↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界は突然に(仮)  作者: ルミナス
第2章 家族と魔法と喋る剣
16/25

第15話スライム

 俺が扉を開けると、中には見知った顔がいた。まず目に付いたのは、白いワンピースのような衣装な受付のお姉さん(名称不明)だった。

「ギルドに登録して一ヶ月おめでとう!毎日依頼を受けてくれるからとても助かってるわ。思えば最初はこんな子供が?とか思ってたけど、今はそんなこと思ってないわ!これからもよろしく!」

そう言って手を出してきたので、握手をする。

「ちょっとーそれはひどいんじゃないの~?」

アイシャさんが割り込んでくる。相変わらず黒ナース服だ。足の黒ストッキングが眩しい。

「ヤマトくん!おめでとうー今日は馬鹿兄弟とグエン君を呼んでおいたわ。あとで挨拶に来ると思うから、よろしくね」

「ありがとうございます」

俺はお姉さんとアイシャさんにお礼を言う。

「一ヶ月くらいでパーティなんて、いいご身分ですわ!」

「一ヶ月か…三ヶ月まで持つか見ものだな。」

ひどいことを言いながらロスト兄弟が来た。今日は商人のような格好をしている。この兄弟は会うたびに格好が違うから、パッと見でわからないことがある。…どんな仕事なんだろうか。

「まあ、これからも気をつけてくれ。困ったことがあれば金次第で相談に乗るぞ。」

「私はやすくないので!そのつもりでお願いしますわ!今日はタダで御飯を食べ…」

テスタがうるさいから無視をする。次はグエンのところに行こう。

「一ヶ月か…俺にもそんな時期があったなあー」

グエンはいつもどうりの鎧だった。彼の鎧は真っ赤なので、パーティ会場にはちょっと毒々しい。ていうか脱げよ。

「まあ、このしばらくヤマトにはお世話になっているからな。あいつたちも一回お礼を言いたいと言っていたぞ」

グエンのパーティのジンとカルラは今、大怪我を負って病院にいる。食料不足になった日に持ち込んだゾウサギの肉がとても高額で売れたので、欲を出して狩りにいったらしい。あの時と同じ作戦は途中までうまくいったものの、最後逃げたやつを追ったときに、ジンとカルラが返り討ちにあってしまったらしい。そのまま街まで逃げ込んだが、距離があったために治療が遅れ、魔法を使用しても1月以上かかる重症になってしまった。俺はしばらくのあいだ、グエンの依頼を手伝っていたのだ。

「そうか…まあ、グエンにはその分いろいろ教えてもらえて助かってるよ。気にしないで欲しいと伝えといてー」

俺の口調も随分と砕けたものだ。グエンは年上だが、気の合う友人として付き合えている。

「おっと、お姫様を待たせすぎだぜ?行けよ」

そう言ってグエンはフィンネを指差す。今日俺は、フィンネに伝えたいことがあるのだ。

 フィンネの格好は純白のドレスに、白の花飾りをつけている。フィンネの緑の髪と花飾りはとても似合っていた。今日はフードをかぶっていなく、長く伸びた耳と整った顔がよく見える。俺はこの一月、真剣に魔法を教えてくれ、いろいろ世話をしてくれたフィンネをいつの間にか好きになっていた。フィンネの事を思うと熱くなり、フィンネと一緒に人生を歩みたいと思っていた。それで今日、人生初の告白をしようと思った。パーティを開いてくれたお礼を言って、そのあとに思いを伝える。後先なんて考えない。フラれたそこまでなだけだ。

「やあフィンネ今日はありがとう!」

「ヤマト…お礼はアイシャにも言ってね、アイシャも手伝ってくれたから」

「もちろん言うよ!今思うと、フィンネにはずっとお世話になってるねー」

「魔法の事?それは……私がヤマトに教えたいだけだから……気にしないで」

気のせいかフィンネの頬が赤い気がする。もしかしていけるか?

「俺、ずっとフィンネに言いたいことがあったんだ!」

「何?」

俺はフィンネの目を真っ直ぐ見る。他の皆は俺とフィンネの様子に固唾を飲んで見守ってくれていた。

「俺は君のことが…」

カーーーン!!カーーン!

突然、とても大きな鐘の音が鳴る。なんだ?

「皆、外に出ましょう!」

アイシャさんが言うと、俺達は外に出た。一体なんなんだ?折角の告白の邪魔をしやがって…




 外に出ると、ギルドのメンバーはギルドに集合するようにと伝達があった。ギルドカードにもメッセージが届いている。俺達はギルドに着き、中に入る。ギルドには今までない雰囲気だった。

「諸君に緊急集合してもらったのはワケがある。」

ギルドマスターと呼ばれる男の言葉に、全員が息を呑む。

「スライム…これが北の湖に現れた。諸君にはこれを討伐、又は撃退してもらいたい」

スライム?漫画とかじゃ雑魚中の雑魚じゃなかったっけ?

「これに失敗したらテンカの街は滅びるだろう。今住民の避難を済ませている。王都にも応援を要請しているが、すぐには来れない。諸君の活躍に、この街の未来がかかっている」

スライムごときにこんな?とか思ったが、ギルドの雰囲気がとても重々しい。俺はグエンに聞いた。

「スライムって何?」

グエンは知らないのか?ととても不思議そうな顔をしている。

「スライムは粘液状の体を持つ魔物で、核と呼ばれるものを中心にして生きている。普段は動物の死骸などを食らっていて、おとなしい魔物だ」

と言った。ここまではまあイメージにあった。

「この粘液状の体が厄介で、まず物理攻撃は効かないから、強い魔法を使って一撃で核を壊さないと殺せない。しかも、高度な知性も持っている、並のパーティじゃ帰り討ちにあってしまう。」

ここから俺のイメージとかけ離れていった。

「ごくまれに水を吸収して際限なく大きくなる奴がいて、今回のはそれだろう。巨大なスライムはその体を動かすだけで命を飲み込み、さらに体を大きくする。昔スライムに滅ぼされた町や国の伝承があるくらいだ。」

こんな恐ろしい生物なのか…スライム舐めてた。

「皆!静かに!」

ギルドマスターがざわついている俺たちを静かにする。

「討伐作戦は【スルクライ】と【神喰】のパーティを中心に行ってもらい、他のものはそのサポートをしてもらう。では、ギルドカードに班分けを送ったので、それぞれの場所に集合してくれ!」

俺は自分のギルドカードを見ると、「内容 神喰のサポート 場所 北の検問所」と書かれていた。グエンとは違うグループらしかったが、俺は北の検問所に向かった。


キャラ紹介とかはあったほうがいいのかな?よかったらご意見、ご感想お待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。