聖女暗殺2
皇太子に宝石の件を聞かされ気を失ったのは事実。
夢見は最悪で熟睡できないのも事実。
かなりショックで数日眠れなかった、だけど立ち直りは早いのよ。
私に罵声あびせて出て行った人たち、同情はしても悲しくはない。
あの人たちが選んだ道だもの仕方ない。
魔物森を抜けられると思うのもおかしいわ、危険は知っていたはず。
逗留二日目の朝。
ブスリとしたメイドが朝食を運んできた。
スープから異臭がしたから「あなた飲めば?」と言ったら青い顔して逃げた。
皇太子に相談して調べたら神経毒が入ってた。
生臭かったので魚の毒のようだ。
生のまま入れたらダメじゃない?
メイドは懲りずにバカを繰り返した、水差しがやたら濁って臭かった。
これでイケるとなぜ思うの・・・
暗殺の意図が分からないので泳がせることにした。
泣いて喚いて演技したら、医官を呼んできた。
「加護付の指輪です」とグロイ指輪を填められた。
すぐに呪い(マジナイ)に気が付いて錬金で違うものに変えた。
安い魔道具だったので簡単だった。
それから怪しげな薬を寄越したから全部窓から捨てたわ。
「証拠を捨てるな!」って皇太子が怒って拾いに行った。
三日目
ウカイル親子に事情を話して差し入れを頼んだ。
化粧品とご飯を貰った。
カイルとザインを見てメイドが頬を染めてクネクネしてた、あーはいはいガンバレ。
その隙にメイクした。
ヤツレメイクと目を腫らすメイク、我ながらブサイクに拍車がかかった。
皇太子が「か、かわ・・いいぞ」と言うが肩が笑ってますが?
三日目の夜中、メイドが実力行使に出た。
疲れて寝たと思い込ませたから好機と踏んだらしい。
錬金で部屋壁の一部を拝借、私と同じくらいゴーレムを造って寝かせておいた。
後で戻すから名は付けない。
寝具裏で待機してたらメイドがザクザクやりだした、そりゃもう楽しそうに。
テンションが上がったのか「ひひひっ」と笑いだす、まるで鬼女。
後はもう・・氷漬けにして牢屋へ連行。
加担した医官を皇太子が威嚇したらペラペラスラスラ。
裁判するまでもないと言っていたのでご愁傷様です。
私も皇太子も名演技だったわ。
笑い堪えてひくひくしてたら筋肉痛になったけど。
首謀者はなんとメニアシトラの魔術師団長だった。
「うーん、王国の高官が攻撃を仕掛けてきたわ、契約はどうなるかしら?」
メニアシトラ王と結んだあの高次呪詛盟約書翰を広げた。
盟約書の呪いが私個人でも発動するのか不明だけど、すぐわかることだろう。




