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推しと異世界召喚    作者: 安寿
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K2森の中で 

驚きだった。

多分ここは異世界だ。ゲームのような世界。

魔法が有りな点がそれを証明している。

元いた世界ではありえないであろう治癒魔法、これは俺もアニメやゲームをプレイするときによく使っていた機能である。パーティーにヒーラーを入れないで回復アイテムだけで戦うという選択肢は俺にはなかったから、いかにヒーラーが重要なのかは分かっていたつもりだったが、これほどまでに凄いとは思わなかった。

実際に目で見たら、成子の使った能力がいかに凄いか分かる。

さっきいた、隊長と呼ばれていた騎士はほぼ絶命に近い瀕死状態だった。それをほぼ無傷の状態までにしてしまうとは。

俺は勇者としてこの世界に召喚されたらしい。

そして、なぜ早瀬 成子がここに一緒に召喚されたのかその理由がわかった気がした。

彼女の存在は俺にとって生命線だ。

彼女の助けがなくては勇者として戦えないということなのではないだろうか。

俺の思いが彼女を巻き込んだと俺は責任を感じていたが、もしかしたら、俺が守るのではなく守られる存在なのかもしれない。

そんなことを今彼女の治癒魔法での活躍をみて、思っている。


そんなことを考えながらも俺もテキパキと動いていた。

その騎士団らしき人たちはなんか王国騎士団の人たちだったんだが、とにかく全員負傷して全滅に近い状態であった。

なんか話しているなあ、異国の言葉だ、分からないや、とにかくここが日本ではないってことだけははっきりしたなとか思っていると、

 :自動翻訳開始・・・

  言語取得完了 言語が普通に使用できます。


という謎の言葉。


その機能が発揮されたらしく、

倒れている人を助け起こし

「大丈夫ですか?」などと声を掛けてみると通じているらしい。


懐に入った袋から何か瓶のようなものを取り出そうとしているので、手伝って

「これを飲ませて欲しいと?」

うんうんと頷く騎士の人に瓶の薬を飲ませる

これってド〇クエとかにある傷薬ってやつのようだな。

傷薬らしきものを飲ませると少しずつだが顔色が良くなっている。


気を失っているらしい人にも

「大丈夫ですか?」と声を掛ける。


なんか知らないが人が死にそうになっているのを見て見過ごすことなどできないし、ひとりでに身体が動いていた。


そうして薬を飲ませたり意識の確認をしたり止血したりしている間に成子さんが何やら謎の力を発揮して傷ついた人たちの治療をしている。


「聖女様だ。」

「聖女様と勇者様だ。」

あちこちで、何やら歓喜に満ちたような声がしだした。


「良かった。」


「聖女様ありがとうございます。」


「勇者様ですか?このような失態をお見せした挙句助けていただきめんぼくありません。

ありがとうございます。」


なんか凄いお礼を言い出す人たちの声で騒がしくなってきた。

治療が終わって回復した人たちが負傷者の手当てに回り、着々と負傷者の治療が進められた。


俺は一応周りに敵がいないかとまた戻ってこないかも気にしていたが、敵はもう彼方に退散していったらしい。

俺たちの到着が少しでも遅かったら多分この人たち全滅だったんじゃないかな。


危なかったんじゃ。

まあ助けられて良かったけど。


それにしても気が付いてみるとみんないい体格しているし、美形揃いだ、この世界って何なんだろう。

男の俺が見てもイケメン揃いなんだが。


なんか凄いとこに来たな。


と俺は思った。


そして今思うと図々しいし、恥ずかしいことなんだが、

俺がここに来たの、イケメンだからじゃね?って

ちょっと思ってしまったのだった。





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