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十国伝  作者: 魔神
三国同盟編

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第九十二話 「再逢」

「初めてまして、俺は陸閃と言います。」

驚く公孫翔。歳の頃は十五、六と言った所だろうか。その"切り札"は、優駿と変わらない程の小柄な少年だった。


「噂は聞いている。今日の戦いは、よろしく頼む。」

「はいっ!」

元気良く返事を返す陸閃。そして公孫翔も同じく、龍大聖に翔国の将軍達を紹介する事にした。


翔国(うち)の将軍達も紹介しておこう。」

黄牙、劉士元、張翼の三人を紹介する公孫翔。


「伝説の暗殺者一族"剣竜"とは……。翔王様は優れた配下をお持ちですな。」

流石の龍大聖も、前大戦の英雄の名に驚いている様子であった。



「まさか、あの有名な龍大聖と会えるなんて……。妹に会えたら自慢しよっと。」

天幕に戻る途中に、そう(つぶや)く優駿。


「優駿、お前も一国の王だろうに……。まあ、気持ちは分からんでもないが。」


「いや、ははは……。そう、なんだけどね。ははは……。」

龍国の英雄、龍大聖と話す事が出来て喜ぶ顔が隠せない優駿であった。


はにかむ顔の優駿だが、対極的に険しい表情を見せる公孫翔。……公孫翔は先程の"切り札"の少年の事が気になっていた。

"天覇十傑"である徐栄将軍、それに朱真将軍。その二大将軍を押し退けて"切り札"と呼ばれる、その実力に───。


「黄牙、劉士元、張翼。お前達は例の"切り札"を、どう思う?」


「…………。」

その質問で三人の表情が険しく変わり、その場の空気が一瞬で張り詰めた物へと変わっていった。


同じ武の高みに居る者達なのだ。……やはり、何かを感じ取っているのだろう。三人は(しばら)くの間黙り、口をつぐんでいた。


「…………。」

「以前、俺が闘った臥龍よりも確実に実力は上だろうな……。是非、一度手合わせを願いたいものだ。」


流石は大陸最強と(うた)われた暗殺者一族の末裔である。あの様な強者と相対すれば、果たしてどちらの実力が上なのか?……同じ強者として、そして"剣竜"の血が騒ぐのだろう。


「黄牙、お前はどう思う?」


「……翔。ありゃ、化け物だぜ。俺が闘った"天覇十傑"厳狼は、確かに化け物染みた強さだった。しかし徐栄、朱真の二人は厳狼よりも実力は上だろう。……だがアイツは更に、その上を行っている。下手すりゃ、王禅と互角の強さはあるかもな。」


「そうか……。」

翔国一、二の実力を持つ黄牙と劉士元。その二人から見ても連合軍の"切り札"───。陸閃は化け物の様である。



「どうも、お久し振りです。」

「……えっ!?」

優駿達が天幕に戻ると、そこには意外な人物が優駿達の帰りを待っていた。


「晋!?」

「いやぁー、僕も驚いちゃいましたよー。まさか貴方達が居るなんてね。」

思わぬ旧友の登場に驚く優駿。その場に居たのは(かつ)ての仲間、司馬晋の姿だった。


「えっ?……晋はどうして、ここに?」

「久し振りだな、元気でやっているか?」

驚く表情の優駿とは対極に、涼しい表情で挨拶をする公孫翔。


司馬晋は優駿に軽く一礼し、()ずは代表である公孫翔の元へ挨拶に向かった。一国の王である公孫翔に敬意を示し(ひざまず)き、深々と頭を下げて挨拶をする司馬晋。


「お久し振りでございます、翔王様。狼国より代表として挨拶に参りました。」

「狼?お前は今、狼国に居るのか?所で、代表とは?」


「はい。僕はあれから狼国に行き、隊長まで昇格する事が出来ました。今日は狼王様の命により王禅を討つ為、連合軍の加勢に参りました。」


「そうか、狼国にな……。」


「あっ、こっちは副隊長の楽勝(がくしょう)です。」

「初めまして、翔王様。クヒヒヒヒヒヒ……。」


「…………。」

そう紹介される副隊長の楽勝は、笑い声を上げながら薄気味悪い笑みを浮かべていた。


「晋。随分と面白い男を部下にしているな……。」

「でしょ?……でも、実力は確かなんですよ。」


翔王への挨拶を済ませ、退室する司馬晋。


「優駿、刹那、士龍。今は忙しくて話す事が出来ないけど、終わったら後で会いに来るよ。それじゃあね……。」


「……おう。」

「待ってるよ。」

「あ、うん。……そうだね、後でね。」


どうやら司馬晋は忙しいらしく挨拶を済ませた後、すぐに天幕を後にした。国の代表として来ている為、各国への挨拶周りが大変なのだろう。


そして日が沈みかかる頃。騎兵の足音と共に辺りは突如、騒然と変わる。


帝国……。いや大陸最強の将、王禅との決戦が───。今、始まる。

武将紹介

優駿(ゆうしゅん)

