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剣と魔法の義経記  作者: 久手史郎
第二章 覇王包囲網
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第十五話 クエストを受けますか?:木曽義仲の選択 その1

”神宮十郎が以仁王の令旨をもって諸将の決起を促している”


このことはすでに覇王の知ることになった。


源頼朝が「自分がこの情報を得ているのだから覇王が知らないはずがない」と予測していたがまさにその通りだ。


しかし神宮十郎を捕捉するまでにはいかない。

誰も神宮十郎がどこに向かうかはわからなかったからだ。


神宮十郎もさすが源三位頼政から使者に指名されただけはあった。

つかまらない。見つからない。


彼を逮捕できたらな、以仁王の令旨の拡散を防止できるのでベストだが、それが難しいと考えた覇王は別の手をうった。


「以仁王の令旨を受け取ったものを処刑する」

としたのだ。


これは”令旨を受けるなよ”という脅しだ。

そして、もう一つの効果もあった。



”以仁王の令旨を受け取った者を討ち取れば出世できるのではないか?”と野心家に期待させる効果だ。



信州国でその野心を燃やした男がいた。


平五という。


平五はこの信州国で以仁王の令旨を受け取る可能性のある男が誰かをすでに知っていた。

「おそらく、あのクソガキだ」


平五が確信している人物。

それは木曽義仲と呼ばれるヤンチャ坊主達のヘッドだ。

いつも、徒党を組んでヤンチャをしている。


なぜ、そのヤンチャ坊主が以仁王の令旨を受け取る可能性があるかといえば、高名な勇士の遺児だからだ。


勇士は帯刀先生と呼ばれていた。

帝の子を警護する役職まで与えられていた名士だ。


その名士は源頼朝・クロウの父と戦い戦死した。

その遺児はヤンチャ坊主ながら名士の子だ。


以仁王達、都の人々は今のヤンチャ坊主の木曽義仲を知らない。

ただ、帯刀先生の遺児として有名人だ。

おそらく候補にあがるだろう。


(あいつを討ち取って手柄を手柄を上げる)

平五は昔、木曽義仲のグループと抗争し、痛い目にあっている。

頬に刀傷があるのが、その名残だ。

今回はその仕返しをするチャンスだ、


平五は木曽義仲を倒した後のことを夢想し舌なめずりした。


【モデル紹介】

■笠原頼直

 本作の平五のモデル。木曽義仲を討とうとしたが市原の戦いで敗北。


■源義賢

 本作の帯刀先生のモデル

 源氏同士の争いの中で源頼朝や源義経の父 源義朝に敗れる。

 BLの題材になりそうなこともしてなくもない・・・美形男子なんでしょうね


【お知らせ】

こちらも連載中です。よろしければ見ていただけると嬉しいです

■機動小隊レンジャーワン https://ncode.syosetu.com/n8156lf/


【あとがき】

ここから木曽義仲の挙兵の話になります。

こんな作品ですが「面白かった」「続きが気になる」と思っていただけましたら、ブックマークや評価で応援していただけると嬉しいです。

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