第百四話 「誤算」
恭国三将軍の武力を追記しましま。
(pq゜∀゜*○)わきゃわきゃ♪
「おーおー、やってるねぇ……。俺としては戦争なんてやらずに、さっさと帰って一杯やりたい所なんだがな。」
──ドカラッ。
南門を攻める総大将朱真の元に、一人の騎兵が近付いてくる。その者は恭国筆頭将軍である筈の大将軍朱真に、何とも気軽に話し掛けていた。
「こんな所で何をしている?貴殿には、東門を攻める様に指示を出していた筈だが?」
その矛を持った人物は同じ"天覇十傑"であり、恭国三将軍の一人、夏侯炎将軍であった。
「はは……。まあ、そんな怖い顔するなよ。奴等の狙いは分かってんだろ?今頃、鄭羽の奴が頑張ってくれているだろうさ。」
相手は仮にも六国を支配する、大陸一の強大国なのである。それにも関わらず、夏侯炎は戦場でのんびりと話をしていた。
「しかし、選りに選って鄭羽を狙うとはねぇ。運の無ぇ、奴等だ。」
「フッ……。狙うなら、この俺か夏侯炎にすれば良かった物を……。まさか、鄭羽を狙うとはな。全く、愚かな奴等だ。」
──ドゴォ!!
「……がはっ!?」
──!?
その者の持つ圧倒的な武に、刹那達は驚愕する。
「そんな、黄牙さんが……。」
鄭羽将軍の圧倒的武の前に、地に伏せる黄牙。城壁の上で戦いを見守る公孫翔と優駿の二人も、その武に驚きが隠せなかった。
「ぐはっ……。マジかよ、ここまでのバケモンなのかよ。」
その鄭羽の武は以前倒した"天覇十傑"の厳狼を、遥かに上回る物であった。
「ぐっ……。」
何とか剣で防いだ為、命に別状は無いだろう。……しかし黄牙には立ち上がる力所か、剣を握る力さえ失われていた。
「奴等は今頃、鄭羽の強さに驚いているだろうな。」
離れた南門で、そう言いながらニヤリと笑みを浮かべる朱真将軍。
「ああ、何せ鄭羽は王禅と互角に渡り合う男だからな。」
この大陸には数多の数の将軍達が存在していた。しかしその者達は自らの力を過信し王禅に挑み、そして王禅の前に散っていった。
しかし王禅に一騎打ちを挑み、そして互角に渡り合った人物が一人だけ存在していた。それこそが、この"天覇十傑"に名を連ねる鄭羽将軍なのである。
王禅が居ない、今───。この世で最強の武を誇る将軍は、この鄭羽であると言っても過言ではない。
──ヒュッ。
大陸最強の暗殺者一族"剣竜"の刃が、鄭羽に襲いかかる。
──ガガガガガガガガッ!!
しかしその高速の斬撃を、軽々と受け止める鄭羽将軍。
「馬鹿なっ!?……この俺の速度に付いてこれるだと!?」
その強さに、伝説の暗殺者一族である劉士元も驚きが隠せなかった。
確かに三国連合軍の"切り札"陸閃も、王禅に匹敵する程の武を持っているのかも知れない。
……しかし朱真は、鄭羽こそが最強の将なのだと確信していた。
──だが最強の武を自負するのは、その三人だけと言う訳ではない。
「ほう……。流石だ、この俺の斬撃をここまで受け止めるとはな。……面白い。久々に楽しめそうだ。」
そう言って、劉士元は一本の剣を抜いた。
そして二本の剣を携え、凄まじい殺気を放つ大陸最強の暗殺者一族"剣竜"。
──ズガガガガガガガガガガガッ!!
凄まじい速度の斬撃が鄭羽に襲いかかる。
──ガイン!!
しかしその高速で走る斬撃の数々を、鄭羽は全て弾き返していた。
「ほう……。」
士元は斬撃の軌道を変え、"剣竜"の奥義を放つ。
「秘技、鳳凰天舞!!」
──ガガガガガガガガッ!!
