表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
十国伝  作者: 魔神
蛇国編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

77/80

第七十七話 「勇猛と無謀」

「ほぅ……。俺に挑むとは、いい度胸だな。」

王禅は司馬晋を敵と見做(みな)し、巨大な矛を構え戦闘態勢に入る。


恐ろしい殺気を放つ帝国最強の将、王禅。……その異様な迄に恐ろしい殺気に当てられ、司馬晋は両手を上げ剣を投げ捨てた。


「ははは……。やだなー。冗談ですよ、冗談。はーい、降参しまーす。」

「……あ?」


「貴方みたいな化け物と、本気で殺り合う訳無いじゃないですかー。命が(いく)らあっても足りませんよー。勝てない戦いは、しない主義なんです僕。はい、だから降参しまーす。どうか、命だけは助けて下さいね。」


「…………。」

両手を上げ、命乞いする司馬晋。その司馬晋の豹変する態度に、流石の王禅将軍も呆気に取られていた。


「ちっ……。見逃してやるから、消えろ。」

「ありがとうございます。この、ご恩は一生忘れません。」


深々と頭を下げる司馬晋の態度に、王禅は面白く無さそうな表情で背を向け、この場から立ち去って行った。


──ザシュ!

王禅が背を向けた、その瞬間───。司馬晋の放つ凄まじい斬撃が、王禅将軍に襲いかかる。

……いや、それは同時だった。司馬晋が斬撃を放つと同時に王禅も又、恐ろしい速度の突きを放っていた。


「へぇ……。」

「ちっ……。」

王禅の放つ突きを回避(かわ)す司馬晋。逆に司馬晋の放つ斬撃は完全に防ぎ切れず、王禅の頬を(かす)めていた。


「あれを回避(かわ)しますか……。流石ですね、驚きです。」

「ハッ……。殺気が駄々漏れじゃねーか、バレてんだよ!」


──ガッ!

「……チッ。」

反撃をする為に矛を振るう王禅だが、この狭い通路では思う様に矛を振るう事が出来なかった。


「あっ、やっぱりバレてたの?ハハッ……。」

──ズガガガガガガガガガッ!!

その一瞬の隙を突き、凄まじい斬撃の数々を王禅に叩き込む司馬晋。……しかし残念ながら、今回は攻撃の全てを完璧に防がれてしまっていた。


「チッ……。やるじゃねーか、テメェ。」

「この状況で全ての攻撃を防ぐなんて、やはり貴方は本当に化け物の様ですね。……でも、これならどうかな?」


──ガガガガガガガガガガガッ!!

司馬晋は剣の軌道を変化させ、変幻自在な斬撃を叩き込んで行く。


司馬晋は王禅が、この狭い通路では闘い辛い事を理解していた。その巨大な矛では闘い辛いと睨み、この狭い通路で予備の武器を隠し()()ち構えていたのである。


──"天覇十傑"最強の将、王禅を討ち取る為に。


司馬晋は、この狭い通路ならば勝てると踏んでいた。事実、王禅は矛を思う様に振れず防戦一方へと追い込んでいた。

この狭い通路で短期決戦に持ち込めば、こちらに勝機があるのだと───。


司馬晋は尚も凄まじい剣閃を走らせ、王禅将軍に無数の斬撃を叩き込む。

──ドガガガガガガガガガッ!!


だが王禅には、そんな事は全く関係が無かった。その程度では、足枷程度にもならなかったのだ。……司馬晋は、王禅将軍の実力を見誤っていたのである。


「フッ!」

──!?

王禅が後方に下がった、その瞬間。王禅は恐ろしい一撃を繰り出し、その刃は司馬晋に驚異的な速度で襲いかかっていく。


──ドゴォ!!

「……へ?」

倒れながらも、何とか辛うじて回避する司馬晋。


王禅の放つ強烈無比な一撃は、容易(たやす)く壁をも打ち砕き、その全てを切り裂いていた。……それを回避(かわ)せたのは、只単(ただたん)に運が良かっただけの事である。


もし一瞬でも気が付くのが遅れていれば、今頃司馬晋の命は無かっただろう。……そして、それと同時に理解していた。


黄牙と違い、司馬晋の細い体では王禅の矛を受ける事さえ出来ない事を……。

もし剣で受け止めようとすれば、(たちまち)ち剣をへし折られ司馬晋ごと斬り裂かれていたに違いない。


「まさか、これ程の化け物とはね……。」

しかし司馬晋は王禅将軍の実力を理解しても尚、双剣を構えて立ち上がる。


「仕方ないね……。じゃあ次は、()()を試すとするかな。」

そう言って、司馬晋は奇妙な構えを取った。肩の力を抜き両腕をダラリと下げ、天を仰ぎ見る司馬晋。


「見せて上げるよ……。伝説の暗殺者一族"剣竜"の奥義をね。」

双剣を構え凄まじい殺気を放ちながら、司馬晋は不気味な笑みを浮かべていた。

武将紹介

優駿(ゆうしゅん)

