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推しと異世界召喚    作者: 安寿
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k13 感動の?再開

そして俺は自分でもやらかしてしまったとおもう。

行動に出てしまった。

あの討伐遠征、聖女を失うという取り返しがつかない失態を報告した後に。


一度みんな解散したのだが。

俺はもう気が変になりそうに後悔の念で頭がいっぱいで、


気が付くと、また一人で、ふらふらと魔王領近くまで来てしまっていた。


馬鹿もいいところである。


「なんだ、この雑魚。バッカじゃねえの?」

いきなり、身体に蜘蛛の糸のようなものが巻き付き、身動きが取れなくなった挙句、蛇の鱗のようなものが付いた長いものが俺の首に巻き付いていた。


蛇、だ。


いや、大蛇だ、な、これは。締め付けられて声も出ない。


声が出たとしたところで助けを呼ぶことも出来ない。助けどころか、余計に魔物が集まってきて、食いつくされて終わりだろう。


確かに雑魚だね。ふっと自分をあざ笑ってしまう自分がいた。

聖女が居なくなれば聖女が生まれると言っていたから、多分だが、勇者が死ねば勇者が生まれるんだろうな。

俺一人死んだところで何も変わらない。か。


俺、何の役にも立たなかったんだな、召喚されたけど。

そんな事を冷静に自嘲気味に考えていた。


「あれ、あれ、京也くんじゃありませんか。

情けない姿ですな。」


「ま、ある意味似合ってらっしゃるか。

蛇に巻き付かれ、蜘蛛の糸の拘束プレイ。元世界のセクシー番長さんにぴったりの姿か。」


「それグラビアにしたら結構な部数売れるやつじゃね?」


「なんか、やられてる姿がエロイな。さすが京也。」


何っ?

聞き覚えがある声に振り向こうとするが、蛇の締め付けがきつくて首が動かせない。

しかも痛い。

ああ、俺もうダメかも。息が


苦しい。


「ははは、もうそろそろヤバいか。

アミ、解いてやれ。」


「えー?

 僕もっとやりたかったのに。もうお終い?」

かわいらしい少女のような声がするが、これって蛇だよね。ってさっきも雑魚呼ばわりしてたけど、こn首絞めてきてる蛇だよね?普通に話とかしてるけど、蛇ってしゃべれたっけ?

ああ、脳に血がいかないから頭まで悪くなってる。

蛇って普通話とかしないわ。つうか、鳴き声とかも聞いたことないかも。シューシューとかしか言わなかったんじゃなかったっけ。


ああ、死ぬんだわ。俺。

って情けなく気を失いそうになっていると


急に糸と首を拘束が外れて、俺は地面に放り出された。


「はあ、弱いな。虫けらのように弱い。」

「お前馬鹿じゃねぇの。こんなとこにそんな弱さで単身乗り込んできたのかよ。」

「挨拶くらいしてあげたらどうです?自己紹介もかねて。」

何やら聞いたことがあるような声がする。

「根本はあくま神官様だそうで、俺はなんか知らないけど魔人みたいななんかそういうやつなんだよね。」

「拳王ね、シュンくん、いい加減自分の名前くらい憶えときましょうね。」

根本が口を挟む。が意に介さずシュンが話を続ける。ああ、こいつら懐かしい。前と同じだ。このコンビ感。懐かしくて涙が出そうだ。そんなに日が経ったわけでもないのに、今の傷心な俺の心にしみわたる、元メンバーの声。

なわけないよな。

俺色々ハートブレイク過ぎて頭おかしくなってしまったのか。

蛇に締め付けられて脳に血がいかなくなったからかも。


「そいうわけで、一応こっちは魔族側って事。


お前がいるのは人族側、だろう?蘭乃丈もそっちらしいな。蘭乃丈が大賢者様とか笑っちまうよな。笑ったわ。俺。あくま神官もたいがいだが。」



「だから俺たち、敵同士なわけ。」


「メンバー感動の再会とはいかないみたいなんだよね。」

へ?

その声はやっぱり。

と思うと、

俺のことを足で蹴って、

腕を組んで見下ろしている

シュンと目が合った。


「シュン!」


「シュン!じゃねえよ、ったく、てめえはよ。なっさけねえな。


情けないと言われて実際に情けない姿だったのだが、

俺の前にはヘブンズゲイトのシュンと根本晃が立っていた。

根本晃は呆れたように棒立ちして俺を見下ろしていた。


「勇者だって聞いてたけど、なんか弱くね?」

シュンが言うと


「なんかがっかりするくらいの弱さですよね。こんなんで人族領大丈夫なんでしょうか。」


と根本が呆れたようにつぶやいた。


なんとも情けないメンバーとの再会だった。


「なっさけねえな。てめえ。

こんなん、同じグループの仲間だったとか考えたくねえわ。」


「なんで?

 なんでお前らもいんの?」


アホみたいな質問しか出来ない。


が、それは本心だった。




確かに蘭乃丈も召喚されているという事を考えたら、


他二人が召喚されていてもおかしくはない。


むしろ自然なような気さえする。


のだが、




なんでいきなり降ってわいたように出て来たのか。









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