第八十七話 「三国連合軍」
十二国中六国を征した優駿達は、大陸の半分の領土を支配下に収める大陸一の強大国となっていた。
……しかし優駿達が支配下に置いた五国は南方の弱小国であり、大陸の北側にある強国は全て残されたままである。
大陸最強と謳われる帝国を始め───。宗国、龍国、恭国、星国。
弱小国である狼国を除く、この五国は───。
たとえ六国を征し、精鋭達が集まる翔国軍と言えども容易に勝てる相手では無い。……今までに優駿達が戦ってきた敵とは比べ物にならない程、強者が集まる強国揃いなのである。
そして強国である五国の内───。宗、龍、恭。三国の将が軍を率い、優駿達の居る燕国城へと迫っていた。
この三国は最強国と謳われる帝国から、長年に渡り侵略を受け続けている。
その為、同盟関係にある三国の結束は強く、帝国を打倒する為に団結した三国は固い絆で結ばれていた。
そして三国連合軍の軍略全てを一手に担うのが"天覇十傑"最強の三人"三英傑"の一人、龍大聖なのである。
"三英傑"龍大聖による策の元、"天覇十傑"の将軍達が優駿達の居る燕国城へと遂に動き出した。
「大変です、公孫翔さん!宗、龍、恭の三国連合軍が───。」
慌てながら、公孫翔の居る部屋に駆け込んでくる優駿。
「そう慌てるな、優駿。三国の使者がやって来る事は事前に、お前にも伝えておいた筈だ。」
「で、でも……。」
それを頭で理解していても、優駿は動揺せずにはいられなかった。
しかし、優駿が取り乱すのも無理の無い話である。……相手は強国ばかりが揃った、三国連合軍なのだ。
そして"天覇十傑"最強の三人、"三英傑"龍大聖の存在。
優駿の頭の中で最強の将軍と言えば帝国の王禅将軍ではなく、神算鬼謀を操る天才軍師龍大聖なのである。
今日の交渉が上手くいかなければ最悪、その三国を同時に相手にしなければならない。
龍大聖が指揮する、二十万の連合軍。……それは考えただけでも恐ろしく、まともにやり合えば苦戦所か勝てるかさえも分からないだろう。
三国の使者を警戒し、公孫翔の元に集まる幹部達。
そして燕城に到着し、王である公孫翔の待つ謁見の間へと案内され、三国の使者達が登場する。
──!?
その者達が入って来た瞬間、辺りは一瞬にして緊迫した空気へと変わっていった。
そして武の心得を持つ者は瞬時に、それを理解する。
その者が持つ圧倒的な武に気圧され、その者が持つ武が今までの敵とは比べ物にならない程の化け物だと、一瞬で理解出来る程であった。
「お初に、お目にかかります。宗国で将軍を務めている徐栄と申します。この度は拝謁を賜り、誠に光栄に存じております。」
その人物の名に驚き、優駿達全員に動揺が走る。
──宗国、筆頭将軍徐栄。
"天覇十傑"に名を連ね、"三英傑"に匹敵すると言われる程の大将軍である。
また徐栄は宗、龍、恭───。三国連合軍の総大将でもあった。
龍大聖もが認める傑物の登場に、動揺する優駿達。
「恭国から参りました、朱真と申します。この度は我等との謁見に応じて下さり、厚く御礼申し上げます。」
──!?
