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十国伝  作者: 魔神
三国同盟編

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99/108

第九十九話 「月下の戦い」

奇襲に成功する諸葛龍達だが、戦力差は未だ歴然であった。諸葛龍達が勝利する為には敵軍が混乱している間に、何としても敵将を討ち取らなければならない。


「俺が敵将の首を挙げるまで、何としても持ち堪(こた)えろ!そうすれば、俺達は英雄だ!死力を尽くせ!!」

「オオオオオオオオオオ!!」


──ドシュ!

諸葛龍の槍が唸(うな)りをあげる。軍略の才だけでなく、武の才にも秀でる諸葛龍。……その槍捌(やりさば)きは、最早(もはや)達人の域を超えていた。


「ぐあっ!?」

「がはっ!?」

混乱に乗じ、獅子奮迅の活躍を見せる諸葛龍隊七百。


奇襲により帝国軍が混乱状態に陥(おちい)っている事も勿論ある。……がしかし、それ以上に諸葛龍の武には凄まじい物があった。


──ドシュ!

諸葛龍の槍に貫かれ、次々と大地に沈む帝国兵達。


──ザシュ!

「そこかっ!」

諸葛龍の槍は周囲の護衛兵を蹴散らし、遂に敵将村雨を捉える。


「くっ!?」

──ギャイン!!

剣を抜き、何とか一撃を防ぐ村雨将軍だが……。当然ながら、二人の力量の差は歴然であった。


「フッ!!」

──ドシュ!!