武力 47

知力 87

主人公 オーラがあまり無い。


一応これでも主人公。

亡き国、優国の王子。

生き別れの妹を探している。

祖国の復讐の為、蛇国と戦う決意をすが。諦めて物乞いや盗みを働いている。

頭は悪く無いのだが、使い方を知らない。

こんな治安の悪い、しかも圧政に苦しむ翔国に来た事を少し後悔している。


刹那(せつな)

武力 89

知力 54

髪型 95 かなり気合い入れてる。


村の自警団の一員。

剣の腕は相当な物で、盗賊百人を平気で蹴散らす実力を持つ。この大陸でも屈指の実力を誇ると言えるだろう……。

でも頭の方は、お察し。

綺麗な長髪の黒髪が特徴。毎朝一体何時間掛けているんだ?って位に気合いが入っている。


公孫翔(こうそんしょう)

武力 92

知力 99

髪型 98 美容院通ってるの!?


(おぼろ)の団の若きリーダー。義賊。これでもかって程、髪型に気合いを入れている。え?毎日、美容院通ってる?ってレベルに気合いが入っている。後、仲の良い妹が一人居る。


黄牙(こうが)

武力 96

知力 77

自称 最強剣士。


公孫翔の相棒。非常に腕の立つ剣士。最強を自負しているのだが、実際は……。


劉士元(りゅうしげん)

武力 97

知力 67

暗殺 最強の一族


大陸最強の暗殺者一族、"剣竜(けんりゅう)"。


張翼(ちょうよく)

武力 94

知力 87

自分 大好き


翔国、臥龍配下の部隊長。その実力から、将来を有望視される人物。野心家で、自信過剰な所がある。


士龍(しりゅう)

武力 88

知力 67

努力 家


志願兵の一人。刹那にその実力が認められ、一隊を任せられる。槍の使い手で、実力はそこそこ。割と勘が冴える所もある。


司馬晋(しばしん)

武力 91

知力 93

糸目 開眼しないタイプの糸目。


掴み所の無い、何考えて居るのか良く分からない糸目。……その糸目が、開眼する事は無い。


蓋亞(がいあ)

武力 92

知力 64

蛇国 三連星


蛇国三連星の一人。三人揃えば必殺技、乱気流攻撃が可能。蛇国で一、二を争う猛将である。


雄流手我(おるてが)

武力 90

知力 46

蛇国 三連星


蛇国三連星の一人。三人揃えば必殺技、乱気流攻撃が可能。趣味は犬のエサやり。


松朱(まつしゅ)

武力 88

知力 72

蛇国 三連星


蛇国三連星の一人。三人揃えば必殺技、乱気流攻撃が可能。焼き芋大好き。


周衛(しゅうえい)

武力 92

知力 78

忠誠 100


今は亡き優国、最強の将。九年の時を()て再び優駿と再会を果たす。猫より犬派。


阿鈍(あどん)

武力 91

知力 32

漢気 90


蛇国が誇る猛将の一人。沙武遜とは相棒である。曲がった事が大嫌い、いつも正々堂々戦う武将である。だが頭が悪い為、良く分かってはいない。


沙武遜(さむそん)

武力 93

知力 27

漢気 95


蛇国軍、最強の将。阿鈍とは相棒の仲である。卑怯な事が大嫌いな愚直な男だが。かなり頭が悪く、良く分かってはいないらしい。


劉飛燕(りゅうひえん)

武力 95

知力 74

剣竜 筆頭


"剣竜"の里、総帥。"剣竜"筆頭剣士であり、最強の"剣竜"。負けて以来、劉士元をライバル視している。好物は煎餅(せんべい)


王禅(おうぜん)

武力 100

知力 75

十傑 最強の武


"天覇十傑"最強の"三英傑"の一人。"帝"国最強──。いや大陸最強の武を持つ男。王禅配下の"帝"国五将軍は"天覇十傑"にも引けを取らない実力者揃いである。更に、その内の一人は"天覇十傑"に名を連ねる猛将である。

姉と妹が()り、とても大事にしている。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
司馬晋めちゃ強!!え、え、なんか覚醒したのかな? け、け、剣竜!??
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