しかしその秘技すら、鄭羽は完璧に捌いていた。……だが初めて見る"剣竜"の奥義に、鄭羽にも一瞬の隙が出来る。
「"剣竜"の奥義にて散るが良い!絶技、龍王連牙!!」
その隙を見逃す劉士元ではない。その隙を付き、士元は凄まじい速さの斬撃を鄭羽に叩き付けた。
「ぐっ……。」
初めて見る"剣竜"の連撃に反応出来ず、一刀を喰らう鄭羽。しかし───。
──ドゴォ!!
その士元の動きに合わせ、鄭羽は反撃の一撃を繰り出していた。
「がはっ!?」
渾身の一撃を喰らい、激しく吹き飛ばされる"剣竜"劉士元。
「まさか、これ程までとはな……。面白い。それでこそ、死合う価値があると言う物よ!」
劉士元は立ち上がり……。そう言いながら、ある奇妙な構えを取った。
「…………。」
凄まじい殺気を感じ、この戦場の空気が変わっていく事に気付く鄭羽将軍。
──剣竜二刀流暗殺剣、神技"虎王斬撃"。
伝説の時代、同じく大陸最強の暗殺者一族を自負する"虎空"を撃ち破った"剣竜"最大の奥義。
劉士元は鄭羽を死合う価値のある強者と認め、"剣竜"最強の奥義を放つ。
「剣竜の名に於いて、全身全霊の力を込めて相手をしてやろう。──そして、この"剣竜"最大の奥義にて貴様を討つ!」
「…………。」
これから放つ"剣竜"の奥義の恐ろしさを理解したのか……。顔色が変わり、鄭羽は持つ矛に更に力を込めて身構えた。
「行くぞ!」
凄まじい殺気を放ちながら、鄭羽を睨み付ける劉士元。
「不味いですよ、公孫翔さん!予想より、大分苦戦しています!刹那達が何とか持ち堪えてくれているけど、このままじゃ……。」
危機を感じ、慌てて公孫翔の方へと振り向く優駿。
「…………。」
「……公孫翔さん?」
しかし公孫翔は何も言わず、ただ黙ったままであった。
「……え?」
その公孫翔の姿に違和感を覚える優駿。
「あの……。公孫翔さん?」
そう、公孫翔が見ているのは死闘を繰り広げている劉士元でもなければ、倒れている黄牙の姿でもない───。
それは誰も居る筈のない、北の方角であった。
「北の方角に、何かあるんですか?」
──ゾクッ!
そう話す優駿の背筋に、強烈なまでの悪寒が襲いかかる。
……北?
恭国軍は、城の三方向から翔国軍を包囲している。西門、東門、そして南門……。恭国軍は軍を三隊に分けた為、北門は手薄なままであった。
優駿は北門が手薄な理由を、恭国の将軍が三人の為に軍を三隊に分けたからだと思っていた。
「まさか……。」
……北門が手薄な理由。それは駆け付けてくる、援軍の為の物だとしたら?
「いや、そんな……。」
そう、あの将軍。龍大聖率いる龍国軍は、宗国軍が抑え込んでいる筈なのだ。
「そんな筈は───。」
そして優駿は驚愕する。
「何で、龍国軍がっ!?」
北の崖の上では龍大聖率いる四万の軍勢が、翔国軍に狙いを定めていた。
武将紹介
「優駿」
武力 47
知力 87
主人公 オーラがあまり無い。
一応これでも主人公。
亡き国、優国の王子。
生き別れの妹を探している。
祖国の復讐の為、蛇国と戦う決意をすが。諦めて物乞いや盗みを働いている。
頭は悪く無いのだが、使い方を知らない。
こんな治安の悪い、しかも圧政に苦しむ翔国に来た事を少し後悔している。
「刹那」
武力 89
知力 54
髪型 95 かなり気合い入れてる。
村の自警団の一員。
剣の腕は相当な物で、盗賊百人を平気で蹴散らす実力を持つ。この大陸でも屈指の実力を誇ると言えるだろう……。
でも頭の方は、お察し。
綺麗な長髪の黒髪が特徴。毎朝一体何時間掛けているんだ?って位に気合いが入っている。
「公孫翔」
武力 92
知力 99
髪型 98 美容院通ってるの!?
