙子が亮の部屋の前で声を掛けた。

「お帰り、どうだったディズニーデートは?」

「楽しかったよ姉さん、僕達の年齢で『付き合っている』という言葉は

 どう言う意味なのかな?」

「あはは、初めて聞いた。亮のその手の質問」

亮が照れていると千沙子はえらそうに答えた。


「社会人で付き合っていると言えば、もしかしたら結婚前提と感じだけど

 学生はまだ相手を養う力も無いし、まだ進路も決まっていないから

 取り敢えず男と女がくっついたって感じかな」

「とりあえずか」

「友達か?恋か?まだ分からないでしょう。時間をかけないと」

「なるほど、さすがだね。姉さん」

「任せておいて、友達の恋愛相談屋だから」

千沙子は舌を出した


「ところで、姉さんの方は?」

「うふふ、イケメンの弟とかっこいい父親を持つと理想が高くなるんだ」

「美佐江姉さんは?」

「あの人は自分以上の相手を探しているけど、それも難しいね」

「あはは、なるほど」

「ところで、亮。秋山さんとやった?」

亮は千沙子にいきなり言われておどおどしていた


「ま、まだだよ」

「秋山さんは歳の割りに色気があるから、誘惑が多いわよ」

「うん、そんな気がする」

「さっさとやらないと、逃げられちゃうぞ」

「やるって、責任の無いセックスはしたくない」

「相変わらずお堅いのね」


「相手の意向があるし・・・」

「そうかなあ、私が他人だったら・・・うーん亮に欲情はしないか」

「そうだね、僕も欲情しないよ姉さん」

「ん?」

「いくら弟だからって言ってもブラくらいつけて欲しい」

千沙子はノーブラにTシャツ姿だった。

「でも、いい胸しているでしょう」

「うん」


亮が部屋に入ろうとすると千沙子が声をかけた。

「亮」

「はい」

「彼女とだめになったらいつでも私の友達を紹介するわ」

「はい、出来たら・・・」

「仁美でしょう。分かっているけど」

千沙子が微笑んでウインクをした。


亮の大学の学生生活は忙しかった。

理学療法士の資格を取る為に、大学の授業が終わると理学療法士の

専門学校へ行かねばならず帰宅は毎日夜の10時だったが

ある日の昼にテニス同好会の練習をしていた。


「久しぶりだな團」

3年でキャプテンの落合が声を掛けた。

「すみません、勉強が忙しくて」

「しょうがない、うちの大学は学業優先だからな」


「はい」

「せめて試合だけでも出られないか?」

「日程によりますけど日曜日なら」

「分かった、エントリーの準備しておく」

「はい」


インターハイに出場経験者の落合正美と亮が練習をすると

周りの人間が目を見張る打ち合いで、亮は落合を打ち負かした

「團、すごいなあ。高校時代は本当に大会に出た事無かったのか?」

「ええ、部活していなかったので」

「そうか、民間のテニス倶楽部か」

「はい」


そこへ同学年の原美咲がスポーツドリンクを持ってきた

「團君凄い、落合先輩を負かすなんて」

「たまたまです」


「團君、今日この後飲み会があるけど・・・」

「すみません、帰ります」

「そう・・・」

美咲は入部して一度もテニス部の飲み会に参加しない

亮を不思議に思っていた。


「薬学部ってそんなに忙しいの?」

「いいえ、夜は専門学校へ行っているので」

「えっ?何の」

「理学療法士の学校です」

「理学療法士?」

「はい」

美咲は理学療法士の学校へ行く東大生の亮が不思議でならなかった


「大学と専門学校両方の学校へ行けるの?」

「ええ、専門学校の方は4年制で授業時間が短いから夜間部の単位を調整して

 行っています」

「そう、本当に忙しいのね」

「ええ」

「でも、どうして?」

「家庭の事情です」

亮は先祖の團正志斎が残した秘孔の調査の為に

骨格、筋肉を勉強したかったのだ


~~~~~~~~

秋山良子はディズニーランドへ一緒に行った仲間と飲みに行った

「良子だけ一人だから俺の友達連れてきたよ」

弓子の彼氏の佐田が言った

「初めまして本田徹です」

徹は良子上から下まで舐めるように眺めた

「ねえ、良子。團君今日も来ないの?」

弓子が残念そうに聞いた。


「うん、日曜日以外は学校で家に帰るのは毎晩10時過ぎだって」

「さすが東大生ね、私なんか大学に入ったら勉強なんか必要ないと思っていた」

弓子が言うと良子は亮の家庭教師の事が気になっていた。

「そう言えば妹さんの勉強はどうなったの?」

「今度の日曜日に教えてくれるって言っていたわ」

「良かったじゃない、彼勉強を教えるの上手らしいわ」

「そう、私も行こうかな」

弓子は一度亮の家を見てみたかった。


「行けばいいよ、どんな家か後で教えて」

「あら、良子行った事ないの?」

「ええ」

良子は返事をはっきりとしなかった。

「良子ちゃん、元気ないね。さあ、飲もう」

徹が良子にお酒を持って来て話しを始め、

話し上手の徹で良子は久しぶりに楽しい夜にしてくれ、

トイレの前で良子は徹にいきなりキスをされた


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