諸葛龍の放つ槍が、敵将村雨の体を撃ち貫く。


「がはっ!?」

「将軍ー!!!」

ドサリと崩れ落ちる"三英傑"村雨。それと同時に、この戦いの勝敗が決まる事となる。


「敵将討ち取ったり!!勝鬨だ!勝鬨を上げろ!」

「オオオオオオオオオオ!!!」

諸葛龍は一万の兵、全てに勝鬨を上げさせた。


敵将を討ち取ったとは言え、帝国軍四万五千の軍は未だ健在なのである。……帝国兵に、こちらが寡兵(かへい)である事を悟られてはならない。


諸葛龍達が帝国軍に勝つ為には、この四万の軍を戦わずに撤退させる必要があった。


「残る敵兵を殲滅しろ!突撃!!」

「ウオオオオオオオオオオオ!!」

そう叫びながら槍を手に、諸葛龍は敵陣へと突き進んだ。


「村雨将軍が討たれた!退くぞ!」

「村雨将軍が討たれただとっ!?馬鹿なっ、そんな筈はっ!?」

「逃げろ!!」


先頭に居る数名が、そう叫ぶだけで十分だった。帝国兵達は皆、城の周囲を敵軍に囲まれていると勘違いしているのである。


二大将軍の一人、村雨が討たれた今───。暗闇から襲いかかる敵兵に恐怖し、帝国兵達は逃亡をし始めた。


この混乱の中、冷静な判断を出来る者など一人も居る筈が無い。そして暗闇で敵兵の数を知る事も出来ないのである。

そして暗闇が功を奏して帝国兵達は撤退し、諸葛龍達の勝利が確定する事となった。


「凄ぇな、お前ら!本当に"三英傑"村雨を討ち取るなんてな!」

「たった七百で四万の大軍に勝つなんて、今でも信じられねぇぜ!」


他の部隊の者達が一斉に集まり、勝利の立役者である諸葛龍隊を大いに称賛した。


「まだ戦いは終わった訳では無い。これから俺達は、もう一人の二大将軍王凱を討ちに行くつもりだが……。お前達はどうする?」


そう、この戦いはまだ終わったはいないだ。未(いま)だ龍国が窮地に立たされている事には何ら変わりがない。

龍国の守護神である"天覇十傑"霊陣将軍が討たれれば……。"三英傑"であり、帝国最強の将、王凱率いる六万の軍が龍国城に雪崩れ込んでくる事だろう。


それまでに何としても、王凱将軍を食い止めなければならない。……そして、それが出来るのは諸葛龍、唯(ただ)一人だけなのである。


仲間達に英雄の様に称賛を浴びながらも決して動じる事無く、諸葛龍は常に冷静に前を向き、勝利への道を見つめていた。


「当然だぜ!俺は、お前に付いていくぜ!」

「おうよ!俺達もやってやろうぜ!!」

「オオオオオオオオオオ!!」

祖国を救う為に一万の仲間達は諸葛龍の想いに答え、武器を掲げて雄叫びを上げた。


「ふふっ、頼もしいな……。では行くか、王凱を討ちに!」

「オオオオオオオオオオ!!!」

霊陣将軍がまだ持ち堪(こた)えていると信じ、一路龍国城へと馬を走らせる一万の軍。


この戦いに勝利をする為に……。そして帝国最強の将、王凱を討ち取る為に───。


諸葛龍……。いや救国の英雄、龍大聖が動き出す。

武将紹介

「優駿(ゆうしゅん)」

武力 47

知力 87

主人公 オーラがあまり無い。


一応これでも主人公。

亡き国、優国の王子。

生き別れの妹を探している。

祖国の復讐の為、蛇国と戦う決意をすが。諦めて物乞いや盗みを働いている。

頭は悪く無いのだが、使い方を知らない。

こんな治安の悪い、しかも圧政に苦しむ翔国に来た事を少し後悔している。


「刹那(せつな)」

武力 89

知力 54

髪型 95 かなり気合い入れてる。


村の自警団の一員。

剣の腕は相当な物で、盗賊百人を平気で蹴散らす実力を持つ。この大陸でも屈指の実力を誇ると言えるだろう……。

でも頭の方は、お察し。

綺麗な長髪の黒髪が特徴。毎朝一体何時間掛けているんだ?って位に気合いが入っている。


「公孫翔(こうそんしょう)」

武力 92

知力 99

髪型 98 美容院通ってるの!?


朧(おぼろ)の団の若きリーダー。義賊。これでもかって程、髪型に気合いを入れている。え?毎日、美容院通ってる?ってレベルに気合いが入っている。後、仲の良い妹が一人居る。


「黄牙(こうが)」

武力 96

知力 77

自称 最強剣士。


公孫翔の相棒。非常に腕の立つ剣士。最強を自負しているのだが、実際は……。


「劉士元(りゅうしげん)」

武力 97

知力 67

暗殺 最強の一族


大陸最強の暗殺者一族、"剣竜(けんりゅう)"。


「張翼(ちょうよく)」

武力 94

知力 87

自分 大好き


翔国、臥龍配下の部隊長。その実力から、将来を有望視される人物。野心家で、自信過剰な所がある。


「士龍(しりゅう)」

武力 88

知力 67

努力 家


志願兵の一人。刹那にその実力が認められ、一隊を任せられる。槍の使い手で、実力はそこそこ。割と勘が冴える所もある。


「司馬晋(しばしん)」

武力 93

知力 95

糸目 開眼しないタイプの糸目。


掴み所の無い、何考えて居るのか良く分からない糸目。……その糸目が、開眼する事は無い。


「周衛(しゅうえい)」

武力 92

知力 78

忠誠 100


今は亡き優国、最強の将。九年の時を経(え)て再び優駿と再会を果たす。猫より犬派。


「徐栄(じょえい)」

武力 パナイ

知力 ヤバい

連合 軍総大将


"天覇十傑"に名を連(つら)ね、"三英傑"に匹敵する実力を持つと言われている。宗、龍、恭、三国連合軍では、龍大聖を押し退けて総大将を務める程の大将軍である。

割りと若く、まだ二十代。……かなりの甘党。


「陸閃(りくせん)」

武力 化け物らしい

知力 普通

連合 軍の切り札


宗国の将軍。"天覇十傑"ではないものの最強の将、王禅を討つ切り札と呼ばれる少年。年は十六才。まだ若いが武の才は本物で、天賦の才を持つ。


「朱真(しゅしん)」

武力 かなりヤバイ

知力 軽くヤバイ

騎馬 隊が強くて有名


恭国筆頭将軍。朱真将軍率いる騎兵団は大陸最強と名高く、よく帝国王禅将軍の騎馬隊とどちらが強いのかと噂される程である。

"天覇十傑"の一人で、常に冷静(クール)な猛将である。常に近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、部下の面倒見は良い。年齢は、割りと若い。


「諸葛麟(しょかつりん)」

武力 非力

知力 割りと高い

祖父 が最強


龍国丞相を務めている。

"三英傑"の一人、龍大聖の孫娘。ちなみに祖父は相国(しょうこく)。

祖父である龍大聖程では無いが、かなり知略に長けている。どちらかと言うとほのぼの思考で、戦争はあまり好きなタイプでは無い。

餡蜜大好き。甘露大好き。食べるの大好き。でも太るのがちょっぴり怖い、お年頃……。


「諸葛龍」

武力 秘密

知力 100

超絶 カッコいいお爺ちゃん


龍大聖と呼ばれる龍国の英雄。祖国を救った英雄であり、大陸一の天才軍師と言われている。三国連合軍の副将を務め、二十万を超える大軍勢の指揮を一手に担っている。


「楽勝(がくしょう)」

武力 そこそこ

知力 割りと高め

相当 ヤバい奴


狼国の副隊長。司馬晋の配下である。元盗賊の頭で、残忍な性格をしている。司馬晋に実力を認められ、配下になった経緯がある。

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― 新着の感想 ―
ついに村雨将軍も討ち取ったり!! 次は王凱だ〜!!\(^o^)/
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