第百七話 「狼王からの伝言」
司馬晋と楽勝のステータスを更新しましま。
(pq゜∀゜*○)したおー。
「晋、久し振り。まさか助けに来てくれるなんて、思ってもみなかったよ。」
久し振りの再開に、嬉しそうに笑う優駿。
「ハハハ……。かなりヤバかった様だね、優駿。いや、流石は龍大聖って所なのかな?」
そして司馬晋も、何時もの様に笑っていた。
「晋、助かった。礼を言う。今回は、まんまと龍大聖にしてやられた。流石は龍大聖。俺よりも、一枚も二枚も上手だった様だ。」
「…………。」
礼を述べる公孫翔に対し、何故か司馬晋はすぐに答えず、黙ったままであった。公孫翔の顔を見ながら、何かを考えている様子の司馬晋。
「ん?……どうした?晋。」
「いえ、公孫翔さんが負けるとは思っていなかったので、ちょっとびっくりしちゃって……。いや、それだけ龍大聖が凄いって事なのか……。」
「ああ、流石は龍大聖だな。俺はまだ、龍大聖の事を全く理解出来てはいなかった様だ。」
「…………。」
やはり何処か少し、腑に落ちない様子の司馬晋。
公孫翔が負けると思っていなかったのか……。いや、それ以上の知略を誇る、龍大聖の存在に驚いていると言った方が正しいのだろう。
「あっ、そうそう公孫翔さん。僕が今日来たのには、もう一つ理由がありまして……。それでその、狼王様より極秘の言伝てなので、出来れば公孫翔さんと二人だけで話したいのですが……。」
「ああ、構わない。……そうだな、少し馬で走りたい気分だ。場所を変えようか。」
「はい。」
──ドガラッ。
そして二人は馬を走らせ、山を駆け上がって行った。美しい夕暮れの景色を、山上から眺める公孫翔と司馬晋。
「…………。」
一陣の風に吹かれながら、司馬晋は何も言わず、ただ公孫翔の背を見つめていた。
「晋、翔国に戻ってくる気は無いか?」
司馬晋の実力を、そこまで買っているのか……。それとも先程の敗北を、まだ引き摺っているのだろうか……。
公孫翔は何時もとは違い、少し弱気な言葉を漏らした。
「…………。」
美しい夕陽を眺めながら、司馬晋はゆっくりと話し始める。
「僕、狼国の筆頭将軍に成れたんです。まあ、瀕死の状態の王禅を討ち取ったって言う、棚ぼたなんですが……。狼国には、まともな将軍が一人も居ないんです。だから周りから凄く頼られちゃって、抜けるに抜けれないと言うか、ほっとけないと言うか……。何かこう、居心地が良いんですよね。」
「そうか、それは残念だな……。」
そう言いながら、少し寂しそうな表情を見せる公孫翔。
「……いや自分の居場所を見つける事が出来たのなら、喜ぶべきなのだろうな。」
「…………。」
沈みゆく夕陽が、二人の体を暖かく包み込んでいた。
「それで、狼王からの伝言と言うのは───。」
──ドスッ!
突如、腹部に激痛が走り、公孫翔の服が真っ赤に染まっていく。
──!?
背後から、腹部を剣で貫かれる公孫翔。
「がはっ!?」
そして吐血し、公孫翔は馬から転げ落ちた。
「ぐっ……。晋、何故こんな……。」
苦しむ公孫翔の姿を、蔑んだ目で馬上から見下ろす司馬晋。
「狼王からの伝言です。お前はもう、用済みだってさ……。」
司馬晋は先程とはまるで別人の様に、冷たい目で公孫翔の苦しむ姿を眺めていた。
「ご用は、お済みになりましたでしょうか?狼王様。」
「ああ、終わったよ楽勝。それじゃあ帰ろうか、僕達の国へ。」
「はい、狼王様……。」
「……狼王?」
司馬晋が狼国の王であった事実を知り、驚愕する公孫翔。……そして公孫翔の意識は、そこで途絶える事となった。
『十国伝』「~四章~三国同盟編」完結
次回 「~五章~狼国編」開始
武将紹介
「優駿」
武力 47
知力 87
主人公 オーラがあまり無い。
一応これでも主人公。
亡き国、優国の王子。
生き別れの妹を探している。
祖国の復讐の為、蛇国と戦う決意をすが。諦めて物乞いや盗みを働いている。
頭は悪く無いのだが、使い方を知らない。
こんな治安の悪い、しかも圧政に苦しむ翔国に来た事を少し後悔している。
「刹那」
武力 89
知力 54
髪型 95 かなり気合い入れてる。
村の自警団の一員。
剣の腕は相当な物で、盗賊百人を平気で蹴散らす実力を持つ。この大陸でも屈指の実力を誇ると言えるだろう……。
でも頭の方は、お察し。
綺麗な長髪の黒髪が特徴。毎朝一体何時間掛けているんだ?って位に気合いが入っている。
「公孫翔」
武力 92
知力 99
髪型 98 美容院通ってるの!?
