「放課後です。気になる級友が一緒に帰りたそうにしています」
特に連絡事項も無くHRが終わり、さあ帰ろうと立ち上がったところで呼び止められた。
「ともちゃん、一緒に帰らない?」
「えー、一緒に帰って友達にウワサとかされると恥ずかしいし……」
「それ禁止! ともちゃんいつからギャルゲのヒロインになったのよぅ」
「ちなみにそこのさなかはサブキャラなので攻略対象外です! 残念でした!」
「何の話?! 誰に話しかけてるの?」
「冗談はさておき、ぶっちゃけ今日はお金がないから、どこにも寄れないけどいい?」
「なんだ、残念。ちょっと一人じゃ入りにくいお店だったから、一緒にって思ったんだけど」
「おごってくれるなら、付き合うけど?」
「ともちゃん、わたしの三倍は食べるじゃない」
「あたしはシャア専用なのだ!」
「関係ないし! しかもスピードじゃなくて消費が三倍とか燃費悪すぎだし!」
「ちなみに下着の色が上下とも赤です。ジオングはなんで赤くないんだろう?」
「どうでもいいから!」
さなかと二人でいつものように馬鹿をやっていたら、隣の席のあいつがあきれたようにこちらを見ていた。
「あたしの分、出してくれるなら、あんたも来ていいよ?」
「人の弁当を全部食った上に、おごれとぬかすか貴様は……!」
そう言いながら、しっかりとついてきておごってくれるあたりが甘いなーと思う。
そんなことばっかりしてると、勘違いしちゃうよ? あたし。
「一緒に帰って友達にウワサとかされると恥ずかしいし」は有名な恋愛シミュレーションゲーム「ときめきメモリアル」からのパクリです。ノリだけで書いていろいろ反省するところが多いです。
結局のところ最後の一文を書きたかっただけだったり。




