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あけましておめでとうございました。今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いしまーす。
遅い挨拶の結果がこれです。(笑)
ははっ。誰だよ非ヤンデレ調教作戦とか言い出したやつ。ばっかじゃねーの?あれ?目から滝が。
多分だけど、あと何度かクルスと勉強会すれば好感度は「好き」あたりまでいくだろう。私としてはこのまま続けて定期テストを突破したい。でもそうしているとルシッサがR18Gなことしちゃう。
実を言うとこのゲーム、ルートの分岐点から後はヌルゲーだ。自分が殺されないように上手く立ち回ればいいだけなんだから。まぁ全国のお姉さん方はそれができずに涙を流すが。
そして分岐点前は修羅場だ。対象達から嫉妬だの束縛だのスキンシップだの自虐だの暴力だの、様々な事が待ち受けている。それを上手く回避するにはステータスを上げなければならないのだが。私も上がるのかな?
トゥルーエンドはもう無理だけど、…トゥルー…トゥルー?あっ、そうだ。この世界がリアルなら、勝手に物語を作ることってできるんじゃね?私天才!冴えてる!
よしもう逃げよう。今のところ自虐に付き合わされるルートと食べられるルートに寄ってるけど、そのうちゼルダのストーカールートもご対面するだろう。そんなのごめんだ。私は逃げる。時間軸とか待ってらんない。
だって分岐点はあと何ヶ月も先ですからね!
◇◇◇◇◇◇
「お父様お父様!」
「なんだいリリィ」
「私隣国のクリサンセマムと結婚したいの!」
「ごぶっ!」
お父様は口に入れたばかりの紅茶を吹き出した。汚い。
「ど、どうしたんだ急に。君には素晴らしい婚約者が二人もいるじゃないか」
素晴らしいヤンデレが二人もいますね。
「でもお父様考えてみて。今この国の経済面は下がってきていますわ」
「え、なんでそれを」
「だから私が今景気絶好調の隣国と結婚すればこの国は安泰。それに隣国のクリサンセマムは男性一人、女性二人ですから…私の婚約を期に隣国と繋がり、組めばあまりがなく結婚できますわ」
ぜぇはっぜぇはっ。言い終えた。かなり声を張り上げ迫ったように立論した。前世で発表を何回行ったものか。おかげでそれはもうペラペラと言ってやりましたよ。
自分に浸っていると、お父様の表情が少し困ったものになった。
「リリィ。君はそれでいいのか?」
「ええもちろん!」
「しかし私は嫌だ」
なんですとっ!
「自分の一人娘を他国の男にやるなんて、私は気が許せんのだ。いくら国のためとはいえ、流石にそれは無理だ」
「そんな…お父様」
「リリィは昔よく言ってたじゃないか。好きな人を見つけて、恋愛して、結婚したいって。無理矢理あの二人と婚約結んでしまった私が言うのもなんだが、それじゃあまるで政略結婚じゃないか。リリィはそれでもいいのか?」
ヤンデレと離れられるなら。とは言わない。
「ええ。私は…この国にこの身を捧げます」
そんな綺麗事を言った私に思わず笑いたくなったが、我慢。
「…考えておこう」
っしゃあ!うちのお父様の考えておこうはだいたいいい方向に進むんだぜ!
しかしこの綺麗事を言った所為で、あの人が現れるなんて、誰が想像できようか。
観覧数とお気に入り件数にビックリ。
嬉しくて夜も9時間しか眠れない。
本当にありがとうございます。