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穀潰しと言われた聖女は自給自足する   作者: ハバネロあんこ
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神託を授かる聖女

スニアンが正体を明かしたことでサンディとゴッツが便乗して暴露した。



「改めて初めまして、サンディこと春の精でございます」

「ゴッツこと、夏の精です、聖女様」


2体のゴーレムから現れた中身?は精霊だった。

あまりのことにリモネルは気絶しかけた。


サンディとゴッツは半透明の姿でフワリフワリ浮いている。

春の優しい桜色のサンディ。

夏の濃緑のゴッツ。

質量が定かではない存在。


「麦粒大とも山ほどとも言えないんです」とサンディが説明した。

今は掌の乗るようなと言っておこう。



サンディ「大精霊神の命により、リモネル様に仕えておりました。」

ゴッツ「聖女様の御身を案じた神が我らを遣わしたのです」


黙っていて申し訳ありませんと深々頭を下げて詫びる二人。

「まって追い付かない・・・なんで私!?」

「神託を授かれる聖女は貴女だけだからです」


え?他国にもいるはずでは?それにオランジェルは?

混乱するリモネルに2人は代わる代わる説明した。


―――


「纏めると人間が認可した聖女と神が認めた聖女の違いなのね?」

「左様です、オランジェルは双子だった故に聖女の力に寄生してただけです」

「あの者はオマケです」

それって私がオランジェルに言われた事なんだけど・・・。


「リモネル様は聖女であることを拒否なさいましたので、未だ神託が授からないのです」

「だって嫌なんだもの」

我儘なところはさすが双子だなとスニアンが苦笑いした。


「スニアン・・・彼らの事をあなた知ってたのね」

「これでも大司教だったからね、精霊と交信くらいは」


「虚言は許しません、スニアン殿」ゴッツが睨む。

これ以上なにを秘匿にしているのか、リモネルが詰問した、誤魔化しは許さないわと迫る。




「謀るつもりではなかったんだ、その・・・嫌われたくなくて」

スニアンは両耳に付けていたピアスを外した。




神々しさが増した姿が目の前にいた。

白い肌がパール色に輝き耳が尖り、銀髪は宝石を散りばめたように煌めいた。

「うひゃ~目が痛い・・・反則!反則だわ!」

「リモ!嫌わないで!」


その姿は図画でした見たことが無い。

「貴方、エルフなのね?」肯定したスニアンに私は床にへたりこんだ。



***




腰を抜かした私を抱きかかえてスニアンが半分正解といった。

「ハーフエルフだよ、この姿は迫害を受けやすいから変化してるんだ」


「そ、そう100歳超えてるって本当?」

「230歳になったよ、ふふっ」



儚げに笑う顔が美しすぎて腹立つーーー!!!

「リモ?」

「ハイ、ウツクシスグテ ムカツキマス」

私の反応に勘違いしたスニアンはこの世の終わりだと言って呆けた。

小一時間ほど宥める羽目になった。




落ち着くようにと、ハーブティをゴーレムに憑依したサンディが淹れた。

「秘密があるなら全部吐いてちょうだい」

「・・・引かない?」


今更なにを?と促した。

「私はかつてグロワールという名で錬金術をしてたんだ」

「ぶっっ!!!」口に含んだ紅茶を吐いてしまった。


グ、グロワーーーーール!!!!!



「この地が聖グロワールと名が付いたのは神の思し召しだよ」

スニアンは私に抱きついて私達の出会いは運命だ。と喜びに震えていた。


「ウフフ ウレシイワ ダーリン・・・・」棒。



美貌のハーフエルフで、教皇で、伝説の錬金術師。

欲張り過ぎじゃないかしら?




「秘密はもうない」そういうので一応信じよう。


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