こちらも、かなりの大物である。
──恭国、筆頭将軍朱真。
"天覇十傑"に名を連ねる大将軍である。朱真将軍率いる騎兵団は大陸最強と名高く、よく帝国の王禅将軍率いる騎馬隊と、一体どちらが強いのかと論争が絶えない程であった。
またもや大物の登場に、驚かされる優駿達。
「こっ、この度はえっと、あの……。あっ、申し訳ございません。自己紹介が先ですよね……。龍国からやって参りました、諸葛麟と申します。この度は翔王様にお目通りを頂き、感謝の言葉を述べさせて頂きます。」
前の大将軍二人と違い、しどろもどろに話す若い女性が出てきた為、先程までの殺伐とした空気が少し和らぐのだが……。
「諸葛?……もしや?」
諸葛と言う名字に、数名が反応を見せる。
「はい、龍大聖は私の祖父です。」
──龍国丞相、諸葛麟。
諸葛麟は"三英傑"の一人、龍大聖の孫娘である。龍大聖は本名では無く、その功績の偉大さから贈られた諡で、本名を諸葛龍と言う。
その孫娘である諸葛麟も知略に優れており、龍国の丞相を務めている。
武将紹介
「優駿」
武力 47
知力 87
主人公 オーラがあまり無い。
一応これでも主人公。
亡き国、優国の王子。
生き別れの妹を探している。
祖国の復讐の為、蛇国と戦う決意をすが。諦めて物乞いや盗みを働いている。
頭は悪く無いのだが、使い方を知らない。
こんな治安の悪い、しかも圧政に苦しむ翔国に来た事を少し後悔している。
「刹那」
武力 89
知力 54
髪型 95 かなり気合い入れてる。
村の自警団の一員。
剣の腕は相当な物で、盗賊百人を平気で蹴散らす実力を持つ。この大陸でも屈指の実力を誇ると言えるだろう……。
でも頭の方は、お察し。
綺麗な長髪の黒髪が特徴。毎朝一体何時間掛けているんだ?って位に気合いが入っている。
「公孫翔」
武力 92
知力 99
髪型 98 美容院通ってるの!?
朧の団の若きリーダー。義賊。これでもかって程、髪型に気合いを入れている。え?毎日、美容院通ってる?ってレベルに気合いが入っている。後、仲の良い妹が一人居る。
「黄牙」
武力 96
知力 77
自称 最強剣士。
公孫翔の相棒。非常に腕の立つ剣士。最強を自負しているのだが、実際は……。
「劉士元」
武力 97
知力 67
暗殺 最強の一族
大陸最強の暗殺者一族、"剣竜"。
「張翼」
武力 94
知力 87
自分 大好き
翔国、臥龍配下の部隊長。その実力から、将来を有望視される人物。野心家で、自信過剰な所がある。
「士龍」
武力 88
知力 67
努力 家
志願兵の一人。刹那にその実力が認められ、一隊を任せられる。槍の使い手で、実力はそこそこ。割と勘が冴える所もある。
「司馬晋」
武力 93
知力 95
糸目 開眼しないタイプの糸目。
掴み所の無い、何考えて居るのか良く分からない糸目。……その糸目が、開眼する事は無い。
「周衛」
武力 92
知力 78
忠誠 100
今は亡き優国、最強の将。九年の時を経て再び優駿と再会を果たす。猫より犬派。
「徐栄」
武力 パナイ
知力 ヤバい
連合 軍総大将
"天覇十傑"に名を連ね、"三英傑"に匹敵する実力を持つと言われている。宗、龍、恭、三国連合軍では、龍大聖を押し退けて総大将を務める程の大将軍である。
割りと若く、まだ二十代。……かなりの甘党。
「朱真」
武力 かなりヤバイ
知力 軽くヤバイ
騎馬 隊が強くて有名
恭国筆頭将軍。朱真将軍率いる騎兵団は大陸最強と名高く、よく帝国王禅将軍の騎馬隊とどちらが強いのかと噂される程である。
常に冷静な猛将。近寄りがたい雰囲気を醸し出している。でも部下のめんどうみは良い。割りと若い武将です。
「諸葛麟」
武力 非力
知力 割りと高い
祖父 が最強
龍国丞相を務めている。
"三英傑"の一人、龍大聖の孫娘。ちなみに祖父は相国。
祖父である龍大聖程では無いが、かなり知略に長けている。どちらかと言うとほのぼの思考で、戦争はあまり好きなタイプでは無い。
餡蜜大好き。甘露大好き。食べるの大好き。でも太るのがちょっぴり怖い、お年頃……。