武力 47

知力 87

主人公 オーラがあまり無い。


一応これでも主人公。

亡き国、優国の王子。

生き別れの妹を探している。

祖国の復讐の為、蛇国と戦う決意をすが。諦めて物乞いや盗みを働いている。

頭は悪く無いのだが、使い方を知らない。

こんな治安の悪い、しかも圧政に苦しむ翔国に来た事を少し後悔している。


刹那(せつな)

武力 89

知力 54

髪型 95 かなり気合い入れてる。


村の自警団の一員。

剣の腕は相当な物で、盗賊百人を平気で蹴散らす実力を持つ。この大陸でも屈指の実力を誇ると言えるだろう……。

でも頭の方は、お察し。

綺麗な長髪の黒髪が特徴。毎朝一体何時間掛けているんだ?って位に気合いが入っている。


公孫翔(こうそんしょう)

武力 92

知力 99

髪型 98 美容院通ってるの!?


(おぼろ)の団の若きリーダー。義賊。これでもかって程、髪型に気合いを入れている。え?毎日、美容院通ってる?ってレベルに気合いが入っている。後、仲の良い妹が一人居る。


黄牙(こうが)

武力 96

知力 77

自称 最強剣士。


公孫翔の相棒。非常に腕の立つ剣士。最強を自負しているのだが、実際は……。


劉士元(りゅうしげん)

武力 97

知力 67

暗殺 最強の一族


大陸最強の暗殺者一族、"剣竜(けんりゅう)"。


張翼(ちょうよく)

武力 94

知力 87

自分 大好き


翔国、臥龍配下の部隊長。その実力から、将来を有望視される人物。野心家で、自信過剰な所がある。


士龍(しりゅう)

武力 88

知力 67

努力 家


志願兵の一人。刹那にその実力が認められ、一隊を任せられる。槍の使い手で、実力はそこそこ。割と勘が冴える所もある。


司馬晋(しばしん)

武力 93

知力 95

糸目 開眼しないタイプの糸目。


掴み所の無い、何考えて居るのか良く分からない糸目。……その糸目が、開眼する事は無い。


周衛(しゅうえい)

武力 92

知力 78

忠誠 100


今は亡き優国、最強の将。九年の時を()て再び優駿と再会を果たす。猫より犬派。


徐栄(じょえい)

武力 パナイ

知力 ヤバい

連合 軍総大将


"天覇十傑"に名を(つら)ね、"三英傑"に匹敵する実力を持つと言われている。宗、龍、恭、三国連合軍では、龍大聖を押し退けて総大将を務める程の大将軍である。

割りと若く、まだ二十代。……かなりの甘党。


朱真(しゅしん)

武力 かなりヤバイ

知力 軽くヤバイ

騎馬 隊が強くて有名


恭国筆頭将軍。朱真将軍率いる騎兵団は大陸最強と名高く、よく帝国王禅将軍の騎馬隊とどちらが強いのかと噂される程である。

"天覇十傑"の一人で、常に冷静(クール)な猛将である。常に近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、部下の面倒見は良い。年齢は、割りと若い。


諸葛麟(しょかつりん)

武力 非力

知力 割りと高い

祖父 が最強


龍国丞相を務めている。

"三英傑"の一人、龍大聖の孫娘。ちなみに祖父は相国(しょうこく)

祖父である龍大聖程では無いが、かなり知略に長けている。どちらかと言うとほのぼの思考で、戦争はあまり好きなタイプでは無い。

餡蜜大好き。甘露大好き。食べるの大好き。でも太るのがちょっぴり怖い、お年頃……。


「諸葛龍」

武力 秘密

知力 100

超絶 カッコいいお爺ちゃん


龍大聖と呼ばれる龍国の英雄。祖国を救った英雄であり、大陸一の天才軍師と言われている。三国連合軍の副将を務め、二十万を超える大軍勢の指揮を一手に担っている。


楽勝(がくしょう)

武力 そこそこ

知力 割りと高め

相当 ヤバい奴


狼国の副隊長。司馬晋の配下である。元盗賊の頭で、残忍な性格をしている。司馬晋に実力を認められ、配下になった経緯がある。

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― 新着の感想 ―
切り札の陸閃は相当強いんだ!!どのくらい強いんだろう……もうみんな強すぎて、徐栄とか朱真もヤバいとかパないになっちゃってるよ〜〜ww そして、こんなところで司馬晋が!!狼国に行ってたんだ!
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