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推しと異世界召喚    作者: 安寿
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24魔王城へ

なんと、私が転移した先は魔王城。

こ、ここは、魔王城じゃない!

しかも敵の本陣。

ひえー、がっつり魔王軍幹部らしき魔物たちに囲まれてるんですけど。

敵地潜入どころか、ドンピシャの場所に到着。

むしろ飛んで火にいる夏の虫。

ああ、私の人生もここで終わり。虫の息だわ。これ。

終わった。

やっちまった。


私が情けない形で腰を抜かした感じで横すわりしているのは、魔法陣を書いた円の中。

多分転移門を踏み転移した先がここだったということなんだろう。

罠にかかったというより、間抜けすぎてものも言えない。


ぐるりと囲む魔物たち。

ああ、私こいつらに八つ裂きにされて食べられちゃうのか。

食べても大して美味しくないし食べるとこあまりないと思うんだけどなあ。

こんなことになるなら、聖女とかお断りします。何も出来ません。なんかの間違いだと思います。地球に返してください。無理なら、パン屋さんとかケーキ屋さんとかで働きますから普通の市民としての入国滞在を許可してください。とか言って、この世界の消滅まで平和な生活をしたかった。少しは寿命が延びただろう。

こんなとこで魔物に食べられて人生を終えるよりは。つうより、さっさと自分だけ日本に帰ってしまえばよかったのでは。もうみんなのことなんか知らないしって感じで。

等と滅相もないことを考えていると。


「そなた、聖女か。」

と、ずいぶんと高いところにある玉座から声がして、

なんかずごく美声と思っていると、

降りてきて魔法陣の前に立った。


「われは、魔王。」

ああ、やっぱりここ魔王城ですよね。

そうですよね。はあ。と思いながら顔を上げると、


いや、有り得ない。

噓でしょ。

なんで?

これって

どゆこと?

とかパニックになるほど、


魔王様がイケメンだったのだ。

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