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穀潰しと言われた聖女は自給自足する   作者: ハバネロあんこ
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砂漠の現状と新しい友人

7話砂漠の夜は寒かったが抜けていたので割り込みしました。

6・7・8修正しました

備えましょう


リモネルは砂漠全体に結界が張れないかと、検証していた。

今後の平和の為に、そう心の平和!大事です。


砂漠をぐるりと囲むのは魔物の森だ、土地が潤い作物が採れるようになった今、いつ侵入されるかわからない。

「それに一番厄介なのは人間よね」

ゴロツキや盗賊なんかに住処にされたら困る。


「うん、砂漠化を抑えたのは全体の4割くらいね。」

羊皮紙には宮殿の周辺に点在するオアシスの監視と観察事項を書いた。

ぐるりと大小6か所造られた。


「近頃は虫も飛んでくるのよね、草花には良いことだけど畑はこまるなー」

リモネルは虫が苦手だった、土地が豊かになった証なので諦めるしかない。


「ミツバチは受粉してくれるから歓迎はするけどね」

「むぷぅ・・・?」

複雑です、とでも言うようにサンディが首を傾いだ。




「うん、最低六ケ所に結界陣を造って・・・宮殿から私が・・・」

昼も取らず、ブツブツと地図とにらめっこを続ける私の様子に、3人がソワソワしだした。

「・・・ん?あぁごめんね、せっかくのご飯がダメになるとこだったわ」


サンディ特製のフルーツサンドを食む、甘い果汁と酸味が優しく口の中に広がった。

そして、乾いた喉にフレッシュパインジュースが染みわたる。

「あーー美味しい!幸せー!サンディは料理の天才ね!」

緩々な表情をみせる私に3人は漸く安堵した。


相当険しい表情をしていたようで、3人は怖がってたみたい。

相変わらず愛嬌のない顔のようだ。





「午後は魔道具を作ろうと思うの、誰か手伝いお願いできる?」

3人が一斉に勢いよく手を上げた。


「うふふ、待って待って嬉しいのだけど大丈夫なの?」

3人がコクコクと頷く「我こそが!」というアピールが凄い。


「そうね、全員で何かするのは、畑作り以来だもの。みんなで作りましょう」

私は羊皮紙に書いた結界を展開する拠点箇所と魔道具の配置計画書を広げた。


「左上のここはメニアシトラ王国の東砦が近いの、だから一番強固な結界を置きたいのよ」

私がここへ向かった事を知られている、魔物森を沿うように伸びる交易道は商人達が良く通る。


いずれ砂漠の異変は露見して広まってしまうだろう。

「先手を打たないとね、みんなで頑張って造り上げた我が家が横槍をうけるのは嫌だわ」

丸ごと取られることだって十分ありえる、国益になりそうなものを見逃すわけがない。


リモネルはここを国にするつもりは毛頭ない、そもそも純粋な人間は自分ひとりだけ。

「住める環境になったからと来られても迷惑だわ」


土地と「小さな我が家」は友人と自分だけのオアシスとして護るのみ。

「私の考えって強欲かしら?」

3人は「わかりません」のポーズで返した。



「でね、本来は倉庫などを監視と警備をする魔道具なの、使用者の魔力を注いで起動するわ」

リモネルが魔道具の魔石部分に触れた、ポワリと外灯のように輝く。

「道具屋で買ったものだけど、これを改造して結界陣と連動させたいの」


一番興味を示したのはマールだった、玩具を貰った子供のように目を爛々とさせている。

「それじゃ1器を解体しましょ、仕組みから検討しなきゃ」


10分ほどでバラバラになったそれは案外簡素な作りだった、効果の強弱は使用者の魔力で上下するようだ。

「ふーん、こんな簡易なものを金貨20枚なんてボッタクリだわ、特許権絡みかしらねぇ」



起動用魔石から1本の魔力導線が延び、筐体中央に展開魔法陣が銅板に刻まれている。

銅板からは4本の魔導線が延びていた。

金属に緻密な魔法陣を彫る技術は難しい、これが高価な理由かもしれないとリモネルは納得した。

筐体の四方に魔力増強の小型陣と黒曜魔石が固定されている。


「・・・開発者には申し訳ないけど、なんとか創造できそうね。ゴッツとサンディ、これを18器造ってくれる?」

改造部分の説明と注意点を指示した。


2人は嬉しそうに胸を張った「おまかせあれ!」って言いたいようだ。


私とマールは魔法陣中央に設置する大型筐体と魔力分波器を造る。

繋げては失敗の繰り返しが半年間続いた。




***


「いい?起動するわよ、マールもっと下がって!」

やっとの思いで1基完成した、ブゥゥンと起動音を立て、それは銀色に光った。

魔道具周辺に壁状の結界光がたった、それへゴッツが拳を奮う「バシィン!」とそれは撥ね返りゴッツが横転した。

「威力は良し、高さを調整しましょう。超えられたら意味ないわ」

長身のゴッツがジャンプしたら頭が出てしまったのに気が付いた。



マールがどこから持ってきたやら大岩を投げつけた、結界壁に接触した直後、小さな石礫になり四散した。

物理攻撃には問題なし、だが。


「うーん、本来は害を成す人間を排除するものだけど。検証しようがないわね」

ここにいる4人は仲間であり害意など持っていない。



「そうだわ!ザック、マール、サンディ!友人を増やすわよ!」







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