さくら色のマリー・改訂版

　生まれつき体の小さかった猫のマリーは子供が産めなかった。子供を産んで母親になる事に憧れていた彼女は、ある日特殊な手術を施され人間の女性山村さくらとして目を覚ます。さくらには二人の子供がいるということを知らされ、マリーは子供達の母親として生活することを選ぶ。憧れの母親となり、子供達と楽しく過ごせると思っていたのだが、さくらから虐待を受けていた子供達は母さくらに対してよい感情を抱いていなかった。
　マリーは子供達の反応に戸惑いながらも、懸命に母親として子供に接することで子供達と心を通わせていく。そんな時、マリーは意識を吹き返してきたさくらと対峙し、やがて自分の意識が消え、さくらのものに戻ってしまう事を知る。マリーは残していくさくらの子供のためにさくらの心を癒そうと試みる。
※アルファポリス様・カクヨム様にも投稿させていただいております。