朧の団の若きリーダー。義賊。これでもかって程、髪型に気合いを入れている。え?毎日、美容院通ってる?ってレベルに気合いが入っている。後、仲の良い妹が一人居る。
「黄牙」
武力 96
知力 77
自称 最強剣士。
公孫翔の相棒。非常に腕の立つ剣士。最強を自負しているのだが、実際は……。
「劉士元」
武力 97
知力 67
暗殺 最強の一族
大陸最強の暗殺者一族、"剣竜"。
「張翼」
武力 94
知力 87
自分 大好き
翔国、臥龍配下の部隊長。その実力から、将来を有望視される人物。野心家で、自信過剰な所がある。
「士龍」
武力 88
知力 67
努力 家
志願兵の一人。刹那にその実力が認められ、一隊を任せられる。槍の使い手で、実力はそこそこ。割と勘が冴える所もある。
「司馬晋」
武力 95
知力 97
糸目 開眼しないタイプの糸目。
掴み所の無い、何考えて居るのか良く分からない糸目。……その糸目が、開眼する事は無い。
「周衛」
武力 92
知力 78
忠誠 100
今は亡き優国、最強の将。九年の時を経て再び優駿と再会を果たす。猫より犬派。
「徐栄」
武力 パナイ
知力 ヤバい
連合 軍総大将
"天覇十傑"に名を連ね、"三英傑"に匹敵する実力を持つと言われている。宗、龍、恭、三国連合軍では、龍大聖を押し退けて総大将を務める程の大将軍である。
割りと若く、まだ二十代。……かなりの甘党。
「陸閃」
武力 化け物らしい
知力 普通
連合 軍の切り札
宗国の将軍。"天覇十傑"ではないものの最強の将、王禅を討つ切り札と呼ばれる少年。年は十六才。まだ若いが武の才は本物で、天賦の才を持つ。
「朱真」
武力 97
知力 90
騎馬 隊が強くて有名
恭国筆頭将軍。朱真将軍率いる騎兵団は大陸最強と名高く、よく帝国王禅将軍の騎馬隊とどちらが強いのかと噂される程である。
"天覇十傑"の一人で、常に冷静な猛将である。常に近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、部下の面倒見は良い。年齢は、割りと若い。
「鄭羽」
武力 99
知力 74
性格 寡黙
"天覇十傑"の一人。恭国一の猛将で、王禅と互角に渡り合う程の実力を持つ将軍である。性格は物静かで寡黙。
「夏侯炎」
武力 98
知力 67
極力 戦いたくない
"天覇十傑"の一人。戦より、女と金と酒と博打が好き。人間味臭い性格である。しかし性格は良い為、友人も多く、部下からはかなり慕われている。
「諸葛麟」
武力 非力
知力 割りと高い
祖父 が最強
龍国丞相を務めている。
"三英傑"の一人、龍大聖の孫娘。ちなみに祖父は相国。
祖父である龍大聖程では無いが、かなり知略に長けている。どちらかと言うとほのぼの思考で、戦争はあまり好きなタイプでは無い。
餡蜜大好き。甘露大好き。食べるの大好き。でも太るのがちょっぴり怖い、お年頃……。
「諸葛龍」
武力 秘密
知力 100
超絶 カッコいいお爺ちゃん
龍大聖と呼ばれる龍国の英雄。祖国を救った英雄であり、大陸一の天才軍師と言われている。三国連合軍の副将を務め、二十万を超える大軍勢の指揮を一手に担っている。
「楽勝」
武力 93
知力 89
相当 ヤバい奴
狼国の副隊長。司馬晋の配下である。元盗賊の頭で、残忍な性格をしている。司馬晋に実力を認められ、配下になった経緯がある。
「諸葛龍」
武力 97
知力 97
年齢 19
四十年前の若かりし頃の龍大聖。この大陸の戦術を確立させた天才であり、救国の英雄である。
「王凱」
武力 98
知力 52
当時 最強
王禅将軍の祖父。間違い無く、当時最強の将軍である。ちなみに王禅将軍の母方の祖父である。王禅のお母さんも、有名な将軍だったりする。
「村雨」
武力 94
知力 94
当時 は大陸一の知将
龍大聖が戦術を確立させるまで、大陸最強の知将であった。龍大聖が編み出した兵法により、昔の軍師は今と比べると、イマイチの評価と成り下がった。当時は最強なのよ?




