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推しと異世界召喚    作者: 安寿
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8森の中で 3 襲われる騎士団

すぐに戦場?らしきところに到達した。

見たこともない魔物っぽい異形の集団が人間の騎士団を蹂躙していた。それは戦いというより一方的な力でねじ伏せられているように見えた。

なんか知らないけど頭巾みたいなものに顔を包まれた気持ちの悪い集団に騎士団が襲われているというような風景にいきなり出くわしたのだ。

異世界アニメで観るような風景である。

騎士団らしき軍団はかなり劣勢であった。

が、イケメン揃いなのだ。

これは。

これは。

身体が勝手に動いていた。

私は異形集団に向かって、手をかざして、魔法攻撃をやらを掛けてみることにした。


というより、なぜか私と京也の姿を見た敵がざわざわし、何やら敵の指揮官らしきものが何やら命令し、いきなり撤退した。

というより、いきなり消えた。私の魔法攻撃で消滅したのではないらしく、手をかざしたときに敵が咄嗟に危険を察知して逃げたという感じである。

突然のことなので何が起こったか分からなかったが、転移のようなものだったらしい。

魔法攻撃は試してみれなかったが取り敢えずイケメン軍団の危機は去ったらしい。

ホッとした空気がそこら辺に流れた。

しかし、そこにある悲惨な状況に私は目を見張った。見るも耐えない様子の、騎士服みたいのを着た人だったものが、うめいて倒れていた。


大勢の怪我人がいた。生きているのか死んでいるのかわからないけど、戦いでの負傷だろう。

ボロボロの部隊だったものといった感じにみんな負傷しているのだ。


とりあえず、わからないけど、さっき京也の足を治すことができたことを思い出し、呪文とかわからないけど、傷付いた兵士らしき人に手をかざして、治癒魔法らしきものをやってみる。なんか言った方がいいかな。

「ヒール」適当だがゲームでヒーラーがやってた呪文だ。

驚くことに呪文なしより早く効いたらしい。うめいて苦しんでいる人たちから先にやっていたが、回復して意識を取り戻した人が、「隊長を、隊長を、」とヒールしている途中にも関わらず、叫んだ。


隊長?、多分一番良さそうな衣装を着ている人のことか、それにトレアージってのをしなくてはならないとか、酷そうな人から治療しないと、ってのがあるんだっけ等と、なんかで聞いたようなことがある知識を頭の中に思い出し、見に行くも、赤くただれて、顔も肌もわからないし、もはや苦しんでいる様子すらない。生きているんだろうか?疑問を持つ。治るとも思えないくらいひどい姿だったが、顔を近づけると息をしている様子。虫の息くらいの。いけるかもしれない。ヒールをかけてみた。


あまりにも怪我の状態が悪いのか、ヒールをかける手に、反動が来る。効いてないのか?効いているのか。

負けたくない、助ける。反動がくるということは、毒やら呪いやらが抜けてきているからなのでは?と本能的に感じたので、集中して魔力を手に集中させて、人だったらしきものの残骸に向かって当て続けた。

段々と手が温かくなり、白い温かい光がようやく彼の体を包み込んだ。なんかかなり魔力を消費した気がする。どっと疲れが出てきたが、構わず手をかざして治癒魔法を当て続ける。

火傷をしていたらしい黒焦げになって元がわからないくらいだった肌が見えてきた。

良かった。口から息をしているのが見えた。生きてる。これなら助けられる。

時間がかかるが治療を続けると、驚くことに火傷の後らしきものはすべて消え去り、息も普通になり、動くことはないと思った体の指が微かに動いた。


「凄いな。」京也が呟いた。


何か話そうとしてるようだが、とりあえず死ぬことはなさそうなくらいの回復にみえたので、看病を他の人に任せる。本能的に、ゲームでもそうだけど、死んだら助けられない気がする。一人でも助けないと。治療しないといけないと、体が先に動いていた。

他の怪我人の治療にあたりにいった。

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