朧の団の若きリーダー。義賊。これでもかって程、髪型に気合いを入れている。え?毎日、美容院通ってる?ってレベルに気合いが入っている。後、仲の良い妹が一人居る。
「黄牙」
武力 96
知力 77
自称 最強剣士。
公孫翔の相棒。非常に腕の立つ剣士。最強を自負しているのだが、実際は……。
「劉士元」
武力 97
知力 67
暗殺 最強の一族
大陸最強の暗殺者一族、"剣竜"。
「張翼」
武力 94
知力 87
自分 大好き
翔国、臥龍配下の部隊長。その実力から、将来を有望視される人物。野心家で、自信過剰な所がある。
「士龍」
武力 88
知力 67
努力 家
志願兵の一人。刹那にその実力が認められ、一隊を任せられる。槍の使い手で、実力はそこそこ。割と勘が冴える所もある。
「司馬晋」
武力 93
知力 95
糸目 開眼しないタイプの糸目。
掴み所の無い、何考えて居るのか良く分からない糸目。……その糸目が、開眼する事は無い。
「周衛」
武力 92
知力 78
忠誠 100
今は亡き優国、最強の将。九年の時を経て再び優駿と再会を果たす。猫より犬派。
「徐栄」
武力 パナイ
知力 ヤバい
連合 軍総大将
"天覇十傑"に名を連ね、"三英傑"に匹敵する実力を持つと言われている。宗、龍、恭、三国連合軍では、龍大聖を押し退けて総大将を務める程の大将軍である。
割りと若く、まだ二十代。……かなりの甘党。
「陸閃」
武力 化け物らしい
知力 普通
連合 軍の切り札
宗国の将軍。"天覇十傑"ではないものの最強の将、王禅を討つ切り札と呼ばれる少年。年は十六才。まだ若いが武の才は本物で、天賦の才を持つ。
「朱真」
武力 97
知力 90
騎馬 隊が強くて有名
恭国筆頭将軍。朱真将軍率いる騎兵団は大陸最強と名高く、よく帝国王禅将軍の騎馬隊とどちらが強いのかと噂される程である。
"天覇十傑"の一人で、常に冷静な猛将である。常に近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、部下の面倒見は良い。年齢は、割りと若い。
「鄭羽」
武力 99
知力 74
性格 寡黙
"天覇十傑"の一人。恭国一の猛将で、王禅と互角に渡り合う程の実力を持つ将軍である。性格は物静かで寡黙。
「夏侯炎」
武力 98
知力 67
極力 戦いたくない
"天覇十傑"の一人。戦より、女と金と酒と博打が好き。人間味臭い性格である。しかし性格は良い為、友人も多く、部下からはかなり慕われている。
「諸葛麟」
武力 非力
知力 割りと高い
祖父 が最強
龍国丞相を務めている。
"三英傑"の一人、龍大聖の孫娘。ちなみに祖父は相国。
祖父である龍大聖程では無いが、かなり知略に長けている。どちらかと言うとほのぼの思考で、戦争はあまり好きなタイプでは無い。
餡蜜大好き。甘露大好き。食べるの大好き。でも太るのがちょっぴり怖い、お年頃……。
「諸葛龍」
武力 秘密
知力 100
超絶 カッコいいお爺ちゃん
龍大聖と呼ばれる龍国の英雄。祖国を救った英雄であり、大陸一の天才軍師と言われている。三国連合軍の副将を務め、二十万を超える大軍勢の指揮を一手に担っている。
「楽勝」
武力 そこそこ
知力 割りと高め
相当 ヤバい奴
狼国の副隊長。司馬晋の配下である。元盗賊の頭で、残忍な性格をしている。司馬晋に実力を認められ、配下になった経緯がある。
「諸葛龍」
武力 97
知力 97
年齢 19
四十年前の若かりし頃の龍大聖。この大陸の戦術を確立させた天才であり、救国の英雄である。
「王凱」
武力 98
知力 52
当時 最強
王禅将軍の祖父。間違い無く、当時最強の将軍である。ちなみに王禅将軍の母方の祖父である。王禅のお母さんも、有名な将軍だったりする。
「村雨」
武力 94
知力 94
当時 は大陸一の知将
龍大聖が戦術を確立させるまで、大陸最強の知将であった。龍大聖が編み出した兵法により、昔の軍師は今と比べると、イマイチの評価と成り下がった。当時は最強なのよ?




